撮影/久保田 司
インタビュー・文/辻 幸多郎
アイドルを尊敬しているし、アイドルでいることへのこだわりがあります
──アイドルグループを卒業された方の多くが、次のステップとして女優やタレントの道に進まれるじゃないですか。そんな中、江籠さんはSKE48を卒業してからも、ソロのアイドルとして活動されていますよね。アイドルへのこだわりというものをすごく感じるのですが。
「純粋に好きだから、楽しいから、アイドルを続けているんです。SKE48を卒業したので、SKE48でのアイドルはやりきったんですけど、まだまだアイドルでいたいというか……あ、悔いが残っているからアイドルを続けているわけではないですよ(笑)。私、アイドルを本当に“すごい”と思っているんです。それは“自分が”とかではなく。アイドルって、最近は簡単に見られがちな職業じゃないですか。でも、全然そうじゃない部分も私は長くやってきてわかっているので、だからこそアイドルを尊敬しているし、アイドルでいることへのこだわりがあります」
──アイドルの魅力って何ですか?
「正解がないから。もちろん、人としてとか、そういう部分で言ったら“こうあるべき”っていうのはあるかもしれないけれど。あとは、好きな自分でいられる。そして、そんな自分を“好き”と言ってくれる人がいる。それはやっぱり“アイドルならではだな”って思いますね。その分、さらけ出している部分もあると思いますけど」
──江籠さん自身、飾ってばかりではないですもんね。
「全然、飾ってないです。そこも含めて好きになってくださる方もいるし、そこも含めてアイドルであるっていう」
──そもそもの話なんですけど、 アイドルになろうと思ったきっかけは?
「もともとAKB48が大好きで。でも、“なろう”と思ったことはなくて。私が大好きだったから、地元に姉妹グループがあるというのを親が見つけて、オーディションに応募してくれたっていう。だから、気づいたら合格していたっていう感じです(笑)」
──AKB48では誰推しでした?
「渡辺麻友さんです。(その頃は)小学生だったので、歌番組に出ているのを観たり、パソコンで動画を観たりするぐらいだったんですけど、人柄ももちろん、実際お会いしてみても素敵で。でも、何より見た目の可愛さが。アイドルがあるべき一つの姿が、渡辺麻友さんにはめちゃめちゃあると思いました」
いろんな一面を楽しんでもらえる作品になっていると思います
──ソロ2ndシングル『プリンセステイラー』が7月31日にリリースされます。ポップで可愛さ全開のアイドルソングのようで、実は可愛いの中に潜むネガティブな感情も表現した楽曲ですよね。この表題曲は、1stシングル同様、kazueiさんが共作詞でクレジットされています。
「実は、1stシングルの『はじまる』より先にこの曲と出会っていて。今回、共作という形になっていて、私の言葉ももちろん入っているんですけど、『プリンセステイラー』の世界観は、出会った時には結構完成されていたんです。ただ、ソロ活動をしていくっていうのが決まった時に、アイドルを長く続けてきたからこそ歌える二面性をテーマにするというのはどうかなということで、後に『はじまる』という楽曲と出会って、ソロデビュー曲はこれだなってなったんです」
──江籠さんはこうなのかなとか、イメージをして作詞された部分もあるんですかね。
「どうなんだろう。でも、“楽しいことも辛いことも経験していないと歌えない曲だよね”みたいなことを言ってもらったんですけど、“私はアイドルとしてそこまで暗いことは歌いたくない”とか、わがままも言わせてもらったんです」
──完成した楽曲はどうですか?
