〈坂東龍汰〉Huluオリジナル「THE LIMIT」インタビュー

――本作のオファーを受けた時の心境をお聞かせください。

坂東「1シチュエーションでの会話劇なので、ロングカットになるんだなと思って、楽しみでした。初の挑戦だったので少し不安もありましたが、それよりも楽しみが勝っていました」

――台本を読んでどんな感想をお持ちになりましたか。

坂東「伊藤（沙莉）さんや堺（小春）さんとお芝居できるんだと思って、台本を読んでワクワクしました」

――伊藤沙莉（加納葵役）さんや、堺小春（柴田沙耶）さんと共演してみていかがでしたか？

坂東「初めてお２人とお会いしたときに、“すごく仲良しなんだろうな”というのが伝わってきたので、“どうやったら、この2人の中に入っていけるのかな”と思っていました。本番当日は、すぐに撮影現場に打ち解けられたというか、お２人とも気さくな方なので、演りやすかったですし、とても楽しい撮影現場でした」

――視聴者の想像を掻き立てるようなストーリー展開となっていますが、坂東さんが最初想像していた結末と違っていたりしましたか？

坂東「途中、結末がどっちにいくんだろうとか、恋の矢印が交差する瞬間とかがあって、結末が読めないですよね。僕が想像するには、あのあと2人は……みなさんの想像にお任せします！」

――演じている今野悠馬はどのような男性ですか？ご自身と似ている部分や、共感できるところはありますか？

坂東「子ネコを助けるためにアイデアを出しまくる感じとかは、自分に近いのかな。自分が悠馬と同じシチュエーションで女性2人と遭遇してしまったら、テンパってしまうんじゃないかなと思います」

――ご自身が悠馬と同じような状況にいたら？

坂東「もっとテンパると思いますね。子ネコを助けるのを大優先に動くと思います。“素敵な女性だな”って思う人が目の前に居て、たまたま自分の携帯を拾っているなんて想像もできないですけど……。僕はまず、子ネコを助けます！」

――これまで明るいキャラクターを演じることが多かったと思いますが、今回の役は落ち着いた印象もありましたが、悠馬をどのように演じようと思いましたか？

坂東「年齢も自分よりも上の設定だったので、本読みの時はテンションを落として演じてみようと思いました。普段の僕の“ワー”っていう感じのアプロ―チになりかけたのですが、本番、伊藤さんと堺さんと一緒にお芝居をやってみたら、自然と2人の空気感に引っ張っていってもらって、落ち着いた感じになったので、それはすごくよかったなと思います」

――「THE LIMIT」はオムニバス形式で６作品ありますが、その中で唯一のオープンロケを敢行し、朝から日没までの間に撮影されたそうですね。同じ場所、空間での撮影ということで、やりやすかったとか、難しかった点などありますか？

坂東「早朝から夜にかけて１日で撮影が行われていて、ロングカットもあり、お芝居がしやすい環境でした。伊藤さんと堺さんのお2人がラジオに出演されていたときにも話してくださっていたんですけど、初めて一緒に仕事をする感覚ではないと思いました。本番の最初の長めのカットから“はっ、演りやすい！”と思いましたね」

――では最後に「THE LIMIT」の見どころとメッセージをお願いします。

坂東「女性2人がいるということに対してのリアクションと、井戸の中に子ネコがいて助けなければいけないという状況。同時に２つのことが起きていたり、そこにプラスして“実はどちらかの女性が好きだった”っていうことが追加されたり。1シチュエーションですごくテンポもよくて、笑える内容にもなっていると思います。ロングカットで撮影していて本当に緊張していたので、その緊張感も伝わるのではないかな。約20分の内容ですけど、濃密で濃い20分となっていますし、テンポ感も楽しんでいただけたらと思います。あと、ネコちゃんがとてもかわいいので、楽しみにしていてください」

第1話「ネコと井戸」あらすじ

カフェのアルバイトを終え、葵（伊藤沙莉）と沙耶（堺小春）が道を歩いていると、どこからともなく携帯電話の着信音が聞こえてきた。音のする方をたどった2人は、井戸の縁に置いてある携帯を発見。
その直後、ふいに背後から声をかけられる。そこにいたのは…なぜか木の棒を持ったカフェの常連客・悠馬（坂東龍汰）！
なんでも井戸の中に落ちたネコを助けるため、携帯を置いたまま、長い棒を探しに行っていたのだという。
葵と沙耶は悠馬に協力し、身動きが取れなくなっているネコを助けることに。と同時に、前々から葵が悠馬に好意を寄せていることを知っている沙耶は、これを機に2人の距離を縮めようと画策する。ところが…
ネコの救出作戦も恋の作戦もスムーズには進まない!?　3人それぞれの思いは、予期せぬ形で交錯。誤解が誤解を呼んでいき…!?

Huluオリジナル「THE LIMIT」

【配信】2021年3月5日（金）から、Huluで毎週1話ずつ配信
　　　　（※通常配信に加え、4KHDR/5.1chでも配信）
【出演】第1話「ネコと井戸」＝伊藤沙莉、堺小春、坂東龍汰
　　　　第2話「タクシーの女」＝門脇⻨、古川琴音
　　　　第3話「ユニットバスの2人」＝細田善彦、岩崎う大（かもめんたる）
　　　　第4話「ベランダ男」＝岡山天音
　　　　第5話「切れない電話」＝泉澤祐希、岩松了、夏子
　　　　第6話「高速夜行バス」＝浅香航大、木野花
【脚本】玉田真也、岩崎う大、荻上直子
【エグゼクティブプロデューサー】長澤一史
【チーフプロデューサー】茶ノ前香
【プロデューサー】中村好佑　小室秀一
【企画】三浦光博　塚田雅人　賀内健太郎
【監督】賀内健太郎　吉田真也　中嶋駿介
【制作プロダクション】博報堂プロダクツ
【製作著作】HJホールディングス

★公式HP：https://www.hulu.jp/static/thelimit/

PROFILE

坂東龍汰 RYOTA BANDO

1997年5月24日生まれ、北海道出身。

〈近年の主な出演作〉
映画『静かな雨』（2020年）
ドラマ「シロでもクロでもない世界でパンダは笑う。」（2020年）
映画『犬鳴村』（2020年）
ドラマ「ゴールド！」
映画『#ハンド全力』（2020年）
映画『スパイの妻』（2020年）
映画『弱虫ペダル』（2020年）
ドラマ「時をかけるバンド」（2020年）
ドラマ「夢中さ、きみに。」（2021年）

〈出演待機作〉
映画『峠 最後のサムライ』（2021年7月1日公開）
映画『ハニーレモンソーダ』（2021年7月9日公開）

ネコが大好きな坂東龍汰さんの「撮影中の子ネコとのエピソード」や「人生を変えた選択」、「描いてみたい絵」、「新たにチャレンジしたいこと」などグラビア＆インタビュー詳細は2月17日発売の「SCREEN+Plus（スクリーンプラス）Vol.71」本誌にてご紹介しています。

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