フランスを代表する映画作家クレール・ドゥニの初期の代表作の一本『ネネットとボニ』が、2026年7月24日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、Strangerほかにて全国公開されることが決定した。

若者たちの孤独と親密さ、欲望と優しさを描く

2026年、製作30周年の迎える、ロカルノ国際映画祭にて最高賞である金豹賞を受賞した本作は、南仏マルセイユを舞台に、若者たちの孤独と親密さ、欲望と優しさが交錯する関係を静かに描き出している。グレゴワール・コラン、アリス・ユーリに加え、日本でも高い知名度を誇るヴィンセント・ギャロ、そしてヴァレリア・ブルーニ=テデスキが出演し、作品に豊かな奥行きを与えている。

フランス映画界において独自の存在感を放ち続けるクレール・ドゥニ。本作『ネネットとボニ』は、その後の代表作へと連なる美学がすでに鮮やかに刻まれた重要な一作。舞台となるのは南フランスの港町マルセイユ。そこで生きる若者たちの、行き場のない感情と不安定な日常が、説明を排した繊細な演出によって描き出されていく。
ドゥニの映画は、物語を語ることよりも、身体の感覚や空気の揺らぎを通して人物の内面に迫ることで知られている。本作でも、視線、沈黙、距離、触れられない関係といった要素が重なり合い、観る者の感覚に直接働きかけてくる。

画像1: 若者たちの孤独と親密さ、欲望と優しさを描く

若者たちの欲望と優しさは、決して単純に対立するものではなく、同時に存在しながら関係を揺らしていきます。その曖昧さこそが、本作の持つ独特の緊張と魅力を形づくっている。
また、音楽を手がけるのは、クレール・ドゥニ作品との長年の協働でも知られるバンドTindersticks。繊細でメランコリックな音楽が、映像の余白に寄り添い、登場人物たちの孤独や欲望を静かに浮かび上がらせる。

グレゴワール・コラン、アリス・ユーリが演じる若者たちは、強烈でありながらもどこか不安定な存在感を放ち、観る者に忘れがたい印象を残す。さらに、日本でも高い知名度を持つヴィンセント・ギャロが印象的な役どころで物語に異物のような緊張をもたらし、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキが演じるパン屋の女性は、ボニの欲望と空想を引き寄せる存在として、作品に独特の色彩を与えている。本作は、劇的な出来事を中心に据えるのではなく、日常の断片のなかに潜む感情の揺らぎを丁寧にすくい取っている。

画像: 『ネネットとボニ』予告編【2026.7.24(日)〜YEBISU GARDEN CINEMA、Strangerほか製作30周年記念リバイバル上映】 youtu.be

『ネネットとボニ』予告編【2026.7.24(日)〜YEBISU GARDEN CINEMA、Strangerほか製作30周年記念リバイバル上映】

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このたびの公開決定にあわせて、日本版ビジュアルおよび日本版予告編も解禁となった。
今回新たに制作された日本版ビジュアルは、水面に浮かぶネネットの姿が二重に映し出される印象的な構図となっており、行き場のないまま揺れ動く彼女の不安定な内面と、引き裂かれる心情を繊細に捉えている。静けさのなかに潜む緊張と、言葉にならない感情の気配が、視覚的に強く印象づけられるビジュアルとなっている。

また、あわせて解禁される予告編では、兄妹が踏み込めない距離を保ったまま過ごす時間の揺らぎが丁寧に映し出され、本作が持つ静かな緊張と親密さの危うさを印象づける。さらに、ザ・ビーチ・ボーイズの名曲「God Only Knows」が使用されることで、登場人物たちの感情に寄り添いながら、切実で美しい余韻をもたらす内容となっている。

画像2: 若者たちの孤独と親密さ、欲望と優しさを描く

フランス 1996年 103分
監督:クレール・ドゥニ、脚本:クレール・ドゥニ、ジャン=ポル・ファルジョー、撮影:アニエス・ゴダール、編集:ヤン・デデ 、音楽:ティンダースティックス、出演:グレゴワール・コラン 、アリス・ユーリ、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ヴィンセント・ギャロ、ジャック・ノロ、ジェラール・メラン
提供:JAIHO 配給:グッチーズ・フリースクール

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