第58回ギャラクシー賞のマイベストTV賞 第15回グランプリを獲得の海外でもヒットした木ドラ25「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京系、通称「チェリまほ」)の主演を務め、飛ぶ鳥を落とす勢いのブレイク中俳優・赤楚衛二がまた新たな一面を開拓した。7月6日(火)にスタートする韓国ドラマのリメイクで話題となっている「彼女はキレイだった」(カンテレ・フジテレビ系)では、コミカルながらも一途で真摯な役を演じていて、視聴者を胸キュンさせてくれそうだ。役柄同様、自身を削りながらも役に打ち込む自分なりの流儀とは――。恋愛ドラマの本作になぞらえて、ご本人の初恋エピソードも収録。本誌では「好きになった時のアプローチ法」や、「最近の胸キュンエピソード」、8月13日に公開される映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』にまつわる秘話など、裏話も満載のインタビューが掲載されているので、ご一読を!
撮影/奥田耕平(THE 96) スタイリスト/壽村太一 ヘアメイク/廣瀬瑠美 文/内埜さくら

――「彼女はキレイだった」の原作はご覧になりましたか。

「観ました。韓国ドラマのリメイクではあるけれど、オリジナリティーを追求したいです。原作が韓国で人気なので、この作品を日本版でやるという驚きと、自分に声をかけていただいた喜び、頑張らなくてはいけないというプレッシャーを感じました。リメイクには賛否両論あるかもしれませんが、どの年代の方に向けても楽しんでいただくのが役者の使命です」

画像1: 赤楚衛二スペシャルインタビュー:火9ドラマ「彼女はキレイだった」&映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』

――赤楚さん流の、プレッシャーの乗り越え方や対処法は?

「準備に尽きます。自分なりに完全に準備をしきったと思えれば、世間からどのような評価を受けても反省はしますが、自分を肯定できます。ですが準備不足では“もっとできる余地があったのに”と、自分を責めてしまいかねないので。とくに今回は、準備不足は原作を侮辱していることに値すると思うので、準備を尽くすしかない。僕が演じる樋口拓也は、「ザ・モスト」編集部のエース記者。雑誌に出演させていただく際、自分が出させていただく以上は売り上げに貢献させていただきたいという気持ちで臨んでいますが、編集部さんの業務の詳細についてはあまり知りません。勉強しておかないと演じても役に説得力を出せないので、編集という仕事に関しても学びました。いろいろな役を演じてきて実感していますが、周りを変えることはできないので、自分を変えて認めてもらうしかありません。認めてもらうためには自分の中で最大限、作品に向き合うことしかできないんです」

――学んだ上で、編集者へのイメージは。

「徹夜も辞さないほどハードな職業、という印象でしょうか。週刊誌であれば毎週、月刊誌であれば毎月発行していて、かつ読者にとっておもしろいネタを提供する責務がある。毎週、毎月となると、アイデア出しも大変だろうなと思いました」

画像2: 赤楚衛二スペシャルインタビュー:火9ドラマ「彼女はキレイだった」&映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』

――赤楚さんは外見の役作りも重視することで知られています。樋口拓也役においては、髪型やファッションではどのような表現を予定しているのでしょうか。

「役柄に応じたヘアスタイルに変えるのが役作りの第一段階で、まず髪型を自分になじませることから始めています。樋口を演じるにあたり、髪をバッサリとカットして、ブリーチをして色を抜きました。ファッション誌の編集さんはみなさん、髪型がオシャレなイメージがあるので寄せたんです。衣裳は役を表現してくれる大切なアイテムでもあるので、自分のイメージとかけ離れている時は、ご提案させていただくこともありました。ただ今回は、監督とプロデューサーさんとお話しをさせていただいた時に意見が一致したので、安心して役に没頭できます。樋口はつかみどころがない役柄なので、キーワードは“少しラフ”であり、“フワリ”と“サラリ”です」

画像3: 赤楚衛二スペシャルインタビュー:火9ドラマ「彼女はキレイだった」&映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』

