第35回東京国際映画祭(10月24日(月)〜11月2日(水)開催)のオープニング作品とクロージング作品が決定した。

10月24日(月)〜11月2日(水)開催の第35回東京国際映画祭が開催となり、東京国際映画祭としてはコロナ禍においても「映画館で映画を観る喜び」を伝えるべく映画館でのフィジカルな上映を基本姿勢としてオープニングとクロージングに上映の2作品が発表された。

オープニング作品は二宮和也主演のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を題材にした愛の実話『ラーゲリより愛を込めて』。第2次世界大戦後、極寒のシベリアで強制労働を強いられ過酷な日々を過 ごす中、日本にいる妻と約束した帰国(ダモイ)を誰よりも強く信じ、多くの捕虜たちを励まし続け、その心に希望の火を灯した感動作がワールドプレミアとして映画祭の開幕を熱く盛り上げる。
クロージング作品は『生きる LIVING』。黒澤明の名作『生きる』(1952年)がノーベル賞作家のカズオ・イシグロの脚本によって現代に蘇ります。これまでサンダンス、ベネチア、サンセバスチアン、トロントといった世界の錚々たる映画祭で上映され、 早くも今年のオスカー候補と言われている作品が、映画の生まれた地、日本の映画祭の終幕を飾る。

オープニング作品 『ラーゲリより愛を込めて』

運命に翻弄され再会を願い続けた2人――11年に及ぶ“愛の実話”

画像: ©2022 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 ©1989 清水香子

©2022 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 ©1989 清水香子

第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された日本人捕虜たちは、 零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみで重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男(二宮和也)は生きる希望を捨てず、帰国(ダモイ)を信じて周囲の人々を励まし続ける。仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。そして自身も日本にいる妻・モジミ(北川景子)と子どもたちと過ごす日々を強く信じていたが、山本の体は病魔に侵されていた...。彼を慕うラーゲリの仲間たちは、山本の想いを叶えようと思いもよらぬ行動に出る。そしてモジミに訪れる奇跡とは――

監督:瀬々敬久
出演:二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人、寺尾聰、桐谷健太、安田顕 ほか
配給:東宝(2022年12月9日公開/日本)

クロージング作品 『生きる LIVING』

黒澤明の不朽の名作『生きる』が新たに生まれ変わる

画像: ©Number 9 Films Living Limited

©Number 9 Films Living Limited

黒澤明の名作『生きる』(1952 年)が第二次世界大戦後のイギリスを舞台に蘇る。小説『わたしを離 さないで』などで知られるノーベル賞作家カズオ・イシグロが脚本を手掛け、監督は2011年に 『Beauty』(原題)でカンヌ国際映画祭のクィア・パルムを受賞したオリヴァー・ハーマナス。『パイレー ツ・オブ・カリビアン』シリーズなどに出演しているビル・ナイが主演を務め、今年のオスカー候補の1本と言われている。

監督:オリヴァー・ハーマナス
脚本:カズオ・イシグロ
出演:ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ、トム・バーク
配給:東宝(2023年春公開/イギリス)

<第35回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2022年10月24日(月)〜11月2日(水) ■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 ■公式サイト:www.tiff-jp.net

<TIFFCOM2022 開催概要>
■開催期間:2022年10月25日(火)〜27日(木)(※オンライン開催)
■公式サイト:www.tiffcom.jp

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