カバー画像:『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』より
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心を打つ激闘の証、魂が 燃えるアクションを永久に。
香港で歴代動員数記録を塗り替え、かの地のアカデミー賞といわれる電影金像奨では作品賞をはじめ9部門を制覇したハードアクション『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』。日本でも約半年におよぶロングランヒットを飛ばし、多くの熱狂的なリピーターを生んだこの破格の熱血作が、いよいよソフトリリースされる。
九龍城砦とは清朝時代に築かれた要塞で、第二次世界大戦後には無計画な違法建築により建物が乱立し、カオスな住宅地へと変貌を遂げる。狭い路地や通路が入り組み、迷宮のようであったことから警察や法の目を逃れやすく、一時は黒社会の拠点にもなっていた。それでも住民たちは貧しいながらも助け合い、自治を行なっていたが、中国への香港返還に伴い、1993年にこの城砦は取り壊されることになった。映画の時代背景は1980年代、城砦が活気に満ちていた時期だ。
物語は、城砦に紛れ込んだ不法移民の青年ロッグワンを中心に展開。そこで出会った人々との絆、同世代の若者たちとの友情、城砦の秩序を守る元ギャングへの敬意、親の世代から続く数奇な因縁、そして悪辣な外敵とのバトルがドラマチックに描かれる。プロデューサーのジョン・チョンは幼いころ、家族とともに城砦に住んでいたことがあり、この映画の製作はまさに念願だった。城砦を大規模なセットで再現し、当時の生活感を盛り込みながら、『ドラゴン×マッハ!』の鬼才ソイ・チェン監督とともにエモーショナルなストーリーを創造。もちろん、格闘アクションのダイナミックな見せ場には事欠かない。
主演に人気歌手兼俳優のレイモンド・ラム。彼を囲む役者陣が演じたキャラクターも個性が際立ち、魅力を放つ。とりわけ、ルイス・クーふんする城砦の管理人ロンギュンフォンのクールで頼もしく、なおかつメチャクチャ強いキャラに引き寄せられ人も少なくないのでは? そんな本作を特典満載のパッケージで、ぜひ堪能して欲しい。
あらすじ
1980年代、香港に不法入国した若者ロッグワンは黒社会に睨まれ、九龍城砦に逃げ込んだ。そこは伝説のギャング、ロンギュンフォンの管理の下、貧しい人々が肩を寄せ合い、助け合って生きる場所。危ない橋を渡り続けてきたロッグワンは、そこで生まれて初めて安らぎを覚える。しかし、中国への香港返還に伴い、城砦は取り壊しの方向へ。この機に乗じて黒社会が九龍城砦の乗っ取りを画策していた。ロッグワンらは、この安住の地を守れるか!?
見どころ
約9億円を投じた圧巻の九龍城砦セット
日本円にして約9億円を投じて制作された九龍城砦は、本作のもうひとつの主役。美術監督のマック・コッキョンが綿密にリサーチを行ない、3か所に巨大セットを建設した。それはレゴブロックのように組み換えが可能で、屋上のシーンを撮ったら、次の日には地下道のシーンを撮ることもできたという。このセットの一部は現在、九龍城砦跡地に展示されているので興味のある方は足を運んでみては?
若き才能と伝説が交錯する、最強キャスト陣
レイモンド・ラムを中心人した若手俳優たちのエネルギッシュな共演に、まず心奪われる。監督は彼らを追い込むことで絆を育ませ、撮影に臨ませたとか。また、彼らよりも上の世代の人気俳優ルイス・クーやアーロン・クォックを黒社会のレジェンド役として配置。さらに上のベテラン、サモ・ハンを大ボス役に据えて物語を引き締める。これ以上にない絶妙のキャスティング!
谷垣健治が生み出す革新的なアクション
香港と日本を股にかけて活躍するスタントコーディネーター、谷垣健治がアクション演出を担当。見せ場には九龍城砦の特性が生かされている。たとえば、狭い通路での近接格闘や、壁を利用したアクロバティックな立ち回り。上階からの落下物など、異なる階で同時に起こっている格闘がそれぞれに影響し合うような、独創的なアクションもつくられた。もちろん、ほとんどがCGではなく生身のスタントだ。
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