2020年9月5日(土)東京公演を皮切りに名古屋公演、大阪公演の上演を控える浪漫舞台『走れメロス』〜文豪たちの青春〜の舞台挨拶が行われた。
写真左から:湖月わたる、谷村美月、室龍太、内博貴、山口真帆、千原せいじ、なべおさみ

開幕直前取材に登場したのは、主演の内博貴、谷村美月、室龍太、千原せいじ、山口真帆、湖月わたる、なべおさみの7名。

主演を務めるのは、舞台「まさに世界の終わり」(2018年)以来、2年ぶりの単独主演となる内 博貴が太宰 治役を演じる。また、太宰と共に波乱の人生を送る小山初代役と太田静子役(二役)に谷村美月。太宰の親友で作家の檀 一雄役に室 龍太(関西ジャニーズJr.)。さらに、千原せいじ、黒田こらん、吉田大輝、苅谷瑠衣、原 慎一郎、藤井びん、優志、湖月わたる、なべおさみ、といった個性豊かな出演者が登場する。

小説家 太宰 治の短編小説「走れメロス」が発表され、今年で80年となる。
本作品は、小説家である太宰 治が若き頃、多くの作家たちとの友情や、彼が愛する女性たちとの愛や苦悩に満ちた波乱の人生を題材として、太宰と共に当時を駆け抜けた親友で作家の檀 一雄が書き上げた回想録「小説 太宰 治」をベースに、舞台作品として書き下ろされている。

物語は、太宰 治が高校を卒業し上京し、東京大学入学後に小説家を目指す中で、井伏鱒二や檀 一雄ら数々の文豪との出会い、そして太宰が愛する女たち、小山初代、津島美知子、太田静子、山崎富栄らとの浪漫と波乱に満ちた日々が赤裸々に描かれる。類まれなる小説家としての才能を持ちながらも自身の破天荒な振る舞いが災いして追い込まれながら、井伏や檀ら文豪との友情と信頼に助けられ、短編小説「走れメロス」など数々の名作が生み出されていく背景などを通じ、愛とは何か、友情とは何か、生きるという事は何かを問いかける。

内博貴:単独主演舞台2年ぶりの心境

内「コロナ禍で前作の舞台は中止になってしまって、今回は無事に稽古場でもスタッフさん、キャストのみなさんもPCR検査を2回やりまして無事全員陰性だったということで、ようやく初日を迎えをることができて、本当に良かったなという気持ちでいっぱいです。今までに経験のしたことのない稽古の仕方でした。マスクもしてフェイスシールドをしてというような状況の中で、稽古をやらさせていただいて。それくらい徹底してやらないといけないなというのもありますし。コロナというのが最近すごく身近になってきたなと、いつ自分がかかってもおかしくないという危機感を持ちながらやってかないとなという気持ちを常に思いながら、稽古もやってましたので、その中で無事初日をこうやって迎えられて良かったなと思うんですけど、それと同時に千穐楽まで気を緩めることなく、気を付けながらやっていきたいと思います」

文豪・太宰治役

内「過去に織田作之助さんを演らせてもらったことがあるんですが、その時はミュージカルだったんですけども、セリフの中で“太宰がこうでこうで”と言っていた太宰治さんを、まさか演るとは思っていなかったので、何か縁があるのかなと自分で勝手に思ったりもしてるんですけど。以前文豪の役を演じたことがあるから、すぐできるよねという訳でもないですし、でも自分の中では1回経験したことがあるということがあったので、スタート地点は苦しまずに悩むことなくすんなり入れたなというのは、正直あります。髪型は地毛です。天パではございません。パーマもあててません。自分でトイプードルみたいにしてと言った訳でもなく、おのずと演出家さんがこんな感じでということでなりました」

座長の内博貴:意気込み

内「私ともども、コロナ対策に対しては万全な状態で迎える形はできているんですが、このご時世ですから、(大きな声で)ぜひ劇場でお待ちしておりますと言えないので、難しいんですが、それでも来てくださる方のために何か与えるものが夢や希望だったりとか、今まで舞台に行きたかったけど、我慢しててようやく行けるんだという人もいると思いますので、そういう人たちに、何か与えられるものがあればいいなという風に、全力で演らせていただきますので、お越しいただく際は、気を付けて、我々ももちろん気を付けていますし、その中で一つの作品をみなさんと一緒に楽しめたらなと思っておりますので、ぜひみなさん、チェックしてください。よろしくお願いします!」

画像: 主演の内 博貴(太宰 治役)

主演の内 博貴(太宰 治役)

檀一雄役の室 龍太「しっかり務められたらなと」

室「『小説 太宰 治』という小説を書いた方なので、すごくこの役を演らせていただけるのは光栄に思っております。ストーリーテラー的な立ち位置だと思っていますので、しっかり務められたらなと思ってます」

