(Photo/久保田司 取材・文/BIG ONE GIRLS編集部)
四期生メンバーが演技に初挑戦する本作。初めての映画出演について正源司陽子は「すごく驚きましたが嬉しかったです。四期生は年齢もバラバラですが、この作品で同い年として楽しくありのままの四期生の姿を撮っていただき幸せでした」とコメント。続けて、渡辺莉奈も「普段から、ライブや番組で、四期生で活動する時間も多かったので、そこで深まった絆が、この映画で発揮できたと思いました」と同期で演技に挑めたことに満足していた。
台本をはじめて見た時、藤嶌果歩は「役が決まってない中でいただいた仮台本を見て、この女の子たちに、自分たちがハマっていくんだと思うとワクワクしました。まったく想像がつかなかったのですが羽川恵ちゃんという子をいただいた時に楽観的なところが自分に近いなと思いました」と語った。一方、本台本を送られてきた石塚瑶季は「どっきりじゃないなと思いました。説田詩央里ちゃんのMBTI診断(性格診断)を自分なりに考えて役に挑みました。しっかりものかと思えばポンコツだったり、好きなものに一直線だったり、いちばん自分に似てるのかと思いました」と両者、自分に近い役を気に入っている様子。
初号の試写を観たばかりだというメンバーたちに感想を聞いたところ、小西夏菜実は、「みんなの等身大の姿が見えたと思います。めっちゃ笑ったし、めっちゃ感動してぐっときた。なかでも、竹内と藤嶌の掛け合いが面白かった」と感想を述べた。自分の役が“クセ強”と監督にも言われていた竹内希来里は「えー⁉ やってる自分自身はクセ強いと思わなかった。映画を観た時に、自分ってこんな顔してたんだ?とびっくりして……自分が怖かったです(笑)」と。一緒のシーンが多かった藤嶌が「(竹内が)怖かった~(笑)。でも、私もちょっと嫌なタイプのJKなので、いい感じにバチバチした関係が見えるんじゃないかなと」と、竹内との2人のシーンを後押ししてアピール。
「それぞれのグループで撮影していたので、映画を観て“あんなところでこんなことをしてたんだ”と知れて楽しめました。スクリーンで観ると、演じてた時と違う見え方をしているんだなとすごく面白いなと感じました」と平尾帆夏が、改めて映画の面白さを明かしていた。グループごとでの撮影をしたが、原宿で撮影したという清水理央は、「平日竹下通りのメインストリートで、人がたくさんいる中を通っていく撮影が初めてでした。たくさんの人を潜り抜けていくのが楽しかったです。ただ歩いている女子高生に見えたのかもしれません。客観的に映画で見たら結構人が多い中を抜けていったので、(人の波を)潜り抜けるのが得意なのかも」と新たな自分の特技に注目したようだ。
撮影現場を振り返り、宮地すみれは「朝のすごく人が多い時間帯の新宿駅で迷子になっちゃって。道順を覚えられなくて。監督に教えてもらいながらでしたが、どうしても前の人についていっちゃうしたどり着けなくてずっと地下を歩いていた」と告白。「新宿駅の地下も東京の一部だなと思いました。実際に映画を観たら、みんなはすごい太陽を浴びててびっくりしました」と1人だけ独特な撮影現場を実感した模様。また上野で撮影した山下葉留花は「映画のシーンで鳩が出てくるんです。鳩が苦手だったんです、石塚(瑶季)が鳩に足を食べられたことがあると聞いて、私も食べられるんじゃないかなと思っていた。食べられなかったし、鳩さんがいたので安心して撮影を終わることができました」と話した。これを聞いた石塚は「ここでぶっ込まれるとは思ってなかったです(笑)。山下から“鳩さんたちいい子だったんだよ”と後日聞いて、少し鳩が得意になりました」と連帯して苦手意識が薄れたことを語った。
最後に、「この映画は四期生が初めての演技に挑戦させていただいた作品で、私たちにとってはかけがえのない大切な思い出の作品になると思っております。女子高生たちがたくさんの方との交流を通してたくさん成長していく姿を観に来てくれた方にも楽しんでいただけたらと思っております」と代表して正源司がコメント。11人の成長を間近で見てきた熊切監督も「今までにも何度か新人俳優が僕の映画からデビューしたということはありましたが、今回は11人まとめて映画デビューという光栄な機会をいただきました。僕も新鮮な気持ちで撮れた映画です。ファンの方はもちろん30回くらい楽しんでほしいですが、映画好きの方にもぜひアイドル映画という色眼鏡を外して楽しんでほしいです」とアピールした。
『ゼンブ・オブ・トーキョー』
10月25日(金)TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー
配給:ギャガ