5月12日に公開した映画『くれなずめ』。公開記念舞台挨拶が、5月15日テアトル新宿にて行われ、主演の成田凌をはじめとしたメインキャストと監督が登壇し、作品の見どころ、エピソードなど語った。

映画『くれなずめ』のメガホンをとったのは、ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズや映画『アズミ・ハルコは行方不明』 『アイスと雨音』など手掛けた松居大悟監督。

物語は、かつて松居監督自身の実体験をモチーフに書かれた完全オリジナルの舞台劇を映画化。
友人の結婚式で余興を披露するために久々に集まった高校時代の旧友たちが過ごす、結婚式の【披露宴から二次会までの狭間】を描いた笑いとヤセ我慢と切なさが同居した青春の残りカスが心に刺さる、様々な狭間に立つアラサー男子 6 人による驚きと感動の物語。

5年ぶりに友人の結婚式で再結集したアラサー男子6人を、NHK 連続テレビ小説「おちょやん」でもメインキャストとして出演する成田凌をはじめ、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹、高良健吾の面々が演じる。
高校時代、帰宅部でつるんでいた6人。友人の結婚披露宴で(赤フンダンスの)余興をやるべく5年ぶりに集まり、久しぶりに出会った彼らは、その余興の後、“披露宴”と“二次会”の間の妙に長い“狭間”の時間を持て余しながら、昔の思い出に想いを馳せる。
「しかし吉尾(成田)、お前ほんとに変わんねぇよな。なんでそんなに変わんねぇの? まあいいか、そんなのどうでも」そう、ぼくたちは認めなかった。友人がある日突然、死んでしまったことをー。この微妙な“狭間”の 時間に起こる出来事は見るものの予想を超えていく。

タイトルの『くれなずめ』は、「暮れなずむ」を変化させ、命令形にした松居監督自身による造語。日が暮れそうでなかなか暮れないでいる状態、転じて、前へ進もうとしても障害があってうまく進めないでいる状態を形容している。
しょうもないことで笑っていたあの頃があるから、今の自分があることを思い出させてくれるそんな作品『くれなずめ』。

公開を迎えて

成田凌「嬉しいですね、観てくれたって言うことが本当に嬉しいです」

画像: 公開を迎えて

松居監督「(当初の予定日だった)4月29日から(新公開日の)5月12日までが、どう過ごしていいかわからなくて、僕らもまさに“くれずなんで”いたんですが、こうやって公開を決断してくださって。“上映されることも当たり前じゃないんだな”“すごくありがたいことなんだな”と実感してます」

