原作はデビューと共に第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人の「正体」(光文社刊)。
ある夫婦の殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑を宣告された鏑木慶一。移送中に脱獄した彼は、逃走しながらも潜伏先で出会う人々を様々な窮地から救っていく。そしてその彼が指名手配中の死刑囚だと気が付いた時、「彼は本当に殺人犯なのか?」と救われた人々は疑問を抱き始める...。
そして何故、彼は人々を救っていくのか─。それは、罪を着せられたことへの復讐のためなのかー。
果たして彼の本当の“正体”とは─。
脱獄し、潜伏先で関わった人々を窮地から救っていく死刑囚・鏑木を亀梨和也が演じる。
彼は何故、殺人犯になってしまったのか─。真実を掴み取ることはできるのか─。
そのほか、黒木瞳、市原隼人、貫地谷しほり、堀田 真由、濵田崇裕(ジャニーズWEST)、音尾琢真、若村麻由美、高畑淳子、上川隆也ら俳優陣が集結。
殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑を宣告された鏑木役を演じた亀梨和也
移送中の脱走した鏑木は、逃走しながら潜伏先で名前を変えて、出会う人々を様々な窮地から救っていく役どころ。
亀梨和也「まずどの役、何人も演じたというよりも1人の人物が状況により変装をしなければいけない中だったので、どのキャラクターを演じるにあたってもリアルさを大事にしました」
ーーMC「地毛を金髪にされたのも、さやかの一目惚れのシーンでもあってリアリティをもたせるために地毛を金髪に?」
亀梨和也「相当時間をかけて金髪に。そこのパートでいうと一目惚れをしていただかなくてはならないというのと、みなさんのセリフの中にめちゃくちゃイケメンというセリフもあったので、なんとか頑張らなくてはいけないなという思いで。作品上の理解を求めることももちろん時には必要だと思うのですが、そのあたりは薄くしたいなと、観てくださる方に説得力を持たせたいなと思いまして、みなさんに協力をしていただきまして、そういう形をとらせていただきました」
ーーMC「あそこまでの金髪は初めてみたのですが」
亀梨和也「人生で初めてですね。すごく時間がかかりました。何時間か忘れちゃったんですが(笑)。あ、5時間。5時間くらい」
ーーMC「いろんな姿に変わっていく鏑木に驚かれると思うのですが、一貫して鏑木の軸、本質はずっと根っこにあり続けているなと思いました」
亀梨和也「そこが一番核となる部分だったので、どうしても時間を重ねるということに関して言うと、触れ合う人々に対して、言ってしまえばウソをつかなければいけないという。このウソというのは、人を心から欺くためのウソではないので、そのあたりの心地の悪さであったりセリフの中で、間合いであったり目線というのは一番核の部分を大事にしながら演じました。とは言えバレてはいけないのでうまくこなさなければいけないというのもありつつ、はい」
唯一の事件の目撃者であり、トラウマを抱えながら若年性認知症を患う井尾由子役の黒木瞳
黒木瞳「亀梨さんとはデビュー前から応援させていただいていまして、ドラマ初共演なのでいろんな雑談ができるかなと思っていたら、すべて重いシーンで」
亀梨和也「重いシーンで。初日はご挨拶だけして、離れ離れで」
黒木瞳「2日目は私、5、6時間くらい泣いてましたよね」
亀梨和也「泣いてましたね。あの集中力はさすがでしたよ」
黒木瞳「ですので、ほとんど私語ができなくて…。素晴らしい作品で、ご一緒させていただいて、私にとっても本当に思い出深い大切な作品の1つになりました」
劣悪な環境・状況で労働を強いられている工事現場で働く野々村和也役の市原隼人
市原隼人「野々村和也という役なんですけども、鏑木が扮する遠藤との間に芽生えた情があり、そこで真実とは何なのか、事実とは何なのか、混沌としたところで、さらに平等とは何なのか、法律とは何なのか、運命とは何なのか、いろんなことを考えさせられました。役づくりとしては、悩み、答えを出さず、迷子になることが役づくりでしたので、そこに入った時に恐怖とか不安は言葉に表せられないものがありました」
ーーMC「和也に共感することはありましたか?」
市原隼人「何を信じればいいのかわからなくなったんですね。絆がある友だちだよねと言いながらも、どう思えばいいのか、触れはいけない人間なのか、どう演じたらいいか本当に難しかったです」
亀梨演じる鏑木を気遣い恋心を抱く安藤沙耶香役の貫地谷しほり
貫地谷しほり「私が演じたシーンの撮影の時に、スタッフさんがホッとすると言っていたのですが、完成した作品を観て、本当に緊迫したシーンでこんなに大変だったんだ、みなさんが言っていたのはこういうことだったんだと。私は天真爛漫に“大好き”という感じで演じていました」
