裏社会の実情に詳しく、小説「半グレ」でも知られる編集者・ライターの草下シンヤと、「東京闇虫」の漫画家・本田優貴による漫画「ハスリンボーイ」が、WOWOWで連続ドラマ化され、11月1日(金)より放送・配信。
本作は、東京・池袋の裏社会に足を踏み入れた大学生が、非合法なツールを扱う“道具屋”として生き抜く姿を描く新感覚クライムサスペンス。主演は、映画『変な家』、『東京リベンジャーズ』シリーズなど話題作への出演が続き、本作がWOWOWドラマ初登場となる間宮祥太朗。
そこで、奨学金の返済負担を減らそうとして詐欺に遭い、その窮地をある道具屋に救われたことから、同じ道を引き継ぐ主人公の大学生・久保田タモツ役を演じる間宮と、池袋の裏社会に突如現れた謎の青年で、悪党たちをもてあそび、タモツたちの最大の敵として立ちはだかるウツロを演じる一ノ瀬颯にインタビュー。

撮影/久保田 司
スタイリスト/津野真吾(impiger)※間宮 
       檜垣健太郎(tsujimanagement)※一ノ瀬
ヘアメイク/三宅 茜 ※間宮
      池上 豪 ※一ノ瀬
インタビュー・文/辻 幸多郎
衣裳(間宮)/ジャケット¥132,000、パンツ¥104,500/LES SIX(MATT.)、その他スタイリスト私物
衣裳(一ノ瀬)/ジャケット¥49500/ホロマーケット(スタジオ ファブワークス)、パンツ38500/エーヤーン(株式会社福井商店)、カットソー¥24200/トーキング アバウト ジ アブストラクション(シーズ デザイン)、リング¥15400/キュイエール アン925(ティーニー ランチ)

爽快感がある内容となっているので、楽しんでいただけたらうれしいです

──本作「ハスリンボーイ」で共演されてのお互いの印象を聞かせてください。

間宮「(一ノ瀬が演じた)ウツロは、キャラクター性が強くて、ある意味二次元的な役だと思うんです。その中で、一緒にお芝居をしていてもそうでしたし、完成した映像を観ても、ウツロっていうキャラクターのとっぴな部分と、会話をベースとしている芝居部分の塩梅がすごく上手だなと思いました。キャラクターだけが走やすい役だと思うのに、相手の表情を見て芝居の対応を変えたり、会話のやりとりの中でリズムを変えていくような作業をしていて、“すごいなぁ”と思いながら、見ていました」」

──役に対するコントロールが上手ということですか?

間宮「そうですね。柔軟だなと思いました。監督の指示に対しての反応もすごく速かったと思いますし」

一ノ瀬「めちゃめちゃうれしいです。ちょっとうる目になっちゃいました」

──逆に一ノ瀬さんはいかがですか。

一ノ瀬「(間宮が演じた)タモツは、原作を読む限りは結構地味なビジュアルなので、そのイメージとは違うのかなって、勝手ながら思っていたんです。ところが、タモツのトレードマークの眼鏡が本当にお似合いでしたし、タモツの絶妙におどおどしている感じだったり、覚悟を決めて走り出した時の強さだったり、“ここだ!”というところで繊細な表現を常にされているので、タモツが抱えている葛藤だったり、覚悟だったりがひしひしと伝わってくるんです。間違いなく、どんな役でも演じられる方なんだなって、一緒に撮影させていただく中で感じました。僕自身、ウツロという役を、間宮さんの胸を借りて、思い切り演技することができたので、本当に感謝しています」

──撮影含めて、本作の出演で楽しみだったこと、楽しかったことは?

間宮「楽しみだったことは、玉山鉄二さん、竹原ピストルさんとの3人の関係です。ご本人にもお伝えしたんですけど、鉄二さんは、昔からすごく好きな俳優さんで。幼いころから両親の影響もあって、洋画を観る機会が多かったんです。だけど、『手紙』という映画を観た時に、鉄二さんの演技の素晴らしさでグッと心をつかまれて、作品が面白いとか、作品がすごいっていうことの向こうに、俳優の演技がすごいから、そこにつながるんだっていうのを初めて感じました。ピストルさんは音楽です。もともとアーティストとしてピストルさんがすごく好きで、その2人と関係性を築く役柄っていうのは、個人的にすごく楽しみでした」

──実際にご一緒されてみていかがでしたか。

間宮「居心地がすごく良かったなっていう感じがします。本当に役の感じのバランスと近くて、すごく引っ張ってくれる鉄二さんと、笑顔で和ませてくれるピストルさんっていう関係性でした」

