日常よくいるダメ男、ダメ女たちが織り成す、カラッと笑えてほろっと泣けるストレートプレイ。作・中谷まゆみ、演出・板垣恭一のコンビで2002年に初演され、10年には行定勲監督、豊川悦司、薬師丸ひろ子が夫婦役で映画化。さらに14年には再び中谷・板垣コンビがリニューアル版を上演した。その後韓国での上演や、国内でも劇団公演などはあったものの、ここ2年以上にわたるコロナ禍により日常が日常でなくなった現在、かつて当たり前だった笑いや優しさを再び取り戻すべく、満を持して中谷・板垣コンビの8年ぶりの上演が決定となった。
今回のキャストには、かつては売れっ子カメラマンだったものの、あることをきっかけに一年間無職で、今は日常をだらだらと過ごしている主人公・北見俊介を戸塚祥太(A.B.C-Z)が演じる。このダメ夫を朗らかに支えつつ、子作りプレッシャーをかける妻・北見さくら役に三倉佳奈。俊介が最近知り合い、下心を持って接しているモデルの蘭子役に黒沢ともよ。俊介のアシスタントでその蘭子に好意を抱いている古田誠役に、関西ジャニーズJr.のユニットAmBitiousのメンバー浦陸斗。そして彼らが贔屓にするバーのママ、文太役に渡辺徹と、個性豊かな実力派キャストが顔を揃えた。
5人が織りなすハーモニーから生まれる愛を見つけていただきたい、そんな想いがいっぱい詰まった舞台だ。
コメント
[作] 中谷まゆみ
明日が今日と同じように、平凡だけど穏やかで、ありきたりだけど幸せな一日とは限らないから、毎日を大切に生きよう。
ちょうど20年前、そんな思いでこの芝居を書きました。コロナ禍を経験した今は、より強く思います。
今日できることは先送りにせず、行きたいところに行き、会いたい人に会い、話したいことを話し、万が一、大切な人と突然離れ離れになってしまっても後悔しないように、大切な人を大切に、愛する人を愛して暮らしたい。
今回3度目の上演となりますが、若く、フレッシュな出演者の方々が、また新しい『今度は愛妻家』を観せてくれると、私自身ワクワクしております。一人でも多くの方に観ていただきたいです。
[演出] 板垣恭一
2002年、2014年に上演され、そして 2010年には映画にもなった「今度は愛妻家」がこのたび素晴らしいキャストの皆さまをむかえて帰ってきます。売れっ子カメラマンながら、最近やる気を見せない主人公・北見俊介と、その尻を叩く妻のさくらを中心に、女優志望の蘭子、カメラマン助手の誠、ゲイの文ちゃんが織りなす、大笑いと大泣きが交差する群像劇です。作家の中谷まゆみ氏は初演時に、ある台詞から逆算してこの物語を書いたと語っておりました。それが口にされた瞬間から物語はクライマックスに突入して行き......。舞台版も映画版もDVDなどになっておりますが、もし初めてご覧になるならば、その答えあわせはぜひ劇場で!
