2022年5月6日(金)に公開の映画『マイスモールランド』が、世界三大映画祭の第72回(2022 年)ベルリ ン国際映画祭にて、公式上映された。

第72回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門】正式招待作品として、映画『マイスモールランド』の《ワールドプレミア》が、ベルリン現地日程2月12日(土)17:30〜(=日本時間 2/13(日)午前 1:30)に行われた。

本作は、是枝裕和が率い、西川美和が所属する映像制作者集団「分福」の気鋭の若手監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作。

埼玉の約2000人のクルド人が住む地域を舞台に、クルド人の家族とともに生まれた地を離れ、幼い頃から日本で育った17歳の主人公サーリャが、東京に住む日本人の少年・聡太との出会いをきっかけにアイデンティティに葛藤し、成長していく物語。

日本、ドイツ、イラン、イラク、ロシアのミックスという5カ国のマルチルーツを持つ主演の嵐莉菜が在日クルド人の女子高生を演じ、東京に住む少年・聡太を注目の若手俳優・奥平大兼が演じている。

同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていたサーリャだったが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の日常が一変する...。在日外国人が、在留資格を失うと、働くことができなくなるばかりか、居住している地域を出ることができなくなる。そのため、本作の嵐莉菜が演じる主人公サーリャは、奥平大兼が演じる東京に住む聡太へ会いに行くことができなくなるのだ。

今回解禁されたのは、本作の川和田恵真監督がベルリン現地入りした模様などを捉えた映像。今回、現地での参加が叶わなかった主演の嵐莉菜と共演の奥平大兼の2人は、コメントを映画祭へ寄せた。祖父がドイツ人である嵐莉菜は、自身のルーツに縁を感じたことをコメントし英語とドイツ語で挨拶、奥平は流暢な英語で挨拶した。

本映画祭は、現地時間2月20日まで開催予定で、このジェネレーション部門からもグランプリ作品が選ばれる。(授賞式は現地 2月16日)。映画『マイスモールランド』は、5月6日全国公開。

キャストコメント&ワールドプレミア上映での模様&監督コメント 映像

- YouTube

youtu.be
画像1: キャストコメント&ワールドプレミア上映での模様&監督コメント 映像
画像2: キャストコメント&ワールドプレミア上映での模様&監督コメント 映像

ジェネレーション部門の上映会場 House of World Cultures (Haus der Kulturen der Welt、通称 HKW)に設営されたレッドカーペットに登場しフォトコールに応じるなど、現地メディアと観客から歓迎をうけた川和田監督。
上映時間になると、ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門の選考委員の一人 Natascha Noack 氏から挨拶があり上映がスタートする。今年はコロナ対策のため約50%の観客で実施されたが、ドイツが難民への問題意識が高いこともあり500席の客席を持つ本作のプレミア上映回のチケットは、販売後すぐに完売していた。

画像3: キャストコメント&ワールドプレミア上映での模様&監督コメント 映像

制作への想いを問われた川和田監督は、「ドキュメンタリーも作られ、日本に住むクルド人に対する理解は少しずつ広まっていると思うのですが、実際、日本では難民としてほとんどの状況で認められない。でも 日本を頼って逃れて来た人たちがいる。そういう人たちのことを、ほとんどの人が知らない。知らなくても<居ない>ことにしないでほしい。そういう気持ちを持って、この映画を作っていました。そしてフィクションとして描いたからこそ、いろんな ルーツを持つ人にも、自分の物語として、見てもらえる映画になったのではないかと思います」とその想いを語った。

画像4: キャストコメント&ワールドプレミア上映での模様&監督コメント 映像

映画『マイスモールランド』

5月6日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

出演:
嵐莉菜、奥平大兼、平泉成、藤井隆、池脇千鶴、アラシ・カーフィザデー リリ・カーフィザデー リオン・カーフィザデー、韓英恵、サヘル・ローズほか
監督・脚本:川和田恵真
主題歌:ROTH BART BARON 「N e w M o r n i n g」
企画:分福
制作プロダクション:AOI Pro.
共同制作:NHK FILM-IN-EVOLUTION(日仏共同制作)
助成:(文化庁ロゴ)文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
製作:「マイスモールランド」製作委員会
配給:バンダイナムコアーツ

©2022「マイスモールランド」製作委員会

公式HP mysmallland.jp
公式twitter @mysmallland
公式Instagram @mysmallland

This article is a sponsored article by
''.