延期が決定してから公開日が決まるまでの期間の心境

成田凌「不安でしたね。待つしかできないし、待っていましたね」

松居監督「SNSしかやることがなくて、(これまで持ってなかった)インスタアカウントも作って“なんとかして届けなきゃと!やれること全部やろう”と!」

高良健吾「これまでSNSは自分に向いてないと思ってやっていなかったんですけど、SNSやろうかな・・・。やっぱり、やんないほうがいいと思ってやらなかったです笑」

海外の映画祭で上映決定

6月:上海国際映画祭 インターナショナル・パノラマ部門ニッポンエクスプレス

8月:カナダのファンタジア国際映画祭メイン・コンペティション(名称:シュバル・ノワール)部門

成田凌「日本の結婚式のシーンや、曖昧な感情表現の演出方法など、海外でどういう反響をされるのかがすごく楽しみです」

トータス松本、サプライズ登場

主題歌「ゾウはネズミ色」を書き下ろしたウルフルズのトータス松本が、登壇キャストや監督、観客にも内緒でサプライズ登壇をした。

5月14日に最終回を迎えた朝ドラ「おちょやん」に出演した3人(成田、若葉、トータス松本)が勢揃い。

舞台上で朝ドラ史上最低の父を演じたと言われているトータス松本と、隣り合わせになった自身も“不倫する夫”を演じた成田はその役柄を懐古。

成田凌「日本で今一番嫌われてる男2人が並ぶって…(苦笑)」

若葉竜也「僕は嫌われてないですけどね」

ウルフルズへの主題歌依頼

『くれなずめ』のモデルになった松居監督の友人が大のウルフルズ好きだったことがきっかけで、オファー。

トータス松本「僕らの曲(『それが答えだ!』)が取り上げられてる映画ですし、やったことのない仕事だったので、やんわりこの話<なくなったらいいな>とか思ってたんやけど笑…。そうこうしてるうちに、成田くんと仕事で会うことになって。そうしたら、ここはもう、スルーできひんと思って『映画観たよ』」って。で、そこで、不安になって、本音で正直に『どんな曲がいいと思う?』って聞いたら『やってくれるんですか!!』みたいなテンションで来たから『もう、これは断られへん・・』と思った笑」

画像: ウルフルズへの主題歌依頼

書き下ろし楽曲「ゾウはネズミ色」の制作について

トータス松本「『それが答えだ!』のアンサーソング書こうっていうテーマがあって。『それが答えだ』から25年くらい経ちましたけど、結局人生に答えがあるのかどうかと言われれば、それもわかんない。そのアンサーソングを今歌うとしたら、もっとぼやけていくというか。そういう曲にしたかったですね」

松居監督「曖昧なことってすごく伝えるのがむづかしくて。映画ですら90分以上かけて伝えてることを「ゾウはネズミ色」が短い時間で、最後に伝えてくれるのは素晴らしいなと思いました」

最後にメッセージ

成田凌「なんだかいろんな人生と関わりながらも、それぞれ思うことがたくさんあると思うし。自分の人生の一個としてこの映画の感想を伝えてくださる方も多いので、このまま焦らず、一生かけて届いていけばいいなと。これから見る人も、感想を、肉声で大切な人に伝えていって欲しいなと思っておりますのでこれからどんどん広がっていってほしいなと思っております」

松居監督「この日を迎えられて嬉しいです。友達みたいな映画を作ろうと思ってこの映画を作ったんです。“あいつなんだったんだよ”と思うのが友達だと思うし、この映画を友達にしてくれたら嬉しい。よかったら友達に伝えてください!映画館感染対策バッチリしてますので、安心して見にきていただけたらなと!」

舞台挨拶の模様

画像: 映画『くれなずめ』公開記念舞台挨拶2021年5月15日 youtu.be

映画『くれなずめ』公開記念舞台挨拶2021年5月15日

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STORY

高校時代、帰宅部でつるんでいた6人の仲間たちが、5年ぶりに友人の結婚披露宴で「赤フンダンス」の余興をやるべく集まった!めちゃくちゃ恥ずかしいダンスをやりきった披露宴と、二次会の間の妙に長い時間を持て余しながら、高校時代を思い出す・・・

「しかし吉尾、お前ほんとに変わんねぇよな。なんでそんなに変わんねぇの?
まあいいか、そんなのどうでも」そう、僕たちは認めなかった。
ある日突然、友人が死んだことをー。

予告映像

画像: 映画『くれなずめ』 youtu.be

映画『くれなずめ』

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映画『くれなずめ』

絶賛公開中

監督・脚本:松居大悟

出演:成田 凌 若葉竜也 浜野謙太 藤原季節 目次立樹/飯豊まりえ 内田理央 小林喜日 都築拓紀(四千頭身)/城田 優 前田敦子/滝藤賢一 近藤芳正 岩松 了
/高良健吾

主題歌:ウルフルズ「ゾウはネズミ色」(Getting Better / Victor Entertainment)
配給・宣伝:東京テアトル 
制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS 
特別協力:エレファントハウス 
製作:「くれなずめ」製作委員会(UNITED PRODUCTIONS ハピネット 東京テアトル Fly Free Entertainment  カラーバード) 

(C)2020「くれなずめ」製作委員会

公式サイト:kurenazume.com
公式Twitter:@kurenazume 
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