瀬戸内海の島を舞台に一人の少女の成長と、彼女を取り囲む人たちの日々を描く8月19日より全国順次公開の映画『凪の島』。新津ちせ演じる主人公の凪を温かく見守る人物の一人、吃音症を持った漁師の青年・守屋浩平を演じた結木滉星は、本作を通して何を感じたのか。役へ向き合い方や、本作の重要な要素の一つであるロケ地の島の印象などを明かした。また8月8日発売のSCREEN+Plus vol.80では、浩平が想いを寄せる小学校教師・河野瑞樹を演じた島崎遥香の意外な一面や、子ども好きの結木らしい新津との楽しそうなエピソード、さらには本作を通して変化したという自身の結婚観など、こちらでは語り切れなかった想いも話してくれている。
撮影/稲澤朝博 スタイリスト/伊藤省吾(sitor) ヘアメイク/松田 陵 文/瀧本幸恵

――脚本を読んだ時の印象を教えてください。

「本当に温かくてほっこりとしたお話だなと思ったことと、自分が浩平をやるというのがわかっていたので、吃音症の役に向き合うプレッシャーのようなものを感じたことを覚えています。そんな中でも、今回はオリジナル作品で、長澤(雅彦)監督が脚本も書かれているので、伝えたいことというか、想いが詰まった作品だということは、1回目に読んだ時から感じました。だからその気持ちに応えたい、という想いもありました」

画像1: 結木滉星『凪の島』インタビュー「ロケ地は海がキレイで、人が温かく心地良かったです」

――役作りについて監督から何かお話はありましたか。

「本読みの時に監督とお会いしてお話をさせてもらったんですけど、それまで僕は、浩平をあまりポジティブに捉えられていなかったんです。でも監督と話したことで、1度、浩平が吃音症だというのは忘れるぐらいの気持ちで捉えてみようと思えて、そこからガラッと考え方が変わりました。浩平に対する寄り添い方が変わったので、気が楽になりました」

――やはり吃音症というのは気になっていたのですね。

「吃音症の役柄を演じるのは初めての経験だったので、どこか制限があるものだと思ってしまっていたんです。でもそもそも浩平は前向きな性格だし、吃音症というだけでそんなふうに捉えてしまっていたのが、逆に失礼だったな、と思えて。そこから本当に楽になりました。それに吃音症は人によって症状もいろんなケースがあって。その辺りのことも監督と話し合って、どう表現するのか決めていきました。簡単に言うと浩平の1つの癖くらいの感覚で考えるようにしました」

――結木さんから見て、浩平はどんな人ですか。

「カッコいいと思います。芯を持っているし、憧れる部分が多いです。浩平は人を思いやれる優しさがあって、それが全く嫌味もなく、本当にそうしたいから動いているところがいいな、と。僕もそういう心の広い人間になりたいです。僕は結構ドライなので(苦笑)」

画像2: 結木滉星『凪の島』インタビュー「ロケ地は海がキレイで、人が温かく心地良かったです」

――もし浩平のように、結木さんがあの島のような田舎に生まれ育っていたら、どうしていたと思いますか。

「僕だったら、たぶん街を出ていると思いますね。地元を愛していないわけではないけど、もっといろんなものに触れてみたいと思うかな。好奇心が旺盛なタイプなので(笑)」

――浩平は漁師ですが、海の男を演じるのはいかがでしたか。

「海の男(笑)。確かにそうなんですけど、浩平はいわゆる海の男のような、力強くて男らしいというよりは、親しみやすくて、誰に対しても変わらず接することができる優しさを持った人なので、それを存分に出せたらいいな、と思っていました」

――船上での撮影もありましたが、船酔いとかは?

「僕、昔はよく車で乗り物酔いをしていたので、船は絶対にヤバイだろうって思っていたんですけど、意外に大丈夫でした。乗っている時間が楽しくて、余裕でしたね。最初はちょっとビビっていたんですけど(笑)、景色もきれいでしたし、すごく良かったです」

画像3: 結木滉星『凪の島』インタビュー「ロケ地は海がキレイで、人が温かく心地良かったです」

――凪役を演じた新津ちせさんとの共演はどうでしたか。

「凪ちゃんを抱えて浩平が海に飛び込むシーンは印象的でした。僕の好きなシーンでもあります。僕は泳げるんですけど、ちせちゃんも全然怖がってなくて。カメラが回ってない時は、2人で水の中で遊んでいました(笑)。海とプール、どっちも使っているんですけど、底までは見えなかったりもしたので、結構、飛び込む時は怖いなって思ったんです。けど、ちせちゃんは“早く飛び込みたい!”って言っていて。普通は怖いと思うのに、すごいなと」

――ロケ地の印象は?

