ブラザーズ・クエイ監督の初長編『ベンヤメンタ学院』も特別上映
ブラザーズ・クエイの展覧会「The Quay Brothers in 35mm」をキュレーションするほど、彼らのファンであるクリストファー・ノーラン監督。その展覧会でもプログラムされた、ノーラン監督がブラザーズ・クエイのスタジオを訪ね、彼らの創作現場を捉えた『Quay』を、シアター・イメージフォーラムにて、7月19日と7月20日の2日間限定で日本初上映する。人形を生き生きとさせるための、ブラザーズ・クエイならではの光へのこだわりなどが語られ、ブラザーズ・クエイの哲学までもが垣間見える親密な短編ドキュメンタリーとなっている。

『ベンヤメンタ学院』配給:ダゲレオ出版
ブラザーズ・クエイの19年ぶりの新作長編『砂時計サナトリウム』の公開記念として急遽実現した今回の特別上映は、ノーラン監督のスタジオSYNCOPY FILMSとBritish Film Instituteの尽力により35mmフィルムを取り寄せることができたこと、そしてアテネ・フランセ文化センターによる字幕制作と字幕投影に関する協力によって実現した。また製作から30年になる、ブラザーズ・クエイ監督の初長編『ベンヤメンタ学院』(配給:ダゲレオ出版)も特別上映される
【『砂時計サナトリウム』ストーリー】
青年ヨゼフは、忘れられた支線を走る幽霊のような列車に揺られ、死の床にある父を見舞おうと遠く離れたガリシア地方にあるサナトリウムを訪れる。到着したサナトリウムは、既に活気を失い、怪しげな医師ゴッタルダによって仕切られていた。彼はヨゼフにこう告げる。「あなたの国から見ればお父様は亡くなったが、ここではまだ死んでいません。ここでは、一定の間隔で常に時間が遅れているのです。その間隔の長さは定義できません」。




『砂時計サナトリウム』追加写真
やがてヨゼフは、そのサナトリウムが現実と夢の狭間に漂う世界であることに気づき、そこでは時間も出来事も、目に見える形をとって存在することができないと知る。
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