《飯島寛騎×奥野壮》Huluオリジナル「悪魔とラブソング」インタビュー

――飯島さんはピアノにコンプレックスを持つ主人公・目黒伸を、目黒の同級生・神田優介を奥野さんが演じますが、原作や脚本を読み、演じるにあたり意識されたことを教えていただけますか。

飯島　「登場人物それぞれが悩みを抱え込んでいるのですが、目黒は悩みの種が大きいキャラクターだったので、表情や動きの一つひとつを繊細に表現したいと脚本を読んだ時に感じました。そして、セリフを読んで僕が演じる目黒は、一見冷たいキャラクターに思えたのですが、言葉とは裏腹に行動の面で実は優しくて人間味のある子だったので嫌みったらしくならないように意識して演じました。僕が今まで演じてきた役の中で、17歳というのは最年少で、周りのキャストのみなさんが僕よりも若い方が多かったので、必死に若作りをしました（笑）」

奥野　「僕は普段からあまり人と喋らないんですよね。でも、今回演じる神田が明るい性格のキャラクターなので、現場ではクラスメイト役の方たちとコミュニケーションを取るようにしていました」

飯島　「普段の壮とは違って“よく喋るな。大変そうだな”と見ていました」

奥野　「逆に飯島さん（の役）は、全然喋らない」

飯島　「教室の中で僕だけ席が離れていて。寂しかった……」

――飯島さんは神田、奥野さんは目黒の方がご自身に近いキャラクターなのでしょうか？

奥野　「どちらかというと僕は目黒の方が近いかもしれないです」

飯島　「僕は、神田ほどは喋らないかな」

奥野　「でも、飯島さんはお茶らけますよ！」

飯島　「じゃあ、僕は神田の方が近いか。目黒はお茶らけないもんね」

――飯島さんはピアノを撮影２ヵ月前から練習されていたそうですが、初めてピアノを弾かれたのでしょうか？

飯島　「まったく初めてです。楽器はギターを弾けるのですが、ピアノは弾いたことはなかったので、怒涛の練習でした。劇中での合唱コンクールの課題曲が『アメイジング・グレイス』だったので、その曲を主に練習しました。楽譜が読めないので、気合で鍵盤の場所を覚えて、リズムとかテンポとか強弱は感覚で。レッスンを受けた後も、家に帰ってお借りした電子ピアノで練習をしていました。今後もピアノは続けたいですね」

――弾いてみたい楽曲はありますか？

飯島 「『戦場のメリークリスマス』は多少弾けるようになりました。さらっと弾けたらカッコいいと思って。あと、『エリーゼのために』はピアノができる人と思ってもらえそうなので弾きたいです」

――奥野さんは、飯島さんのピアノを聴かれて、いかがでしたか？

奥野 「素晴らしいですよ。観たらみんな驚きます！可愛マリア役の浅川梨奈さんの歌声も素晴らしいです」

――印象に残っているシーンを教えてください。

飯島「合唱コンクールのシーンは、キャスト・スタッフも全員が一丸となって息がピッタリ合いました。そこは今回の作品の大きい見どころでもありますし、ぜひ楽しみにしてほしいです」

奥野「１話１話の終盤に、それぞれのキャラクターについて描かれているシーンがあるのですが、みなさんそれぞれがいい表情をしていて印象的です」

――では最後に本作の見どころをお願いします。

飯島「登場人物それぞれが人間関係に悩み、大きな壁にぶつかっています。高校生の悩みは、大人になってみると、小さいことかもしれませんが、高校生にとっては支えきれないほどの大きな悩み。それをどのように克服していくかが描かれている成長物語であり、群像劇になっていますので、ぜひ観ていただきたいです」

奥野「悩みや葛藤を持つ登場人物それぞれが、マリアと関わっていくにつれどう変わっていくのかが、この作品の１つの面白いところです。そして、後半はキュン要素もたくさん詰まっているので、そこにも注目して観ていただけたら嬉しいです」