――ほかに、役作りの準備は。

「この作品に限らず僕は、脚本家さんをリスペクトしています。脚本家さんは命を削りながら台本を書かれていて、その一言一句によってキャラクターの個性が生まれているので、セリフを掘り下げていくことが大切だと考えています。あくまでも個人的な感覚ですが、“なぜこの役は、こういう言葉遣いをしたのか”などと考えていくと、演じる役の人間性が見えやすくなるんです。言葉遣い、間合い、テンポ感……セリフから想像を膨らませていき、役作りをしています。だから基本的には、台本をいただいてから役について考え始めます。ほかに僕ができることといえば、常日頃から役についてずっと考えるぐらいです。役が持っている性質や、どういう生き方をして現在につながっているのか。役が持っている精神的な根幹は、クランクイン前に話し合うのでブレません。そして、いざ現場に立って生まれるものは現場でしかわからないので、自分の芝居は崩されてもかまいません。むしろ、崩されることでおもしろい方向に行けばいいというスタンスです」

――ほかに樋口を演じる際、参考にした韓国ドラマはありますか。

「僕自身は今のところ、プライベートでラブやキュンを求めていないので(笑)、普段は邦画や洋画を問わず、ラブストーリー作品はほぼ観ないんです。好きなのは、サスペンスとホラー作品。韓国ドラマでいえば、最近ハマっていたのが「悪霊狩猟団:カウンターズ」です。自分は私生活で胸キュンを求めていないと恋愛ドラマを観て気づいてしまったんです。ただ、「チェリまほ」(テレビ東京系ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」)の撮影前、参考のためにラブストーリーを鑑賞した時はすごくキュンキュンしたので、演じる役柄によって観たい作品が変わるのかもしれません。「彼女はキレイだった」は、緩急がしっかりとしていて続きが気になり、一気に読み進めてしまったので、あらためて人を好きになる気持ちを原作と台本、別作品からも抽出してみようかなと思っています」

画像4: 赤楚衛二スペシャルインタビュー:火9ドラマ「彼女はキレイだった」&映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』

――台本を読んで、演じる樋口拓也の印象とご自身との共通点を教えてください。

「日常をおもしろい目線で見ているという印象で、発想が自由だったりフワフワしているようでいろいろなことを考えていて、人の目線に立てるとても愛らしいキャラクターだと思いました。作中では、コメディータッチ寄りのキャラクターです。共通点は……う~ん……あるかなぁ(笑)。樋口は社内では兄貴分的な存在で、面倒見がよくて盛り上げ上手なんです。僕は弟がいる長男なので、面倒見のよさは似ているかもしれません。それから、人のために動く性格や物事を俯瞰するところも」

――主な共演者となる中島健人さん、小芝風花さん、佐久間由衣さんへの共演前の印象もお聞きしたいです。

「中島さんは、僕が役者をしていない頃にデビューされて、画面越しでしか観たことがなかった方。しかも同世代(中島さんは1994年3月13日生まれ。赤楚さんは同年3月1日生まれ)なので、共演させていただけるのが楽しみで仕方ありません。バラエティー番組で観ていた時に感じたのですが、頭の回転もすごく速い方なんだろうという印象があります。小芝さんは3度目の共演で、気心は知れていると思うので、全力で向き合えるかと。頼もしい仲間が撮影現場にいる印象です。佐久間さんは中島さんと同じく初対面ですが、僕は作品で演じている役を通じて“心がキレイな人”というイメージを勝手ですが持っていて。スタッフさんたちから“気さくな方”という評判も聞いているので、みなさんと共演できると思うだけでワクワクしています。樋口は飄々としていて陽気な性格なので、そのキャラクターのまま、現場になじんでいきたいです。3人を含め、ほかの共演者の方々もコミカルな芝居が上手な方ばかりなので、現場は自然と盛り上がっていくのではないかと想像しています」

――作品にちなんで、赤楚さんの初恋のエピソードも教えていただけますか。

「初恋は、小学校5年生の時です。12月に雪が降った帰り道に仲がよくも悪くもない女の子と、帰り道が同じだったので5メートルぐらい離れて歩いていたら突然、雪をバンッとぶつけられたんです。驚いて彼女の顔を見たら意地悪そうに笑っていて、ドキュンと胸を撃ち抜かれました。雪をぶつけられた瞬間、好きだと気づいてしまったんでしょうね。ですが、そこからは告白するなどの進展もなく終わりました」

画像5: 赤楚衛二スペシャルインタビュー:火9ドラマ「彼女はキレイだった」&映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』

