「このミステリーがすごい!」受賞作家・中山七里の傑作小説を映画化した『護られなかった者たちへ』。
東日本大震災から10年目の仙台で起きた不可解な連続殺人事件を軸に、その裏に隠された切なくも衝撃の真実を描く、感動のヒューマン・ミステリー。
殺人事件の容疑者として追われる主人公・利根役に佐藤健、彼を追う刑事・笘篠役を阿部寛が演じる。加えて、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都、永山瑛太、緒形直人などそうそうたるキャストが集結した。
メガホンをとったのは、瀬々敬久監督(『64-ロクヨン-前編/後編』)、そして脚本を林民夫(『永遠の0』)・瀬々敬久が手がける。
そして桑田佳祐が歌う主題歌の「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」が、人の心にもそっと寄り添い、感動の余韻をより一層深いものにしている。
佐藤健が演じるのは、過去に起こした放火事件で服役し、出所したばかりの男・利根泰久。
連続殺人事件の容疑者として阿部演じる刑事・笘篠に追い詰められるが、彼はなぜ捜査線上に浮上したのか?過去の事件と連続殺人事件との関連は――?
この日、舞台挨拶に登壇したのは、主演の佐藤健、清原果耶、そしてメガホンをとった瀬々敬久監督の3名。
冒頭の挨拶
佐藤健「ここは僕の大好きな映画館(ユナイテッド・シネマ豊洲)なんです!毎回好きな映画が公開されると、ここの映画館に来ています。このスクリーンでご挨拶できることを嬉しく思います」
清原果耶「こんなにたくさ んのお客様がいらっしゃる映画館が久しぶりなので、ちょっと緊張してしまっています」
瀬々監督「清原さんも仰って いたように、緊急事態宣言が明けて 100%の観客席を見て非常に嬉しく思っています」
舞台挨拶の直前に雨天に
前回の初日舞台挨拶に続き、佐藤健が“雨男”であることをMCからつっこまれる
佐藤健「あえて最初の挨拶で触れなかったんですよ!少ししか降っていなかったので、気づいていない人もいるかと思ったんです!...みなさん帰り道はお足元お気をつけ下さい(笑)」
満席で実施の舞台挨拶
前回の初日舞台挨拶(※座席率 50%にて実施)
佐藤健「映画を観たみなさまの感想が届いております。非常に嬉しく聞かせていただいております。 今日もそんなみなさんの支えがあって、舞台挨拶ができることになったので、ありがとうございます」
清原果耶「段々と、 世の中もいい方向に進んでいったらいいなと思います。何よりこんなにたくさんの方に来て頂いて嬉しいです」
瀬々監督 「20代の頃名画座でバイトしていました。それほどに映画館が好きなので、是非みなさんも、映画館をよろしくお願いします!」
今回初共演となった佐藤健と清原果耶
佐藤健「満を辞して共演させていただきました!(清原さんは)現場では、あまり人を寄せ付けない感じでしたが... 」
清原果耶「めちゃくちゃ集中してたんです!」
お互いに聞いてみたいこと
清原果耶「最近新しく生活に取り入れてよかったことありますか?」
佐藤健「僕は生活に何かを取り入れないんですよ(笑)!謎解きとかは変わらずしてますが、新しい何か を取り入れるとかはないんですよね。暗いんです・・・すみません(笑)」
佐藤健「まだ未成年でいらっしゃるんですよね。なるほど...。考えられないです!20代中盤で、もう主演作品を10 本以上やってきているような貫禄を、撮影の時から持ってらっしゃったんですが、何ででしょうか(笑)? 色々な人に意見するときも全く物怖じしないというか、10代というのが信じられないんですが、本当ですか(笑)?」
清原果耶「佐藤さんの中で、どんなイメージがあるんですか!?」
瀬々監督「最初に朝ドラ『なつぞら』を見た時に、最後30代の役をやっていて、びっくりしました!本当に大人っぽいですよね。秘訣は?」
清原果耶「ずっと緊張しているんです、私。動かないくらい緊張していて、堂々としている風に見えているだけかもしれないです」
佐藤健「初日舞台挨拶の時も変わらず凛としていたのですが、 「緊張しているんです」と言った時は可愛かったですね」
一般の方からの質問に答えるコーナー
Q.「劇中の中で、健さんが素うどんを食べるシーンにとても心が温かくなったのですが、みなさんがこれを食べると元気になる、心があったまるなという食べ物はありますか?」
佐藤健「美味しいご飯を食べた後の、美味しい お酒に“幸せ!”ってなります!和食が好きですかね。和食の後に美味しい日本酒をいただくと“幸せ”ってなりますね」
清原果耶「私も和食が好きなんですが、かぼちゃの煮物とかほっこりしませんか?上手く作れたときにほっこりします」
瀬々監督「数の子ですね。数の子大好きで正月が来るのが本当に楽しみなんです」
Q.撮影中、倍賞さんが健さんの髪を実は切ってしまったそうですが、健さんは気づいてましたか?その後のヘアスタイルに影響はありませんでしたか?