「本当に海がキレイでした。あとはやっぱり人が温かかったです。スタッフさんも基本的に地元の方々だったので、都心で撮影している時のせわしないというか、サクサクと進んでいく感じとはまたちょっと違っていました。全員が同じ方向を向いていて、良い作品にしたい、という想いが強い現場だったな、と。東京だとそういう想いがないというわけではもちろんないんですけど、みなさんプロフェッショナルで、淡々と進める感じと比べると、島での撮影はその空気感と一緒で、時間がゆっくり流れている気がして心地良かったです」

――今回は漁師で、現在放送のドラマ『テッパチ!』(フジテレビ系)では自衛官、それこそヒーローも演じられていますが、今後、やってみたい職業はありますか。

「医者はやってみたいですね。医療ドラマでの医者はまだ演じたことがなくて、専門用語も多くて大変だとは思うのですが、チャレンジしてみたいですね。あとは制服をもう1回くらい着たい(笑)。ちょっと厳しいところもありますけど、学生役はやりたいです。僕は高校の時は男子校だったので、学校での恋愛ってしていないんですよ。だから恋愛もの。実際の自分ができなかった恋愛をしてみたいです(笑)」

画像4: 結木滉星『凪の島』インタビュー「ロケ地は海がキレイで、人が温かく心地良かったです」

PROFILE

結木滉星 
YUKI KOUSEI

1994年12月10日生まれ、大分県出身。
〈近年の主な出演作〉
ドラマ「ミヤコが京都にやって来た!」(2021年)
ドラマ「主夫メゾン」(2021年)
ドラマ「#コールドゲーム」(2021年)
ドラマ「SUPER RICH」(2021年)
ドラマ「エロい彼氏が私を魅わす」(20212022年)
ドラマ「テッパチ!」(2022年)
ドラマ「マスカラまつげ」(2022年)
舞台「エゴ・サーチ」(2022年)
映画『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』(2018年)

画像5: 結木滉星『凪の島』インタビュー「ロケ地は海がキレイで、人が温かく心地良かったです」
画像: 結木滉星さん:『凪の島』コメント youtu.be

結木滉星さん:『凪の島』コメント

youtu.be

映画『凪の島』

山口県の瀬戸内にある大自然豊かな島を舞台に、雄大な海やどこか懐かしい学校、風情のある診療所など風光明媚なロケ地で撮影され、少年少女の心の成⻑や、子供たちの目を通して描かれる心温まる家族の姿を描く本作。メガホンをとったのは長澤雅彦監督で、脚本も監督自身が筆を執った。主人公の少女・凪役の新津ちせをはじめ、凪の母役の加藤ローサ、凪の祖母役の木野花、凪が通う小学校の担任教師役の島崎遥香、その教師に思いを寄せる漁師役の結木滉星、小学校の用務員役の嶋田久作らが出演。

STORY

両親が離婚し、母の故郷である山口県の瀬戸内にある小さな島で暮らすことになった小学 4 年生の凪(新津ちせ)。母と、医師の祖母と一緒に島唯一の診療所で暮らしている。普段は明るく振る舞う凪だが、母へ暴力を振るうアルコール依存症の父の姿が目に焼き付き、心に傷を負い、時々過呼吸になって倒れてしまう。そんな凪を、事情をすべて知った上で何も言わず温かく受け入れてくれる島の住⺠たち。凪が通う小学校の同級生の雷太や健吾、担任教師の瑞樹、用務員の山村、漁師の浩平。彼らもまたそれぞれ悩みを抱えながらも前向きに生きていた。その悩みを知った凪もまた、彼らを支えようと奔走し、一歩ずつ笑顔を取り戻していく。だが、島での平穏な日々はそんなに長くは続かなかった。島に突然父がやって来て、再び家族に戻りたいと言い出した。その願いを聞いた凪は...

映画『凪の島』

8月19日(金) 新宿ピカデリー、MOVIX 周南ほか全国順次公開

〈CAST/STAFF〉
監督・脚本・編集:長澤雅彦
出演::新津ちせ 島崎遥香 結木滉星 加藤ローサ 徳井義実(チュートリアル) /嶋田久作/木野花 ほか
音楽:Kitri /主題歌「透明な」<日本コロムビア(BETTER DAYS)>
配給:スールキートス

©2022『凪の島』製作委員会

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