――あらためてドラマの魅力を。

「小芝さん演じる(佐藤)愛は、中島さん演じる幼馴染の(長谷部)宗介に残念な姿になった今の自分を見せる勇気がなく、佐久間さん演じる(桐山)梨沙に自分の代役をお願いするんです。梨沙が愛ではないとバレるかバレないかの駆け引きがすごくおもしろい。役者側としても、ハラハラドキドキの展開です。しかも毎回、続きが気になりすぎるようなラストで、展開が進みすぎる回もあり、緩急が楽しめる作品です。宗介・愛・樋口・梨沙4人の関係を見守っていただきたいですし、樋口が「チーム・モスト」と愛をとことん愛する姿も観ていただきたいです」ドラマ「彼女はキレイだった」

ドラマ「彼女はキレイだった」

原作は韓国の大ヒットドラマ「彼女はキレイだった」。冴えない太っちょの少年からイケメンエリートになった長谷部宗介と、優等生の美少女から無職の残念女子になった佐藤愛、真逆の成長を遂げた2人の“初恋すれ違い”胸キュンラブストーリー。“最恐毒舌”エリートの長谷部宗介役の中島健人(Sexy Zone)と無職残念女子・佐藤愛役の小芝風花のダブル主演に加え、宗介と愛が働く「ザ・モスト」編集部のキーパーソン・樋口拓也役を赤楚衛二、愛の親友でルームメイトのオシャレ女子の桐山梨沙役を佐久間由衣が演じる。そのほか「ザ・モスト」編集部の髙橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)や宇垣美里ら個性豊かなキャストが出演する。

ドラマ「彼女はキレイだった」STORY

子供の頃、美少女でクラスの人気者だった佐藤愛(小芝風花)は、親友の桐山梨沙(佐久間由衣)と2人暮らし。求職中の28歳の誕生日にバイトをクビになり、今やすっかりダサくなった自分の容姿や、何もかもうまくいかない人生に激しく落ち込む。
そんなある日、アメリカへ引っ越した初恋の相手・長谷部宗介(中島健人)から、「帰国するので会いたい」とメールが届く。気弱で太っていたことから、いじめられっ子だった宗介。しかし、愛は彼の優しい一面が大好きで、2人は両思いだった。
久しぶりの再会に胸を躍らせる愛だったが、待ち合わせ場所にいた宗介は、昔の面影などまったくない洗練されたクールな男に成長していた。それに比べて自分は――。幻滅され、嫌われることを恐れた愛は、急きょ、代役として梨沙を宗介の元へ向かわせる。
相手がニセモノの愛だとは知らず、再会を喜ぶ宗介。懐かしい思い出がよみがえり、またあの頃のように一緒にいたいと願う宗介に、愛は明日からイギリスに留学すると告げる。それは、楽しかった思い出を残したまま、もう会わないと決めた愛の悲しいウソだった。
それからしばらくして、大手出版社に採用された愛は、ファッション誌『ザ・モスト』の編集部で働くことになる。樋口拓也(赤楚衛二)の指導のもと、自分とは無縁の華やかな世界に戸惑いを隠せない愛。そのうえ、売上が低調な雑誌を立て直すためにやってきたクリエイティブディクター兼副編集長が、なんと宗介で……。

画像6: 赤楚衛二スペシャルインタビュー:火9ドラマ「彼女はキレイだった」&映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』

ドラマ「彼女はキレイだった」

毎週火曜夜9時(カンテレ・フジ系全国ネット

出演:中島健人、小芝風花、赤楚衛二、佐久間由衣ほか

原作:「彼女はキレイだった」ⒸMBC /脚本 チョ・ソンヒ
脚本:清水友佳子、三浦希紗
音楽:橋本由香利
主題歌:Sexy Zone「夏のハイドレンジア」(Top J Records)
オープニング曲:Awesome City Club「夏の午後はコバルト」(cutting edge)
演出:紙谷 楓、木下高男、松田祐輔
プロデューサー:萩原 崇、芳川 茜、渋谷英史
制作:カンテレ、共同テレビ
【ドラマURL】https://www.ktv.jp/kanokire/
【ドラマ公式SNS】Twitter:@kanokire、Instagram:@kanokire.tue21
長谷部宗介 by 中島健人 Instagram:@k.n_sosuke.hasebe

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