累計800万部の人気を誇る原作コミック「ザ・ファブル」(講談社ヤンマガKC刊)を映画化した『ザ・ファブル』のシリーズ化となる『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』は、岡田准一主演で2019年6月21日に公開された『ザ・ファブル』の第2弾作。
前作に引き続き出演する豪華キャストと、新たに参戦するキャストが入り乱れ、前作をはるかに超えるアクションと笑い、そして衝撃のラストが待ち受ける、アドレナリン全開の超大作エンターテインメントだ。
6月18日からの公開を前に、5月26日に開催されたプレミアイベントに登壇したのは、主演の岡田准一をはじめ、木村文乃、堤真 一、安藤政信、山本美月、江口カン監督の総勢6名。
冒頭の挨拶
岡田准一「時給900円、そして伝説の殺し屋の男を演じました。2作目ということで、僕らは1作目を超えなくてはならない、という裏テーマをミッションに掲げて取り組んできました。アクション、笑い、前作をさらにパワーアップした仕上がりになっています。今もコロナで大変な時期ですが、去年、この作品も緊急事態宣言のため撮影が中止になりながら、それを乗り越えてきました。いまの時代にエンターテインメントを届けるということを自分たちに語りかけながら、面白いものを目指そうとチャレンジした作品です。皆様に届くよう願っております」
江口カン監督「色々な演出や仕掛けを盛り込んでいるので、前作を超えられているかどうか、是非皆さんの目で劇場で確かめて欲しいです」
見どころの一つであるアクション
カーアクションには“裏テーマ”が!
岡田准一「堤さんと以前共演した別作品でもカーアクションはやらせてもらったことがありますが、その時は道路交通法の規制で出来ないことがあり、CGを使ってトラックの上で戦うという演出がありました。本作では、そのリベンジといったような“裏テーマ”を持ちつつ、原作と同じく立体駐車場で、(道路交通法に触れない)私有地でチャレ ンジすることができました」
江口監督「駐車場から車を落としたんですが、この場所を貸してくれた人もすごいなと思います (笑)。新しい撮影手法として、ワイヤーカムというスポーツ中継などで使われる、上空から撮影するカメラも使いました。映画で使 うことはなかなかないと思います」
団地1棟を丸ごと貸し切って行った”団地パニック”アクションシーン
岡田准一「振り付けや構成も担当させていただき、監督やアクション監督とも相談しながら進めました。実は、撮影に入る前に、監督やプロデューサーと前作を踏まえてどういうアクションを作りたいのか、共通言語 を作ることが出来たので、やりたいことの一歩を踏み出せました。”熱”は伝染する、ということを意識していまし た。熱を現場で作らないと、危ないのでやめよう、となってしまうことがありますが、途中で熱意が伝染したと実感したのは、団地アクションの撮影のとき。初めはカメラマンさんはその予定ではなかったんですが、僕だけでなくカメラマンさん含め、みんなでワイ ヤーに吊られながら撮影しました。もちろん安全を考えながらも、お互いに信頼しながら本当に面白いものを目指して行けたという実 感があります。構成は、美術さんなどいろんなスタッフのみなさんの準備が必要です。その準備期間からみっちり打ち合わせをしなが ら作っているので、アクションはみんなの力です」
木村文乃演じるファブルの相棒・ヨウコも華麗なアクションシーンを披露。(このアクション指導を担当したのも岡田准一)
木村文乃「宇津帆編でのヨウコのアクションシーンは大事だよ、と色々な方から言われていたので、気合を入れて3ヶ月前から練習しました。 岡田さんにご指導いただいたんですが、1つ課題をクリアすると、次は2つ課題をくださるという、厳しい面もありました。ですが、役者さん だからこそ、私がどうしたらいいのか分からなくなって固まってしまった時に、『アクションもお芝居、対話なんだよ』と教えてくださって。そこからア クションが楽しくなりました。貴重な体験でした」
岡田准一「ヨウコのこのシーンは、原作ファンも 印象的なシーンだと思います。僕も好きです。大事にしたいシーンだったので、時間をかけて撮影もされていましたし、すごく格好良く撮れ ていると思います」
安藤政信「今までいろいろな映画でアクションをやってきましたが、岡田に会ってからは今まで自分がやってきたことをアクションと呼ぶのがおこがましいと思うくらい、本当にすごいと思いました。僕も指導していただいたんですが、初めは『なんで指導されなくてはいけないんだろう?』と思っていました。ですが、岡田の動きや、アクションの哲学みたいなものを目の前で見て、すぐに『弟子にしてください!』と言いました(笑)。岡田の動きは真似できないですけど、自分の体で、芝居としてアクションを伝えたいということが大事だと思いました。岡田は師匠です」
ファブルのコミカルな日常シーン
山本美月「撮影の時はずっと笑っていました。二朗さんのアドリブがすごくて!二朗さんは真面目に一生懸命アドリブをしていらっしゃるので、 私も一生懸命笑いました。完成した作品を観た時は、私はオクトパスの楽しいお笑いの現場しかやっていないのが申し訳ないくらい、あんなにすごいアクションが繰り広げられていたんだと思いました」
江口監督「きつい撮影が多かったので、オクトパスのシーンはスタッフみんなオアシスと呼んでいました」
