一作ごとにアクチュアルなテーマ性と繊細な映像表現を打ち出し、国内外において現代日本を代表する映画作家と評される是枝裕和(1962-)。国立映画アーカイブは、2026年6月2日(火)より、その業績を振り返る特集上映「映画監督 是枝裕和」を株式会社分福と共同で開催する。

キャリア全体にスポットを当てた国内初の大規模な特集上映

番組制作会社テレビマンユニオンに参加したのち、TVドキュメンタリーのディレクターとして評価を得た是枝は、1995年、初の長篇劇映画『幻の光』を発表。ドキュメンタリーの経験を活かしながら自身の方法論を確立し、国際的にも注目を集める存在となる。2018年の『万引き家族』は第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞した。
今年は、綾瀬はるか、大悟(千鳥)出演の『箱の中の羊』(5月29日より全国ロードショー)、藤本タツキの同名漫画を実写映画化した『ルックバック』の公開が控えている。

本企画は、映画作家・是枝裕和のキャリア全体にスポットを当てた国内初の大規模な特集上映。長篇映画のほか、初期のTVドキュメンタリー、TVドラマなど、24プログラム(30作品)を編成し、是枝の作家像を紐解く。

▼是枝のフィルモグラフィーを一挙にたどる特集上映

新たな才能の出現を印象づけた長篇映画第1作『幻の光』(1995)から、脚本家・坂元裕二とのタッグが話題を呼び、第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞およびクィア・パルム賞を受賞した『怪物』(2023)まで、約30年に及ぶ是枝のフィルモグラフィーを一挙にたどる。全長篇映画のうち11作品については新たにニュープリント・DCPを作製した。

画像: 『怪物』©2023「怪物」製作委員会

『怪物』©2023「怪物」製作委員会

▼初期TVドキュメンタリーやTVドラマをスクリーンで鑑賞できる貴重な機会

是枝自身「その後の僕を方向付けた」と語る初期TVドキュメンタリー2作品――「しかし…福祉切り捨ての時代に」(1991)、「もう一つの教育~伊那小学校春組の記録~」(1991)――を特別上映。また、映画以上にTVドラマを原体験とする是枝が初めて手がけた連続TVドラマであり、2013年にロッテルダム国際映画祭で上映された「ゴーイング マイ ホーム」(2012)全10話を国内で初めてスクリーン上映する。

画像: 「ゴーイング マイ ホーム」写真提供 関西テレビ

「ゴーイング マイ ホーム」写真提供 関西テレビ

▼トークイベントに豪華ゲストが集結!

是枝監督とゲストによるトークイベントも実施。映画デビュー作である『ワンダフルライフ』(1999)や『DISTANCE』(2001)など是枝作品をきっかけに映画界での足場を固めた井浦新氏(俳優)、『そして父になる』(2013)や『万引き家族』(2018)などで比類なき存在感を発揮したリリー・フランキー氏(画家、作家、俳優)、多くの是枝作品に出演した樹木希林氏を母にもつ内田也哉子氏(エッセイスト)、是枝作品の映像表現に多大な役割を果たしてきた山崎裕氏(撮影監督)、瀧本幹也氏(写真家、映像作家)ほか豪華ゲストが登壇!

画像: 『DISTANCE』©TV MAN UNION, INC

『DISTANCE』©TV MAN UNION, INC

上映作品(24プログラム、計30作品) ★はニュープリント上映

1.『幻の光』(1995)
2.『ワンダフルライフ』(1999)
3.『DISTANCE』(2001)★
4.『誰も知らない』(2004)★
5.『花よりもなほ』(2006)
6.『歩いても 歩いても』(2008)★
7.『大丈夫であるように Cocco 終らない旅』(2008)
8.『空気人形』(2009)★
9.『奇跡』(2011)★
10.「ゴーイング マイ ホーム 第1話/第2話」(2012)
11.「ゴーイング マイ ホーム 第3話/第4話」(2012)
12.「ゴーイング マイ ホーム 第5話/第6話」(2012)
13.「ゴーイング マイ ホーム 第7話/第8話」(2012)
14.「ゴーイング マイ ホーム 第9話/第10話」(2012)

画像: 『海街diary』©2015 吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会

『海街diary』©2015 吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会

15.『そして父になる』(2013)
16.『海街diary』(2015)
17.『いしぶみ』(2016)
18.『海よりもまだ深く』(2016)
19.『三度目の殺人』(2017)
20.『万引き家族』(2018)
21.『真実』(2019)
22.『ベイビー・ブローカー』(2022)
23.『怪物』(2023)
【特別上映】
24.是枝裕和初期TVドキュメンタリー作品集
「しかし…福祉切り捨ての時代に」(1991)
「もう一つの教育~伊那小学校春組の記録~」(1991)

画像: 「もう一つの教育~伊那小学校春組の記録~」©TV MAN UNION, INC

「もう一つの教育~伊那小学校春組の記録~」©TV MAN UNION, INC

「映画監督 是枝裕和」(英題:Hirokazu Kore-eda Retrospective)
会期:2026年6月2日(火)-28日(日) ※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
主催:国立映画アーカイブ、株式会社分福
料金:一般1300円/高校・大学生・65歳以上1100円/小・中学生900円/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ800円

https://www.nfaj.go.jp/film-program/kore-eda202606

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