亀梨和也「エピソードごとに、全然違うドラマのような空気感が現場にあって、全4話の中で、出会っていく方たち、登場してくださる役者のみなさんが軸となって現場を引っ張ってくださっていたので、今回僕自身主役という形で現場に入らせていただいてはいますが、どう現場に立つのか、やはり相手のお芝居、リアクション、これは役づくりに通ずるものなんですけど、そこを大切にしたいと思っていたので、みなさまがグッと軸を持ってくださったというのはすごく助かりました。貫地谷さんとは、以前お姉ちゃんと弟だったんですが、しっかり恋させてもらいました」
ーーMC「貫地谷さんは共演いかがでしたか」
貫地谷しほり「最初は、恥ずかしいかなとちょっと思ったんです」
亀梨和也「ちょっと思ったよね(笑)」
貫地谷しほり「以前は気が狂ってしまうお姉さんとそのお姉さんを支える弟という間柄でしたので、どうだろうなと思ったんですけど、現場に入ったら大好きでした」
亀梨和也「ちょっと最近乾燥するんだよねと言ったら、保湿に優れている入浴剤をくださったりして、すごく愛を感じました(笑)」
貫地谷しほり「それが、亀梨和也さんだなと思うんですけど、この見た目でですよ、なんか痒いんだよね、乾燥しててさと。愛おしかったです」
中田秀夫監督、変装で亀梨和也に気付かないエピソード
亀梨和也「第1、2話で監督に撮っていただいて、第3話を撮影している時に、現場に監督がいらっしたので、挨拶に行ったら、はじめましてくらいのそっけない感じだったので、何かしちゃったかなと思ったら、僕だと気付かずに。第3話の一重まぶたでいたので、後からゴメン、ゴメンと。監督が一重にしたいというから一重にしていたんですけどね(笑)。現地の協力してくださっているスタッフさんが挨拶に来たのかと思って人見知りぽくなっちゃってと。監督さえも欺いていうことで、リアリティはあったのかなと思います」
中田秀夫監督から亀梨和也へコメント
亀梨和也様
お誕生日、おめでとうございます。
今年年男だったのですね。
亀梨くんと「正体」の取材を一緒に受けた時に、どういった役柄を演じたいかという質問に、今は役柄を限定せずにさまざまな役に貪欲に挑戦していきたいと答えていましたね。
その様子を見て、とても頼もしく感じました。
ああ、亀梨くんはこれから俳優さんとしてもモリモリと実力を磨いていかれるんだろうなと思います。
「事故物件」に続き、「正体」でまだ2作品目ですが、今回も準備をしっかりして、撮影現場では、ずっと同じ方向を向けていてとても気持ちよく仕事をさせていただきました。大変ありがとうございます。またご一緒できる機会が近い将来ありますようにと願っています。
中田秀夫
亀梨和也「ありがとうございます。嬉しいですね。「事故物件」の時にまた作品をやりたいねと実現してくださったので、作品を重ねていけたらいいなと思います」
2月23日に誕生日を迎えた亀梨和也
亀梨和也「36歳の抱負!?一年一年、出会いを大切に、最終的には自分の意思ではありますけど、これまでも出会い、巡り合わせ、ご縁を大切にしていきたいなと思っていたので、変わらずそこを軸に生活していきたいなと思いますし、年男なので、ガォーと頑張りたいと思います(笑)」
主演の亀梨和也からメッセージ
亀梨和也「誰もがきっとどこかで当事者として捉えてもらえるような部分があると思いますし、この辺りを、楽しみながら心にとめていただける作品に仕上がっていると思います。僕自身も本当に素敵な時間を過ごさせていただきました。というのも役者業を続けさせていただくにあたって、何か大きなギフトをいただいたような作品だったので、そういった意味で、こんな素晴らしい作品の一部として自分も出演させていただいているこの作品を多くの方に観ていただけたら幸せだなと思います」
「連続ドラマW 正体」は、3月12日(土)、放送・配信スタート(全4話)。
「連続ドラマW 正体」
放送日:3月12日(土)、放送・配信スタート(全4話)
[第1話無料放送]【WOWOWプライム】【WOWOW4K】
[無料トライアル実施中]【WOWOWオンデマンド】
◆原作:染井為人「正体」(光文社文庫刊)
◆監督:中田秀夫 谷口正晃
◆脚本:前川洋一
◆音楽:海田庄吾
◆チーフプロデューサー:青木泰憲
◆プロデューサー:廣瀬眞子 黒沢淳 三本千晶
◆出演:亀梨和也 黒木瞳 市原隼人 貫地谷しほり 堀田真由 濵田崇裕(ジャニーズWEST)
音尾琢真 若村麻由美 高畑淳子 / 上川隆也
◆特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/shoutai/
◆公式Twitterアカウント:@shoutai_wowow