画像: 左:室龍太(檀一雄役)、中央:内博貴(太宰治役)、右:山口真帆(山崎富栄役)

左:室龍太(檀一雄役)、中央:内博貴(太宰治役)、右:山口真帆(山崎富栄役)

1人2役・谷村美月「楽しんでやっています」

谷村「楽しんでやっています。ようやく最近、劇中にも出てくる太田静子さんの斜陽日記を読んで役作りをしています」

画像: 谷村美月(小山初代、太田静子:2役)

谷村美月(小山初代、太田静子:2役)

千原せいじ「文豪芸人としてやって参りましたから」

質問者「井伏鱒二さんにそっくりだという声が、あちこちから聞こえてますけど」
千原「ちょっと文豪寄りですから、僕は。ずっと文豪芸人でやって参りましたから。やっと役がきた感じで」
質問者「文豪でもおならのシーンもあるんですよね」
千原「そうです。史実に基づいて。その時代やその方々に詳しい方も楽しめるようになっています」

画像: 千原せいじ(井伏鱒二役)

千原せいじ(井伏鱒二役)

初舞台の山口真帆「みなさんのお力添えで」

山口「初舞台なのでわからないことが多々あったのですが、みなさまのお力添えをいただいて、初日を迎えることができたので、精一杯頑張りたいと思います」

質問者「その中でも優しくしてくださる方いらっしゃいましたか?」
山口「みなさん優しかったです」
室「その言い方やったら、全員優しくないみたいになりますよ、大丈夫ですか!」
千原「厳しい環境で育ってきたから」
内「すぐ言うじゃないですか!」
千原「すぐ言うとかじゃなく、厳しい環境で育ってきたからみんなが優しくみえる。厳しい環境で育ってきはったから」
質問者「山口さん、千原せいじさんは恐くなかったですか?」
山口「すごいユニークな方で。みなさん優しかったです、とても」
質問者「今までのお仕事と舞台は違ったところもあったと思いますが、苦労した点はなかったですか?」
山口「シーンによって、感情がすぐに変わったりするので、そこが大変でした。みなさまのお力添えをいただいて、アドバイスをたくさんいただいて、はい、頑張りました」
内「僕は、彼女のことすごいなと思ったんですよ。初舞台なのに、稽古中でも演出家の方が、“山口さん、こうして、ああして”とか言うんですけど、大体初舞台の人って“はい、わかりました、かしこまりました”みたいな感じなんですよ、僕もそうでしたしもちろん。山口さん肝が据わってるなと思ったのは、そう言われても返す言葉が、“なるほど。”“了解。”で、それを見た時、この子はスターになるなと思いましたね」
山口「納得する言葉をいただいて、自分の中に落とし込めたので、ありがたい言葉をたくさんいただきました。なるほどそういうことかという納得が、たくさんあったので」
質問者「座長の内さんからは、アドバイスはあったんですか?」
内「いえ、僕はもう何も。僕はそれを楽しく見ていたので」

画像: 山口真帆(山崎富栄役)

山口真帆(山崎富栄役)

凛とした貫禄のあるマダム・湖月わたる「相手に寄りそうしなやかさやぬくもりが表現できたら」

湖月「太宰さんが通っていたバーのママ役で。この時代の女性の凛とした佇まいの中にも、相手に寄りそうしなやかさやぬくもりが表現できたらいいなと思っています」
質問者「寄りそう相手として内さんはいかがですか?」
湖月「いや、もう。稽古場から魅力的で。様々な女性とのシーンも素敵なんですけども、わたくし、宝塚で男役時代に、男同士の友情に燃えていたところがありまして、内さんと室さんの男同士のシーンで、ちょっと甘えるところとかあるじゃないですか、あの関係、先輩後輩感とか男同士感にキュンキュンきながら、素敵だなと毎回稽古場から楽しませていただいております」
質問者「内さんと室さんは、もう長い付き合いですから息も合いますよね」
内「そうですね、苦労したってとこはないですね。室は、(別の)舞台本番中でなかなか稽古にこれなかったんですよ。最後のほうから参加して、本当に大変だったと思うんですけど、僕たちにもそういうところを伝わせることなく、一人で結構読み込んできてくれたので、スムーズに稽古もできましたし、さすがジャニーズだなと思いました。苦労したということはなかったですね」
室「内くんもジャニーズです、先輩です」
質問者「室くんは結構苦労しました?」
室「苦労はしてないです。本当に稽古場初日位から、湖月さんやなべさんが親身になっていただいて、もちろんみなさんですよ、特にっていう意味です。本当に親身な方たちだったので、すごくいい現場です」

画像: 湖月わたる(マダム雪子役)

湖月わたる(マダム雪子役)