「「プリンセス」というのは「可愛い」の象徴みたいな感じなんですけど、この楽曲の中では、誰かが生み出す可愛いってポジティブだけではないなと思っていて。その人の悩みとか苦労とか、そういうのがあっての可愛いだと思うんです。それを、可愛いの 「プリンセス」と、仕立てるの「テイラー」の造語で表せたらなって。入りは“可愛い曲だね”で、入って歌詞をちゃんと読んだら“意外とメッセージ性が強いんだね”っていう」
──Bメロとかなかなか刺激的な言葉が並んでいますよね。
「天の声みたいな感じで、ネガティブなワードが入っていますよね。でも、その後の「それでも今日もおめかしするの」っていう。ここは一番のお気に入りです」
──作詞を手掛けたカップリング曲の話も。『時々ドキドキ』(@Loppi・HMV限定盤)は曲名の語呂からして素敵です。
「天気予報で「晴れ時々〜」って言うじゃないですか。私、“「時々」っていいな”と思ってたんです。そこから“「時々ドキドキ」……あ、これ、可愛い!”と思って、ストックしていたんです。だから、いつもは歌詞を書いてから最後にタイトルを決めるんですけど、これは「時々ドキドキ」というワードから広げて作った曲。すごく好きになったり、そうじゃなくなったりみたいな、そういう振り回されている感じの歌詞にしたくて。既読ついたりつかなかったり、そういうのが「時々ドキドキ」かなと思って、SNSをテーマに書きました。「時々ドキドキ」と「後々後悔」という言葉が(歌詞に)出てくるんですけど、振り回されている感じを出したくて、1サビと2サビで逆にしているんです。そういうところもこだわりました。ややこしくしすぎて、歌っている時に歌詞間違えそうなんですけど(笑)」
──『雨上がりだ』の歌詞は切ないですね。
「そうですね。失恋ソングなので。メロディーがいいから、“この曲で歌詞書きたいなぁ”って思った時にいろいろ考えて、雨をテーマにした歌詞がいいなと思ったんです。雨って、あまりポジティブにならならないから」
──こういう歌詞も書けるんだって、正直思いました。失恋ソングって、経験したことがないと書けないと思っていたので。
「妄想でここまで書けたんだから大したもんですね(笑)。でも、めちゃくちゃ難しかったです。わかりやすくしたら、“私はこっちの表現がしたかったのに”っていう風になるから、書きたいことを詰め込んで。めっちゃ気に入っています」
──改めて、今作のPRを。
「2枚目のシングルは、私の中の王道の可愛いもありつつ、ちょっとネガティブな気持ちとかもあったり、ある意味二面性みたいなものを歌っているけど、ジャケットも陰と陽みたいな感じで2パターン作っているので、いろんな一面を楽しんでもらえる作品になっていると思います」
──最後に楽曲にリンクした質問を。最近、「可愛い」と思ったものは?
「愛犬です。なんか、人間みたいに表情豊かなんですよ。何度か一緒に撮影したことがあるんですけど、その時もニコニコ笑ってくれたり、ちょっと疲れてきたらぼーっとしてたり(笑)。そういうところがわかりやすくて、見ていて楽しいです。(撮影中は)めっちゃカメラ目線します」
──すごいじゃないですか。タレント犬になれるかもしれない。
「タレント犬にしたいです。家から一緒に出勤できたら最高ですよね」
──大人気になったりして。
「そうしたら、私は作詞家になります(笑)」
──続いて、最近、「ドキドキ」した出来事は?
「久しぶりに走りました。プライベートで、電車ギリギリになって、間に合わないかもと思って急ぎました」
──間に合ったんですか?
「間に合いました。すごい全力疾走で走りました。電車に乗ってからもドキドキが止まりませんでした。でも、平然を装いました(笑)」
──最後に、「雨が上がる=梅雨が明ける」と夏本番じゃないですか。今年の夏のご予定は?
「私、夏があまり好きじゃないんです。暑いのが嫌だから。今年の夏はライブやリリースイベントでファンの方と会う機会が多そうなので、みんなと楽しく接しているうちに、気づいたら夏が終わっていたというのが理想です。ライブでは“楽しませるぞ!”っていう気持ちで強くいきたいので、会いに来てくれたら嬉しいです」
PROFILE
江籠裕奈 YUNA EGO
2000年3月29日生まれ。愛知県出身
2011年、SKE48の5期生として11歳で加入。SKE48の17thシングル『コケティッシュ渋滞中』で初選抜入り、以降31stシングル『好きになっちゃった』まで選抜メンバーとして選ばれる。2023年12月31日をもってSKE48からの卒業。2024年1月1日より、ソロ活動開始。
リリース情報
2ndシングル『プリンセステイラー』
2024年7月31日発売
INFORMATION
江籠裕奈LIVE 2024 “あつすぎる きみとサマー”
2024年8月31日(土)名古屋ダイアモンドホール
開場18:15/ 開演19:00
オフィシャルファンクラブ「ないしょばなし」
https://egoyuna.com
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