女子高生たちが文化祭に向けて「リンダリンダ」を演奏する……ただ、それだけのはずなのに、キラキラして瑞々しい青春を送る4人の女の子たちの姿は20年の時を経てもなお、あらゆる世代の心にぶっ刺さりまくること請け合い。
バンドのギターを担当した恵(ケイ)役で、第29回山路ふみ子映画賞新人女優賞受賞した女優・香椎由宇に当時の大切な思い出をたっぷり振り返ってもらった。

――山下監督の現場でしたが、当時も監督は顔を台本で隠して撮ってたんですか?
そうなんです、こうやって(鼻から下を紙で隠して)。
――(笑)。
ずーっとこう隠して撮ってらして。隠したいの?見たいの?どっち?って、逆に気になるんですよね(笑)。最近は、現場で台本のデータをタブレットで見る方も多いんですが、どうされてるんですか?と山下監督に聞いたら、「僕は台本は紙でもらいます」とおっしゃってました(笑)。
――試写会でみなさんにお会いしたとおっしゃってましたね。
スタッフさんがこんなにも集まってくださる試写会って、なかなかないなと思います。こんなにも愛されてる作品なんだとすごく感動しました。時が経ったのにも関わらず、カメラマンさんとか当時のアシスタントさんとか、人で溢れていて嬉しかったです。
――もうすぐドゥナさんも来日される。20年の間、交流はありましたか?
公開の後数年はドゥナが日本に来るたびに会っていて、「ドゥナ’s 東京遊び」という写真集があるんですが、実はそこに私も載ってるんです(笑)。ちょこちょこドライブ行ったりしました。逆に、私が釜山映画祭に行った時は、向こうで会ったりしていました。でも、10年以上会ってないので、すごく楽しみです。
――9月には映画化された『オリバーな犬』も控えてます。基本、変な登場人物しかいない本作ですが、出演者のみなさんのより芸達者ぶりを見せつけられました。
まず最初に、佐藤浩市さんがあの格好をするとは思いませんよね(笑)。
――みんなこんなことまでやるんだ!?という驚きがありました。
なのに何で不思議と泣けるんだ?という。
――不思議ですよね(笑)。
台本頂いた時に、「?」しか浮かばないんですよ。映画を観ていただいた方も最初は「?」しかないと思うんですけど、それ以上に演者たちも文字で見ると「?」しかありませんでした。
――映画化すると聞いて、最初はどう思われましたか?
どういう風に?という疑問しかなかったです。テレビシリーズで終わったものだと思っていたので。映画の話にはびっくりしました。でも、あの世界観が映画で出来たら、それは観てみたいなと思いました。あのまんまを映画にできるのか、映画だから変わるのかというのを観てみたかったです。台本を読んだ限りでは、どう仕上がっているのかは分からなかったのですが、映像を観て答え合わせがやっとできた感じがしました。私はすごく分かりやすくなったと感じました。
――映画で完結した感じになるでしょうか。
完結できるかな~(笑)。エンターテイメントとしてはすごく楽しいと思います。あまり見たことのない色合いだと思いますし、刺激が強めの作品だと思います。
――映画の媒体なので、香椎さんが個人的に好きな作品についても伺いたいです。
すごく好きなのは『パリ、テキサス』というヴィム・ヴェンダースの昔の作品です。初めてロードムービーというのはこういうものなんだというのを知りました。そして、色合いがあんなにハッキリした鮮やかな映画を観るのは初めてでした。大学生の時に初めて観たんですが、すごく衝撃的でしたね。最近だと、『サブスタンス』がとにかく衝撃的でした。

<PROFILE>
香椎由宇
生年月日:1987年2月16日
出身地:神奈川県
<近年の主な出演作>
ドラマ「オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ」(21年、22年)
ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」(22年)
<待機作>
映画「THE オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ MOVIE」(25年9月26日公開)
映画『顔のない街』(26年公開予定)
映画『リンダ リンダ リンダ 4K』
8月22日(金)全国公開

ⓒ「リンダ リンダ リンダ」パートナーズ
公開から20年経っても色あせるどころか、世界中にファンを増やし続ける珠玉の青春映画『リンダ リンダ リンダ』。韓国のみならず、世界で活躍する俳優ペ・ドゥナが歌う、たどたどしくも心に響くブルーハーツの名曲たち、実際にドラムとギターに挑んだ前田亜季と香椎由宇のひたむきなたたずまい、演技初挑戦ながら女優たちと渡り合った本職ミュージシャンの関根史織(Base Ball Bear)。このコンビネーションを奇跡的な作品にまとめ上げたのは当時弱冠27歳だった山下敦弘監督。4Kデジタルリマスター版では、35mmフィルムの質感は残しながらも、細部をクリアに。誰もが心に抱く青春の記憶がより一層鮮やかに胸に迫る!
出演:ペ・ドゥナ 前田亜季 香椎由宇 関根史織(Base Ball Bear) ほか
監督・脚本:山下敦弘
配給:ビターズ・エンド
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