なべおさみ「次の舞台のことが頭に浮かんでいます」

質問者「山口さん(演じる山崎富栄)のお父さんの役なんですよね、こんなお嬢さんができていかがですか?」
なべ「笑って手を振ってと言われてても、役になりきっているので、娘が死んでるのに笑って手を振るのかと思いましたけどね。最後に僕が我が子ながら、素晴らしい娘でしたよというセリフを噛みしめながら、演らせていただいています。でも次の舞台のことが頭に浮かんでいます。内さんが夏目漱石を演るだろうな、吾輩は猫を演ろうと決めています。室さんが、坊ちゃんを演れば、赤シャツを演りたいなと考えながら次の舞台に向かっているわたくしでございます」
内「なべさん、まだこの舞台が始まってないんですよ」
なべ「そうね。これやろうね」
内「まず(今回の舞台)お願いします」
質問者「文豪シリーズがあるということですね」
なべ「そうですよ、もちろんです。次は間違いなく夏目漱石です。ね、内さん」
内「だそうです」

画像: なべおさみ(山崎晴弘役)

なべおさみ(山崎晴弘役)

東京千穐楽公演を含む限定 4 公演:舞台生配信決定

■生配信日程:下記 4 公演生配信
2020 年 9 月 12 日(土)13:00 公演、2020 年 9 月 12 日(土)17:00 公演
2020 年 9 月 13 日(日)13:00 公演、2020 年 9 月 13 日(日)17:00 千穐楽公演

■視聴チケット料金:3,300 円(税込)

■視聴チケット販売期間/販売サイト URL:
【CN プレイガイド】 販売期間:2020 年 09 月 05 日(土)15:30~09 月 10 日(木)11:59

受付 URL:http://www.cnplayguide.com/melos-str/

※クレジットカード決済・ファミリーマート店頭現金支払いとなります。
※チケット代以外に別途手数料がかかりますので予めご了承願います。
※予定枚数に達し次第、受付終了となります。

【theatrelive】 販売期間:2020 年 09 月 10 日(木)12:00~各回開演 2 時間前まで

受付 URL:https://theatrelive.mu-mo.net/melos/
※支払い方法はクレジットカード決済・携帯(docomo/softbank/au)キャリア決済となります。
※予定枚数に達し次第、受付終了となります。

※視聴方法等の詳細は、公式 HP をご確認ください。
※コンテンツの視聴にかかる通信費はお客様のご負担となります。予めご了承ください。

■Theatrelive お問い合わせ:https://theatrelive.mu-mo.net/melos/contact

画像: 左:湖月わたる(マダム雪子役)、右:なべおさみ(山崎晴弘役)©Wakana Hikino

左:湖月わたる(マダム雪子役)、右:なべおさみ(山崎晴弘役)©Wakana Hikino

画像: ステージ中央:湖月わたる(マダム雪子役)©Wakana Hikino

ステージ中央:湖月わたる(マダム雪子役)©Wakana Hikino

画像: 谷村美月(太田静子役)©Wakana Hikino

谷村美月(太田静子役)©Wakana Hikino

画像: 山口真帆(山﨑富栄役)©Wakana Hikino

山口真帆(山﨑富栄役)©Wakana Hikino

画像: 左:山口真帆(山崎富栄役)、右:千原せいじ(井伏鱒二役)©Wakana Hikino

左:山口真帆(山崎富栄役)、右:千原せいじ(井伏鱒二役)©Wakana Hikino

檀 一雄 「小説 太宰 治」原作より
浪漫舞台『走れメロス』~文豪たちの青春~

2020年9月5日(土)~13日(日)ヒューリックホール東京(全13公演)
2020年9月22日(火・祝)名古屋市公会堂(全2公演)
2020年9月25日(金)~27(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(全5公演)

原作: 檀 一雄 「小説 太宰 治」より
脚本/演出: モトイキ シゲキ

配役/出演:太宰 治 ・・・ 内 博貴
      小山初代・太田静子<二役> ・・・ 谷村美月
      檀 一雄 ・・・ 室 龍太(関西ジャニーズJr.)
      井伏鱒二 ・・・ 千原せいじ
      節代夫人(井伏の妻) ・・・ 黒田こらん
      小館善四郎(太宰の甥・画学生) ・・・ 吉田大輝
      津島美知子(太宰の妻) ・・・ 苅谷瑠衣
      芥川龍之介(作家・亡霊) ・・・ 原 慎一郎
      津島文治(太宰の長兄) ・・・ 藤井びん
      山岸外史(作家) ・・・ 優志
      マダム雪子(銀座のバーのマダム) ・・・ 湖月わたる
      山崎晴弘(美容学校校長)・・・ なべおさみ
      ほか

公式サイト https://roman-melos.com/
公式Twitter https://twitter.com/roman_melos
主催: 浪漫舞台「走れメロス」公演実行委員会
(エイベックス・エンタテインメント/プロデュースNOTE/東映ビデオ)
中京テレビ放送(名古屋公演のみ)
制作: エイベックス・エンタテインメント/プロデュースNOTE

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