人気ミュージシャン、ビリー・アイリッシュが、詩人シルヴィア・プラスの1963年刊行の同名長編小説を映画化する『ベル・ジャー』The Bell Jar の映画化作の主人公役をオファーされている。
監督・脚本は『ウーマン・トーキング 私たちの選択』『物語る私たち』のサラ・ポーリー。製作はプランB、スタジオカナル、フォーカス・フィーチャーズ他が務める。原作小説は、シルヴィア・プラスの唯一の小説で、半自伝的と言われる作品。優秀な大学生エスター・グリーンが、かねて希望していたニューヨークのファション誌のインターンになるが、現実社会の空虚な実態を知り、精神的なバランスを崩していく、というストーリー。タイトルは「ベル型の広口容器」のことで、本作では鬱状態や閉塞感の比喩として使われている。原作者ブラス自身は鬱病に苦しみ、1963年に30歳で自死している。
アイリッシュはこれまで、アカデミー賞の歌曲賞を2回、2022年の『007/ノータイム・トゥ・ダイ』と2004年の『バービー』の主題歌で受賞しているが、本格的な映画出演はなく、実現すればこれが初めての映画出演作になる。
この原作の映画化作には、1979年のラリー・ピアース監督、マリリン・ハセット主演の日本未公開映画『ベル・ジャー』The Bell Jar がある。その後も何度か映画化が企画されたが、実現していない。

