でももし、限りなくフィットする別の相手に出会ったら? その相手も既婚者だとしたら……。
そんな想いに揺れる二人の既婚者とその周りの人々を、おいしい料理と共に描く、いまだかつてない「グルメ」×「不倫」の新感覚ラブストーリーのドラマ「一緒にごはんをたべるだけ」が、7月2日(木)深夜24時より、テレ東ほかにてスタートする。
原作は、大町テラスによる同名作(講談社/「コミックDAYS」所載)。不倫というセンシティブなテーマを通して人間の感情を描き、「良い悪いは別として気持ちが理解できる」「共感してしまう自分に戸惑う」といった声が寄せられるなど、多くの読者の心を揺さぶった作品だ。
早見あかりと伊藤健太郎、多くの作品で確かな演技力を発揮する二人をテレ東ドラマ初のW主演に迎えた本作。料理教室の講師であり、料理雑誌の編集者のレイと惹かれ合う澤田タキを演じる早見あかりに話を聞いた。
撮影/久保田 司
スタイリスト/坂井七帆
ヘアメイク/チエ(KIND)
インタビュー・文/瀧田有子
衣裳/MARECHAL TERRE
〈食事〉と〈不倫〉。“天才だな!”って思いました
──本作のオファーをいただいた際のお気持ちから聞かせてください。
「私、ごはんが大好きなんです。正確に言うと、食べるのが好きで、食事を大好きな人と共有したいとか、そういう気持ちに素直に共感できるタイプ。私の周りも嗜好が同じ人が多くて、20代は食が好きなコミュニティでやってきたんです。でも、30代でそうではない新しい価値観の人と出会ったりもして、“ごはんに興味がない人っているんだ……”と衝撃を受けていたタイミングだったので、“めっちゃわかる!”って共感しながら原作を読ませてもらいました」
──原作を読まれた感想は?
「“天才だな!”って思いました。〈食事〉と〈不倫〉という、〈欲望〉×〈欲望〉(笑)。撮影が楽しみだなと思いました」
──不倫がもう一つの作品の題材であるということについては?
早見「“私もそういう役を演じる年齢になったのね”というような感覚はありました。これが10代、20代前半だったら、男性が既婚者で女性が若い会社の部下という設定であったかもしれないけど、この作品は既婚者同士の不倫。でも、誰もが頷いてしまうぐらいの悩みを抱えている者同士の不倫なんですよね。“初めてのことって、まだまだいっぱいあるんだな”という、これから演じることへのワクワク感はありました」

──澤田タキという女性を演じるにあたり、役作りをされたり、演じる上で意識されたことはありますか。
「役作りで髪を25センチ切りました。オファーをいただいた時に、プロデューサーの方に“髪が短いイメージですよね”ということを聞いたんです。(制作サイドから)“髪を切ってくれ”とはなかなか言えないじゃないですか。で、“キャラクターとして(レイの妻である)ミワコとの差があるといいかも。でも、そこまで無理して頑張ってもらわなくても”というように気遣っていただいたんですけど、髪を肩にかかるぐらいまで切るのも、うなじが見えるぐらいまで切るのも一緒なので、だったら(原作のキャラクターに)似せようと潔く。“漫画のこの感じにします”っていうのを美容師さんと話し合いながら切りました。本当はヘアドネーションもしたかったんです。でも、ヘアドネーションの条件が、以前は15センチからだったのが、今は31センチからになってしまったので足りなくて……」
──いろいろ難しいものなんですね。じゃあ、まずは見た目と言いますか、外箱から作って役に入られた。
「そうですね、外はかなり似せたつもりです。内面については、ごはんを食べてグッとテンションが上がるところは私と同じなので、そこは感情豊かに表現できればと思っています。基本的にタキはすごく穏やかな人なんです。私が力を入れすぎてしまうとハキハキ元気なキャラクターになってしまうので、穏やかな、もうちょっと大人な雰囲気をまとうことは意識しています。ただ、好きなものが目の前にある時は気分が上がるという、いわゆる共通のことで、意思疎通できるレイのような人にタキが惹かれていく気持ちは、脚本を読んでいても理解できました。逆に理解が難しかったのは、タキが(夫の)カズと結婚するまでに至ったこと。“なぜこの人と結婚したんだろう?”と疑問に思う点が最初はあったんですが、撮影していく中で、こういうところがあったから結婚までたどり着いたんだな、と自分の中で腑に落ちるところがあって。それは生身の人間が演じることで温かさが加わったからではないかと思っています。」
──それは現場に入って、実際にその人物になってこそ気づいた部分。
「本当にそうです。レイと惹かれ合うというのは、すごくわかりやすいんですよ。お互い大事にする優先順位が同じっていうのは、親密になりやすいポイントだとは思います。でも、そうではなくても一緒になることを選ぶ人たちって世の中にたくさんいるじゃないですか。その人たちの気持ちをあまり理解できていなかったんですけど、今回の経験を通して“こういうことなのかな”と感覚で少しわかってきた気がします」
食卓って、コミュニケーションツールとして優秀だなと思います
──本作にはたくさんの料理が登場してきますが、食べることが好きな人にとってはたまらない撮影現場なんじゃないですか?
「そうなんですよ。ずっと“お腹すいた”って言っています(笑)」
──特に何がおいしかったですか?
「本当に全部おいしいんです。特に、1話に出てくる餃子が印象に残っています。ノーマルな餃子と海老と大葉の餃子、パクチーの餃子、パクチーとたけのこが入った餃子と味がいろいろあったんですけど、どれもおいしかったです」
──カットがかかっても食べ続けるなんてことはありました?
「ありますよ。撮影をしなければいけないのに、“もういいよね。食べていいよね”と言って食べて、“フードロス削減のために食べていただいてます”とか言われて、伊藤(健太郎)さんと二人で“ごめんなさい”とか言ったり(笑)」
──他に撮影で印象的だった出来事はありましたか?
「ごはんを食べるシーンは本当に”おいしいね”と言いながら和気あいあいと撮影していますが、やはり不倫という要素が絡んでくると繊細なシーンもあるので、そういうところは話し合いながら、みんなで作っていけているなという感覚です」
──その繊細なシーンは、どんどん増えていくって感じなんですかね。
「そうですね。ほっこりと言ったら語弊がありますが、楽しく料理を作っているタキとレイというところからいろんなことが起きていくので、苦しくなっていく様も増えていくと思います」

