東の文化と西の文化の架け橋や庭のような存在にしたい
   2025年11月4日、講談社で行われた設立発表会見には、講談社代表取締役社長の野間省伸、クロエ・ジャオ、ニコラス・ゴンダが登壇。
 ジャオとゴンダの製作会社「Book of Shadows」と講談社が共同で設立する「Kodansha Studio」はジャオが最高クリエイティブ責任者(Chief Creative Officer)として企画やクリエイティブを統括し、数多くの映画やTVドラマを手掛けてきたプロデューサーのゴンダがCOOを務める。講談社は本スタジオを通じ、日本で出版された多種多様なマンガや小説の海外実写映像化およびグローバル展開において、より主体的な役割を担っていくという。
 発表会見でジャオは「私にとって日本の漫画、アニメ、同人誌は子供のころから深く愛してきた存在で、私自身の血肉骨となっていると感じます。今回の新スタジオ設立に関して望むのは、まず東と西の文化の懸け橋となること。また「庭」のようなものとしても機能してほしい。そこではクリエイターたちは安心して作品を生み出し、保護してもらえるような場所であってほしいということです。野間さんの勇敢な決断にも感謝し、このような立場を受けることを光栄に思います」と挨拶。
 野間社長は今後目指すものとして「近年、我々が長年生み出してきたエンタメ・コンテンツが世界的な人気を得て広がっているという追い風があります。ハリウッドからもいろいろなお話をいただきますが、いままでは権利上の契約であとはお任せしていたという状況を、こちらが企画や運営もこなすということで、様々なクリエイターとコラボすることでさらに大きな化学反応を起こせるのではと考えたのです。今後の目指すところとして、これまであまり知られていなかったコンテンツも世界に広め、日本のクリエイターと海外の映画関係者が出会うことでさらにビジネスの機会を広げて行ければということもあります」と抱負を語った。
				
				