「撮影中のハプニング」や、「夏に始めたいこと」など、飯島寛騎さんと奥野壮さんのグラビア＆インタビューの詳細は、6月30日発売の「SCREEN+Plus（スクリーンプラス）Vol.73」本誌にてご紹介しています。

PROFILE

飯島寛騎　HIROKI IIJIMA
1996年8月16日生まれ、北海道出身。

〈近年の主な出演作〉
ドラマ・映画「仮面ライダーエグゼイド」シリーズ主演
映画『PRINCE OF LEGEND』（2019年）
ドラマ「御曹司ボーイズ」（2019年）
ドラマ「チャンネルはそのまま！」（2019年)
ドラマ「マイラブ・マイベイカー」（2020年）
ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」（2020年）
ドラマ「歴史迷宮からの脱出 リアル脱出ゲーム×テレビ東京」(2020年)
映画『アパレルデザイナー』（2020年）
映画『貴族降臨-PRINCE OF LEGEND-』（2020年）
映画『ビューティフルドリーマー』（2020年）
映画『ツナガレラジオ～僕らの雨降Days～』W主演(2021年)
映画『ブレイブ-群青戦記-』（2021年）
映画『未来へのかたち』（2021年）
ドラマ「警視庁・捜査一課長season5」（2021年）

奥野 壮　SO OKUNO
2000年8月21日生まれ、大阪府出身。

〈近年の主な出演作〉
ドラマ・映画「仮面ライダージオウ」シリーズ主演
ドラマ「ピーナッツバターサンドウィッチ」（2020年）
映画『私がモテてどうすんだ』（2020年）
映画『劇場版ポルノグラファー～プレイバック～』（2021年）
NHK特撮ドラマ「超速パラヒーロー ガンディーン」主演（2021年6月26、7月3日、7月10日放送）

〈出演待機作〉
映画『灰色の壁～歯車～』主演（2021年公開予定）

Huluオリジナル「悪魔とラブソング」

集英社の少女マンガ誌「マーガレット」と、オンライン動画配信サービスHuluがタッグを組んで《継続的に連続ドラマ化＆Huluにて独占配信》する珠玉の恋愛ドラマシリーズ「マーガレット Love Stories」の第2弾として、Huluオリジナル「悪魔とラブソング」が、2021年6月19日より全話独占配信スタートした。原作は、「マーガレット」にて2007年～2011年に掲載された少女コミック「悪魔とラブソング」（桃森ミヨシ・著／集英社愛蔵版コミックス刊）。美しい歌声と美貌を持ちながらも、常に本音を話し「悪魔」と呼ばれている主人公・可愛マリア役を浅川梨奈、そんなマリアと出会い、ピアノへのコンプレックスと向き合い始める目黒伸役には飯島寛騎、目黒の親友でクラスのムードメーカー・神田優介役を奥野壮が演じる。

STORY

県でトップクラスのカトリック系高校・カトリア女子学院をとある事情で退学になった美少女・可愛マリア（浅川梨奈）。
彼女は共学校十塚南高校に転校するが、まっすぐすぎる性格がゆえ、思ったままを言葉にし、周囲の反感をかい孤立してしまう。
誰にも理解されない中で、唯一歌うことだけで自分を元気づけたり感情を表したりしてきた。
しかし、クラスメイトの目黒 伸（飯島寛騎）や神田優介（奥野 壮）たちと関わるうち、少しずつ周囲との関係やマリア自身にも変化が訪れ…。
さらには、マリアの“悪魔のような”核心をついた言動が、平和に見えた同級生たちの日常を揺さぶり始める。
目黒が抱えるピアノに対するコンプレックス、それぞれの嘘、トラウマ、虚勢、うわべだけの友情…
素直に生きられないクラスメイトたちの赤裸々な感情が見え始める。
そんな中、クラスで合唱コンクールへの参加の話が持ち上がる。

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