主演の綾野剛と舘ひろしが初共演する『ヤクザと家族 The Family』。メガホンをとったのは、第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『新聞記者』の藤井道人監督だ。そして『新聞記者』のスタッフ陣も再集結した。
父を覚せい剤で失った過去を持つ広域指定暴力団の3次団体・柴咲組の組員である主人公・山本賢治を演じるのは、綾野剛。柴咲組の組長には綾野剛との初共演となる舘ひろしだ。
1999年、2005年、2019年と変わりゆく時代に、ヤクザという生き方を選んだ男と、彼を取り巻く人々を抗争ではなく、家族の視点で描いた壮大なクロニクル(年代記)で、「組織=ファミリー」と「自らの家族」の間で揺れ動き、時代の波に流されながら 激動の20年を生きた男・山本と彼を取り巻く人々を描いたヒューマンストーリー。
磯村勇斗が演じたのは、綾野剛演じる山本を慕う木村翼。
解禁された場面写真は、3部構成の最終章となる2019年を舞台に、磯村勇斗演じる半グレ集団のリーダー格・木村翼が初めて登場するファイトシーン。
廃倉庫でストリートファイトに興じる翼は、鍛え上げた締まった上裸姿で、その背中には名前と同じ「翼」のタトゥーを羽ばたかせている。冷静に相手を見定めパンチやキックを繰り出し、時には冷徹な表情で、心の奥底に秘める凶器をチラつかせる。周りの半グレや不良たちは翼と対戦相手を囲み、現代のリアルささながらスマホでその様子を生配信している。
磯村は約一か月をかけ、人生で初めて本格的に体づくりをして撮影に挑んだのだそう。磯村はこう語る。
磯村勇斗「正直、『時間はないな』と思ったんですけど、送って頂いたイメージに近づける最大限の努力はしようという気持ちでやっていました。(監督からの「“登場シーンでしっかり身体を見せとけば、翼のキャラクターが観客にも見える”との監督からの言葉に)撮影までのタイムリミットは 1 か月。体重を増やして筋肉に変えて脂肪を落とすという作業だと 2 か月くらいは必要だったので、 増やすと同時に脂肪を減らしていくという、もうわけがわからないことをしていました(笑)。とにかく筋トレはひたすらやって、食事も 脂質とかを摂らずに量を食べるんですけど、最終的に監督から OK を貰える体にはなったので、良かったです」
そして、このシーンで流れる楽曲は、人気沸騰中のヒップホップクルー・BAD HOP の「Kawasaki Drift」。重低音響く楽曲が、ファイトシーンを一層盛り上げているので、ファイトシーンと共に注目だ。
舞台挨拶コメント付映像
STORY
ただ、愛した。矛盾と不条理のこの世界で、全てを懸けて――。
1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救っ た男・山本賢治(綾野剛)。自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴咲博(舘ひろし)に 心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。
2005年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。激化する因縁 の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を 失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして 彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をするー。
2019年、14年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつて の隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。時代の流れによる 大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況 を根底から揺るがす事件がー。
映画『ヤクザと家族 The Family』
大ヒット公開
綾野剛
尾野真千子 北村有起哉 市原隼人 磯村勇斗
菅田俊 康すおん 二ノ宮隆太郎 駿河太郎
岩松了 豊原功補 / 寺島しのぶ
舘ひろし
監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
主題歌:「FAMILIA」 millennium parade (ソニー・ミュージックレーベルズ)
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:佐藤順子 角田道明 岡本圭三 撮影:今村圭佑
照明:平山達弥
録音:根本飛鳥
キャスティング:おおずさわこ
美術:部谷京子
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:橋本申二
助監督:逢坂元
制作担当:大川哲史
題字:赤松陽構造
スチール:八木咲
編集:古川達馬
配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2020 年/日本/136 分/5.1ch/アメリカンビスタ/カラー/デジタル yakuzatokazoku.com