佐藤健「撮影が終わった後の取材でみんなが言っていて、初め て知ったんですよね。何も知らされてないです(笑)!構わないけど、切ってないよって聞いてたんで、切られてたんだ!と思いました」
瀬々監督「ちょっと(ハサミが)入っちゃったくらいですよ!」
会場に駆けつけた観客からの質問コーナー
監督が質問箱から質問をひく
Q.役作りが大変だったと思うのですが、どれくらい役が抜けませんでしたか?
清原果耶「役によると思うのですが、入ったという感覚より抜けたという感覚の方がわかりにくい気がします。1年やっていた役を終え、いま次の現場にいるのですが、抜けたかどうかわからないけど、(次の)役を入れようという感じですね。」
佐藤健「僕は入った感覚もわからないですね。よく会う友達とかには“その役だね” と言われるんですが、あまり感覚としてないですね。(海外に行くと抜けるという話もありますが)なんで海外に行くと“抜ける”とかいうのか、理論が分からないですね。飛行機のスピードで抜けるの(笑)!?」
瀬々監督「それは、普段の佐藤さんや清原さんが役に写っているんですよね。全て延⻑線なんですよね。境目とかそういうものだと思うんです。そこが面白いなと思っていつもみなさんのことを見ています」
Q.「佐藤健さんへ質問です。劇中の髭が印象的でしたが、ご自身でお髭スタイルはどう思われますか?
佐藤健「アリかナシで言ったら、アリかな?こんな大画面で見ていただいているので“アリ”ですよね!」
清原果耶「撮影時に面と向かっては見てはいないですが、完成した作品を見て、アリですかね。ナシではないと思います!」
佐藤健「髭や髪型など、今までやっていた役と変わると、安心できます。拠り所と言いますか。私はま だまだなので、髭とかに頼っていますね」
Q.ご友人やご家族から映画を見た方からの反響はありましたか?
佐藤健「母親が2、3回観てくれたみたいで、「色々考えさせるねえ」って言っていました。「利根くん可哀想だねえ」って。母親はみなさんの感想もネットで見ていて、「みなさんからの感想もいいことばかりで嬉しいねえ」って言ってました」
清原果耶「親から連絡をもらって「すごい役だったね」と言ってましたね。毎回出てるたびに観てくれているんですが、よかったなと思います」
瀬々監督「同居人は映画館で観てくれて、家では仕事の話はしないようにしているんですが、すき焼きを作ってくれました!」
最後にメッセージ
佐藤健「本当に短い間でしたがありがとうございました。日々生きていて、自分一人で抱えきれないほどの感情だったり モヤモヤだったり、声に出して叫びたかったりするのに言えないことってありますよね。僕は、個人的には芝居で叫んだ り怒鳴ったりすることを好んでしないのですが、今回は、みなさんのそういった想いを背負って思いっきり叫びました。いまの苦しい世の中に生きる全ての皆様にこの作品をお届けしたいと思います」
STORY
全身を縛られたまま“餓死”させられるという不可解な連続殺人事件が発生。捜査線上に浮かび上がったのは、過去に起こした事件で服役し、出所したばかりの利根という男。刑事の笘篠は利根を追い詰めていくが、決定的な確証がつかめないまま、第三の事件が起きようとしていた―。なぜ、このような無残な殺し方をしたのか?利根の過去に何があったのか?さまざまな想いが交錯する中、やがて事件の裏に隠された、切なくも衝撃の真実が明らかになっていく―
映画『護られなかった者たちへ』
大ヒット上映中
出演:
佐藤健 阿部寛
清原果耶 林遣都 永山瑛太 緒形直人 吉岡秀隆 倍賞美津子
監督:瀬々敬久
脚本:林民夫 瀬々敬久
音楽:村松崇継
原作:中山七里「護られなかった者たちへ」(NHK 出版)
主題歌:桑田佳祐「月光の聖者達(よみ:ミスター・ムーンライト)」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)
配給:松竹
©2021映画『護られなかった者たちへ』製作委員会