1000人以上が参加したオーディションで主役に選ばれた『町田くんの世界』以降、「ドラゴン桜」や『線は、僕を描く』など、さまざまな作品で印象に残る演技を見せてきた細田佳央太。
2023年はNHK大河ドラマ「どうする家康」で家康の息子・信康を演じる。
今年の夏には舞台「メルセデス・アイス」にて初主演が控えている。
そんな彼の主演最新映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』が4月14日に公開。
恋愛に興味がなく、ぬいぐるみサークルに所属する大学生を演じた細田が、撮影現場での思い出を語ってくれた。
撮影/稲沢朝博 スタイリスト/岡本健太郎 ヘアメイク/菅野綾香 文/山村祥子
衣裳/ジャケット¥71,500、パンツ ¥44,000(Ohal) ※すべて税込み価格
画像1: 細田佳央太 インタビュー ぬいぐるみサークル(ぬいサー)で気に入ったぬいぐるみは...?

――今回、出演された『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の原作や脚本を読まれた時の印象を教えて下さい。
「台本から先に読んだのですが、なんとも不思議なタイミングと巡り合わせだなと思いました。しんどいと感じたことを、しんどい、って正直に言える場所が少ない世の中で、それを包み込むかのような優しさと繊細さに溢れていて、見た人をすごく楽にしてくれる物語なんじゃないかな、と思いましたし、このご時世だからこそ大きなインパクトを残せる作品なんじゃないかと感じたんですよね。僕自身こういった作品に出演したいという思いもずっとありましたし、このタイミングでこの作品に出会えたことが、すごくありがたいなって思いました」
――今回、演じられた七森剛志は、大学でぬいぐるみサークル(ぬいサー)に入部します。七森をどのような人物だと捉えていますか?
「七森は、五感の感度がすごく高い男の子だなって感じました。それは、自分が話すにしても、他の人から言われたことを聞くにしても、ちょっとした相手の仕草とか言い方で、勝手にそこから想像してダメージを負ってしまう。そういう意味ですごく繊細、かつ感覚が研ぎ澄まされすぎている男の子だなって感じましたね」
――ぬいぐるみが棚一面に置かれている、ぬいサーの部室のセットがとても印象的です。
「照明の影響もあると思うんですけど、映画そのまんまの雰囲気でしたね。あとは音がなくて、すごく静かなんですよ。やはりあの空間だけ特別というか、ぬいサーの周りだけ他の世界とちょっと遮断されてるような、薄皮一枚なにかが張られているような、そんな空気感でしたね。あの中にいると、自然と自分が気になったぬいぐるみの方に行ってしまうんですよね。どこか救いを求めるというと大げさですが、ちょっと手を出してみたいというか、無意識にそういう感情にさせられるような空間ではありましたね」
――部室の中で気に入ったぬいぐるみはありましたか?
「えー! みんな好きだけど、海牛かなぁ。机の上に置いてあったんですけど、ちょっとぬべぬべしてて、とげがあるオレンジ色のやつです。演じる時にどのぬいぐるみを触るかは、みんなその場その場で決めていたんですよね。七森は、ぬいぐるみの毛並みを整えていることが多かったんですが、それでも触るならこの子だな、と決めていました」
――演じる上では、どのようなことを大切にしましたか。
「七森の繊細さや価値観は、やっぱり自分とは違うので、まずは七森の考え方に自分を寄せていくことを意識しました。本読みの後、金子由里奈監督から『七森は、このシーンの時はこれくらい気持ちが落ちてて、でもここは気持ちが上がって』といった、感情の流れをすごく丁寧に説明していただいたので、その感情の流れをよりスムーズに演じるために、僕の中で七森としての土台を作る必要がありました。それは七森の考え方や、感覚的な部分もあるんですが、土台を作ることを一番大事にして、役作りをしていきましたね」

画像2: 細田佳央太 インタビュー ぬいぐるみサークル(ぬいサー)で気に入ったぬいぐるみは...?

映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

恋愛に興味がもてない男子大学生と、彼が入会した“ぬいぐるみサークル”のメンバーの人間模様を描く。大前粟生の同名小説を『眠る虫』の金子由里奈監督が映画化。『町田くんの世界』や「ドラゴン桜 第2シリーズ」の細田佳央太、映画『いとみち』の駒井蓮、『麻希のいる世界』の新谷ゆづみらフレッシュなキャストが集結。主題歌はシンガーソングライター、わがつまによる映画書き下ろしの新曲「本当のこと」。

〈CAST/STAFF〉

原作:大前粟生「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
出演:細田佳央太、駒井蓮、新谷ゆづみ
細川岳、真魚、上大迫祐希、若杉凩
監督:金子由里奈
脚本:金子鈴幸 金子由里奈
プロデューサー:髭野純
配給:イハフィルムズ
4 ⽉14 ⽇(⾦)より新宿武蔵野館、渋⾕ ホワイト シネクイントほか全国ロードショー
4 ⽉7 ⽇(⾦)より京都シネマ、京都みなみ会館にて先⾏公開
公式サイト:https://nuishabe-movie.com/
Twitter|Instagram @nuishabe_movie
©映画「ぬいぐるみとしゃべる⼈はやさしい」

画像1: 細田佳央太 SCREEN+Plus vol.83メイキングムービー! #Shorts www.youtube.com

細田佳央太 SCREEN+Plus vol.83メイキングムービー! #Shorts

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現在発売中のSCREEN+Plus Vol.83では佳央太(かなた)さんというお名前の由来や、大好きなバスケへの思いをお伺いしました。

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