──ところで、単純に料理はよくされるほうですか?
「普通においしいものは作れます。ただ、料理がストレス発散になったり、楽しいとか振る舞いたいとか、そういう気持ちはあまりないかな。私は食べるほうが好きなので、ホームパーティーがあっても、全力で作るほうではなく、持ち寄りで持っていくタイプです。“おいしい、おいしい”と言って食べてるのが好き(笑)。何でもおいしく食べられます。嫌いな食べ物がないので、フードコーディネーターさんにも“食べられないものがないのはありがたいです”と言っていただきました」
──ダイニングでのシーンも多いと思いますが、ご自身の中で食卓ってどういう場所ですか?
「コミュニケーションが取れる場所ですよね。食卓だけに限らないんですけど、やっぱりごはんを介すことによって、ちょっと何かが緩むというか、壁をなくしやすいというか。家族だったら、今日あったことを話すとかもそうだし。会議室でただ面と向かってしゃべるよりも、“これおいしいね”っていうクッションがあったほうがいい。コミュニケーションツールとして優秀だなと思います」
──物語にちなんだ質問も。タキは「これ以上、進んでしまったら……」と思いながらも不倫へと足を向けてしまいます。早見さんにとっての、やめたくてもやめられないことがあればお聞かせください。
「私、ストレスが溜まると異常に辛いものが食べたくなるんです。ただ、自分が許容できる辛さと、体が許容できる辛さが全然違うみたいで。おいしいと思って食べているけど、体は悲鳴を上げていく。だから、ここで終わらせなきゃいけないってわかっているのに、どうしても辛くしちゃうんです」
──辛さもいろいろありますよね。
「唐辛子の辛さが好きです。中華料理に行っても、仲がいいお店の方だったら“辛くしてください!“ってリクエストしたり。その時はおいしいという気持ちを優先して食べるんですけど、翌日に体調が悪くなったりします。これが絶対やっちゃいけないってわかりながらもやっちゃうことですね(笑)」
──最後に放送を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。
「おいしそうな料理がたくさん出てきますし、難しくなくお手軽にできるメニューもあったりするので、気になる料理があればぜひチャレンジしてもらいたいです。おいしいグルメドラマなだけではなく、ごはんきっかけでいろんなことが起こるような、三大欲求の二つが絡み合った話なので、皆さんにどんな風に見ていただけるか気になりますし、4人の主要キャラクターに対して、誰かには共感できる部分があるのではないかな思います。すべての事象に対して、何が正解で何が悪いのかを一言で片付けることは難しいですよね。だからこそ、“ルールに則って生きなければならないけれど……”という葛藤や難しさを、しっかりと繊細に描きたい。そんな思いで、今みんなと作品に取り組んでいるので、そうした部分が伝わればいいなと思います。」

PROFILE

早見あかり AKARI HAYAMI
1995年3月17日生まれ、東京都出身
ももいろクローバーのメンバーとして人気を博す。2014年、NHK連続テレビ小説「マッサン」に出演。同年、映画『百瀬、こっちを向いて。』で長編初主演を務める。近年の主な出演作は、映画『シン・ウルトラマン』(22)、『あんのこと』(24)、ドラマ「めぐる未来』(24)、「D&D〜医者と刑事の捜査線〜」(24)など。
作品紹介

「一緒にごはんをたべるだけ」
料理講師の澤田タキ(早見あかり)は、夫・カズ(桐山漣)との味気ない食卓に孤独を抱えていた。そんなある日、料理教室に現れた編集者・斎藤レイ(伊藤健太郎)から雑誌連載を依頼される。仕事を通じて“おいしい”時間を共有するようになり、特別な感情を持ち始める二人。しかし、二人には帰るべき家庭があって……。
連載企画のため、タキの家で餃子作りをしている二人。包み方を教える過程で重なり合うタキとレイの手。お互いに目が離せなくなり……。
出演:早見あかり 伊藤健太郎
桐山 漣 岸 明日香 / 岩永洋昭 浅野千鶴 久場音葉 真矢ミキ
(※「漣」のしんにょうの点はひとつ)
原作:「一緒にごはんをたべるだけ」大町テラス(講談社/「コミックDAYS」所載)
脚本:青塚美穂 首藤 凜
監督:吉野 主 小川 弾 井上雄介
放送日時:2026年7月2日スタート 毎週木曜深夜24時〜24時30分
テレビ東京、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
2026年7月7日スタート 毎週火曜深夜24時~24時30分
BSテレ東
配信:各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」にて第一話から最新話まで見放題独占配信
▶U-NEXT:https://t.unext.jp/r/tv-tokyo_pr
広告付き無料配信サービス「TVer」などで見逃し配信
▶TVer:https://tver.jp/series/sr9pk6lqmr
▶テレ東HP(ネットもテレ東):https://video.tv-tokyo.co.jp/
▶Lemino:https://lemino.docomo.ne.jp/catchup/2-1-113-7
Ⓒ「一緒にごはんをたべるだけ」製作委員会
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