岡田准一「癒しでした。二朗さん、山本さんがいらっしゃって。二朗さんは、僕がやることを全て拾って、誠実にアドリブを入れてくれるんです。なので、色々細かい動きをして、それのアドリブのためにあたふたする二朗さんを見るのを楽しんでいました。アドリブは本番になって出てくるところもあるし、それを楽しんでいくのが現場だと思うんですが、アドリブばっかりやっていると撮影前後の繋がり がわからなくなるので、(前後のシーンの繋がりを管理する)記録さんが来ると、二朗さんが険しい顔をするのが名物になっていました」
キーパーソンとなる、ファブルが唯一殺せなかった最も危険な因縁の敵・宇津帆
ここまで振り切った圧倒的な悪役を演じたのは自身のキャリアとしても初という堤真一。
堤真一「こういう悪党は初めてでした。悪党にも何かしらの理由 や思考回路があると思い、どういう人間なのか探ることを意識していました。悪党を演じよう、という気持ちではなかったです。表の顔、裏の顔と分けて考えるのはやめようと思い、表の顔は宇津帆の正義といいますか、そんなに悪いことではない、もしかしたら正しいことをしているのでは、という思いがベースにありました」
共演歴のある岡田准一と堤真一、共演について
堤真一「会うたびにどんどん体が変わっているんです。今日久しぶりに会ったら、今日もちょっと前とは違って。すっとしていますね。この撮影のときは胸の筋肉がすごかったので」
岡田准一「今は撮影がないので絞り期なので。堤さんは大事なタイミングでご一緒になることが多くて。安心感、信頼感があると言いますか、共演者とし て尊敬しています。堤さんがいるということは、これは大事な作品になるな、と思っています」
平手友梨奈の熱演について
宇津帆とファブルが対峙するシーンで、ファブルが4年前のある事件で自分が救えなかった車椅子の少女・ヒナコを演じる平手友梨奈
堤真一「平手さんの変化する瞬間をどういうふうに出せるかなと思って演じていました。平手さんはとても素晴らしかったと思います」
岡田准一「とても大事なシーンで、ヒナコの感情の流れを丁寧に汲み取れるように、3回くらい撮り直したこだわりのシーンです」
江口監督「堤さんが平手さんの中にあるヒナコを引き出そうとしてくださっているのがすごく伝わってきて。1度はOKを出したんですが、みなさん に頼み込んで、もう一度撮影したんです。そうしたら、こっちが震えるような芝居が平手さんから出てきたので、本当に良かったです」
コロナ禍での公開について
岡田准一「エンターテインメントの大切さを求められる場面を感じます。緊急事態宣言のために撮影に 影響を受けたこともあり、僕たちが戦っている意義や、どういう風に届けられるのかたくさん考えた作品です。届けるからには、映画館にふさ わしいものを作ろうという熱意を自分たちは持たなくては行けないなと思って現場に取り組みました。そういう思いを込めてみなさんにお届け したいなと思っています」
堤真一「複雑な思いです。僕らはこういう物づくりしかできないですが、本当に危機に直面している方々からし たら、エンターテインメントどころじゃないという気持ちもわかります。ただ、僕らにはこれしかできないということだけなので...。偉そうなことは言 えないですが、何かしらの形で救いになったり、元気づけになれば、救われるかなと思っています」
最後にメッセージ
岡田准一「来月、6月18日に公開になります。前作を遥かに凌ぐ、良い作品になっていると思います。楽しみに待っていただけると嬉しいです」
コメント動画
公開直前!プレミアイベントの模様が松竹YouTubeチャンネルにアップ
5月27日(木)18時頃にイベントの模様がアップされる。
松竹YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com /user/SHOCHIKUch
STORY
最強の殺し屋が挑む究極ミッション!誰も殺さず、最狂の偽善者から、訳ありの少女を救出せよ。
どんな相手も6秒以内に仕留める――伝説の殺し屋“ファブル”(岡田准一)。ある日、ボス(佐藤浩市)から「一年間、誰も殺すな。一般人として“普通”に生きろ」と命じられ、佐藤アキラという偽 名で、相棒・ヨウコ(木村文乃)と共に一般人のフリをして暮らし始める。猫舌で変わり者のアキラは、今日もバイト先の社⻑(佐藤二朗)と同僚のミサキ(山本美月)と関わりながら<プロの普通>を極めるため奮闘中。一方この街では、表向きは子供を守るNPO代表だが、裏では緻密な計画で若者を殺す最狂の男・宇津帆(堤真一)が暗躍。凄腕の殺し屋・鈴木(安藤政信)と共に、かつて弟を殺した因縁の敵・ファブルへの復讐に燃えていた。同じ頃アキラは、4年前のある事件で自分が救えなかった車椅子の少女・ヒナコ(平手友梨奈)と偶然再会し、これが後に大騒動へと発展する――!
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
6月18日(金)全国公開
出演:岡田准一
木村文乃 平手友梨奈 安藤政信
黒瀬 純 好井まさお 橋本マナミ 宮川大輔
山本美月 佐藤二朗 井之脇海 / 安田 顕 / 佐藤浩市 堤 真一
原作:南勝久『ザ・ファブル』(講談社「ヤンマガKC」刊)
監督:江口カン
アクション監督:横山誠
ファイトコレオグラファー:岡田准一
主題歌:レディー・ガガ&アリアナ・グランデ「レイン・オン・ミー」(ユニバーサル ミュージック)
企画・製作:松竹×日本テレビ
配給:松竹株式会社
制作プロダクション:ギークサイト
公式サイト:https://the-fable-movie.jp/
公式Twitter:@the_fable_movie
公式Instagram:fable_movie
©2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会