当時無名だったジョン・カーペンターとダン・オバノンの手による、『2001年宇宙の旅』のアンサーフィルムと評され、『エイリアン』の元になったカルトSFの傑作『ダーク・スター』が、アメリカ劇場公開から50年の時を経て、スクリーンに蘇る。2025年12月12日(金)よりシネマート新宿ほかにて、50周年リバイバル上映が決定、上映に併せて新ビジュアルも解禁となった。

『2001年宇宙の旅』のアンサーにして、『エイリアン』の元となったカルトSF!

1975年にアメリカで一般劇場公開された『ダーク・スター』は、若きジョン・カーペンターが脚本・監督を務め、ダン・オバノン(のちの『エイリアン』脚本家)とともに手がけた自主制作から生まれたカルト作品。手作り感あふれるVFX、ニヒルでシュールなユーモア、そして“爆弾との哲学的対話"など、後のSF映画に多大な影響を与えた異色作となっている。

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公開当時『ダーク・スター』は、多くの当時の批評家から、1968年のスタンリー・キューブリック監督によるMGM作品『2001年宇宙の旅』に触発された風刺作品と評された。またダン・オバノンは『ダーク・スター』に登場するエイリアンのマスコットキャラクターが、後に彼が脚本を手がけた1979年の20世紀フォックス作品『エイリアン』のインスピレーションになったと語っている。

予算なし、スターなし、しかし脳だけが生きている船長、ビーチボールのようなエイリアン、思考する爆弾など個性的なアイデアで、カルト的な人気を誇り、人間存在の不条理と孤独、そして“思索することの意味”を問う。

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50周年リバイバル上映に伴い解禁された新ビジュアルは、3種類。タイトルの『ダーク・スター』の文字が漆黒の宇宙空間に赤く映え、〈ダーク・スター号〉とその周りで作業をする船員と爆弾が見えるメインビジュアルは映画チラシのビジュアルに。宇宙船の破片に乗り、宇宙空間をサーフする姿が描かれているビジュアルと宇宙空間を漂う船員を中央に捉えたビジュアルはそれぞれポスタービジュアルとして採用されることとなった。

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『ダーク・スター』
1974年/アメリカ/83分
監督・製作・音楽:ジョン・カーペンター/製作総指揮:ジャック・H・ハリス/脚本:ジョン・カーペンター、ダン・オバノン/撮影:ダグラス・ナップ/プロダクションデザイン・編集:ダン・オバノン/出演:ブライアン・ナレル、ドレ・パヒッチ、キャル・クニホルム、ダン・オバノン、ジョー・サンダース、マイルス・ワトキンス

あらすじ
時は未来。人類はついに宇宙への進出を果たし、植民地惑星の拡大を始めていた。〈ダーク・スター号〉は、その開拓ルートを確保するため、「不安定な惑星を破壊する」という非常に地味で危険な任務を担う特殊部隊船。だがこの船は、20年前に出発してからというもの、ほぼ放置されたまま宇宙を漂い続けていた。乗組員たちは、かつての理想を忘れ、機械の故障と慢性的な退屈のなかで次第に“何のために働いているのか”すら分からなくなっていく。ある事故をきっかけに、命令を受けて爆破されるはずだった20号爆弾が、“自分とは何か?”、“本当に爆破すべきなのか?”と考え始める。人間よりも真剣に存在を問う爆弾。思索の果てに、爆弾が出した結論とは?

提供:JAIHO 配給:グッチーズ・フリースクール

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