戸塚祥太(A.B.C-Z)
ダメ男の北見俊介を演じます。
台本を読んで、北見らしい一面を私自身も持ち合わせているなと感じています。ただのダメ男ではないので、北見の多角的なダメっぷりを心を込めて魂で演じたいと思います。売れっ子カメラマンの一面もあるので、趣味のカメラを今からずっと触っています。
何処が私と北見の共通点なのか、お楽しみにしていて下さい。
戸塚祥太プロフィール
A.B.C-Zのメンバーで、2012年にジャニーズ初のDVDでデビュー。バラエティー番組や映画、舞台など、さまざまなジャンルでその実力を発揮し注目を集めている。近年の主な出演作は、【舞台】『BACKBEAT』(19)、『阿呆浪士』(20)、『フォーティンブラス』(21・22)、【映画】「日本のいちばん長い日」(15)、「映画 少年たち」(19)、【TVドラマ】「やすらぎの刻〜道」(EX)、「密告はうたう 警視庁監察ファイル」(WOWOW)、「凛子さんはシてみたい」(MBS)など。
三倉佳奈
映画館で涙したのが約12年前。その元となった舞台『今度は愛妻家』に自分が立たせていただけること、大変光栄です。
私が演じるのは夫を愛情深く明るく支える妻・さくら。夫・俊介役の戸塚祥太さんとは今回初めての共演です。2人でのシーンが多いので、どんな夫婦像を作り上げられるのか、今から稽古がとても楽しみです。喜劇と悲劇が絡み合う人間ドラマ。個性豊かな共演者の皆さんと共に、皆様の心に寄り添える作品になりますように。劇場にて、心よりお待ちしております。
三倉佳奈プロフィール
双子の姉・茉奈と共に出演したNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で96年に子役としてデビュー。以来女優、歌手としてテレビやラジオ、映画、舞台で多方面に活躍。主な出演作は【舞台】『ええから加減』(12・13)、リーディングドラマ『LOVE LETTERS』(13)、ミュージカル『犬との約束』(22)、【映画】「あなたの番です 劇場版」(21)、【ドラマ】「あなたの番です」(NTV)、「ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜」(NHK)など。オフィシャルYouTubeチャンネル「マナカナんち」更新中。
【過去上演、上映記録】
【舞台】
2002年 [俳優座劇場、近鉄小劇場]
北見俊介 :池田成志
北見さくら :長野里美
吉沢蘭子/ヒトミ :真木よう子
古田誠/サトル :横塚進之介
原 文太/大山 :高橋長英
2014年 [東京芸術劇場 シアターウエスト、青少年文化センター アートピアホール
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール]
北見俊介 :葛山信吾
北見さくら :瀬奈じゅん
吉沢蘭子/ヒトミ :名塚香織、今村美乃 (W キャスト)
古田誠/サトル :入野自由、石井一彰 (W キャスト)
原 文太/大山 :村井國夫
【映画】
2010年 監督 :行定 勲 (配給:東映)
北見俊介 :豊川悦司
北見さくら :薬師丸ひろ子
吉沢蘭子/ヒトミ :水川あさみ
古田誠/サトル :濱田岳
原 文太/大山 :石橋蓮司
STORY
北見俊介(戸塚祥太)はかつての売れっ子カメラマン。が、ある事をきっかけに、1年間仕事もせずいい加減なプータロー状態で、頭の中は最近知り合った女性・蘭子(黒沢ともよ)へのエッチな妄想で一杯になっている。
妻・さくら(三倉佳奈)には、毎日人参茶を与えられ、子作り旅行に行こうとせっつか・・・・・・、ああ、この妻さえいなければ・・・と、不穏な事さえ頭をよぎるダメ男である。
俊介の助手・古田誠(浦陸斗)はそんな彼を心配し、贔屓のお店のママ・文太(渡辺徹)も様子を見にやってくる。
誠は、俊介がちょっかいを出そうと考えている蘭子に好意を抱いているが、当然何も出来ず、その蘭子はこの二人の男たちを使って有名になることを考えている。そして、文太は訳ありらしく、得体が知れない......。
愛すべきちょっとダメ人間たちが織り成す、カラッと笑えてホロッと泣ける、ちょっとシリアスな物語。
「今度は愛妻家」
作:中谷まゆみ
演出:板垣恭一
出演:戸塚祥太(A.B.C-Z)
三倉佳奈 黒沢ともよ 浦 陸斗(AmBitious/関西ジャニーズ Jr.)
渡辺 徹
企画・製作:サンライズプロモーション東京
公式サイト:https://www.aisaika2022.com
【東京公演】
会場:よみうり大手町ホール
日程:2022年10月7日(金)〜23日(日)
チケット料金:全席共通 9,500円
お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00〜15:00)
主催:サンライズプロモーション東京
【大阪公演】
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール
日程:2022年10月26日(水)〜30日(日)
チケット料金:全席共通 9,500円
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜16:00/日・祝休業)
主催:サンライズプロモーション東京 / 関西テレビ放送
【宮城公演】
会場:電力ホール
日程:2022年11月5日(土) 17:00開演
2022年11月6日(日) 13:00開演
チケット料金:全席共通 9,500円
お問い合わせ:キョードー東北 022-217-7788(平日 13:00〜16:00 土曜日 10:00〜12:00)※祝日を除く
主催:サンライズプロモーション東京 / キョードー東北