──一ノ瀬さんはいかがですか。

一ノ瀬「全てが楽しみでした。ウツロとして、間宮さんの演じるタモツと何度か対峙する場面があって、その時はウツロが主導権を握っているような関係性だったんですけど、役で自分がその場を支配して……みたいなことを今までやったことがなかったので、お芝居としてそういうことをやらせてもらえる。そもそも、間宮さんを翻弄するって、なかなかやりたくてもできないじゃないですか」

間宮「そんなこと思ってたの?(笑)」

一ノ瀬「役を借りて、そういう機会を経験させていただけるというのは、役者としてまた違う一歩が踏み出せるような作品になるのかなと思って、すごく楽しみにしていました。あとは、ずっと一緒にいる後藤(剛範)さんは、役の印象がすごく強いですし、ちょっと凸凹コンビみたいなところもあって。普段は1個言ったら返ってくる会話でのお芝居が多いので、僕が一方的にしゃべっているという関係性は、今までにないお芝居ができるというので、すごく楽しみでした」

画像: 爽快感がある内容となっているので、楽しんでいただけたらうれしいです

──撮影現場はいろいろと大変だったのではと想像するのですが、現場でのエピソードがありましたら教えてください。

間宮「後半の、侘威蛾(タイガー)、牛頭組(ごずくみ)、神保会(じんぼうかい)が集まって、ウツロと目良もいるシーンは、とにかく大変でした。人数も多いですし、すごい環境で、深い時間まで撮影しましたね」

一ノ瀬「そうですよね。最後のみんなが集まる場面は、廃マンションのワンフロアみたいな場所で。そこにたくさんのキャスト、スタッフがいるので、空気が薄くて……」

間宮「あそこのシーンで、“あんまり空気吸わないで”みたい話ありませんでした?」

スタッフ「手りゅう弾を使うので、換気はしてますけど、あまり吸わないでくださいって」

間宮「こもる空間でいろいろやったからね」

一ノ瀬「その分見応えはめちゃめちゃある場面になりましたよね。実際にみんな追い詰められたという、リアルな感じも出ていると思います」

──ちなみに、本作の舞台は池袋になりますが、池袋にはどういう印象を持たれていますか?

間宮「僕は完全に『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』ですね。『IWGP』のイメージの街。あとは、今はアニメの聖地だったり、東京芸術劇場もあるから、エンタメの街みたいなイメージです」

一ノ瀬「僕も『池袋ウエストゲートパーク』のイメージがありましたけど、実際に行ってみると、若者がすごく多いですし、活気あふれる街で。且つ、埼玉に住んでる友達は交通の便が良いので、高校生の頃に遊ぶのは池袋なんですよ。あとは、立教(大学)のイメージ」

間宮「そうだ。立教に通ってる友達に呼ばれて、池袋に行ったことあるよ。颯くんは立教?」

一ノ瀬「僕は違う大学です。でも、池袋には行っていたので、そのイメージがずっと強いです」

──本作は裏社会に足を踏み入れた大学生が非合法なツールを扱う“道具屋”として生き抜く姿を描く新感覚クライムサスペンス。いわゆるアウトローたちの世界を題材とした作品になりますが、アウトロー作品のどういう部分に惹かれたりしますか?

間宮「毛色は全然違うんですけど、戦国ものを観るのと近い部分があるんじゃないかなと思います。登場人物それぞれが信念持って闘うじゃないですか。侘威蛾、神保会、牛頭組、そこに新しい勢力としてのウツロと目良だったり、チャイニーズマフィアがいたり。その中で、自分の仁義を通すとか、兄貴の想いを汲むとか、出てくる登場人物たちの気概や逞しさがありますし。そういうところに僕は惹かれますね」

一ノ瀬「僕は、より人間の本能に近い部分。心情を包み隠さないところに魅力を感じます。現代は、自分の感情を隠すところが美とされることもありますけど、古来からある人間の野性的な部分に、自分の倫理で止めているけど、人間的に欲してる何かがあると思っていて。あとは、仲間意識。僕の友達にちょっとヤンキーみたいなやつがいたんです。彼らって、人情に厚いんですよね。身内の人を助けたいとか、筋を通すとか。自分もそういう気持ちを持った人間でありたいなと思う面もあるので、そういった意味で、惹かれるものがある気がします」

──最後に、主演の間宮さんよりドラマを楽しみにしている方へメッセージを。

間宮「映画、ドラマ、舞台、全てそうですけど、その存在意義はやっぱりエンターテインメントだと思うんです。作品が持っているパワーだったり、メッセージ性というのはそれぞれありますが、作品にどういう感想を持つかというのは、本当にその人その人によって変わってくるものだと思います。ただ、この作品の特色としてあるかなと思うのは、タモツという裏社会で生きる主人公が、一般的な大学生であるというところです。僕はタモツが、観てくださる方にとって応援したくなる人物であるように意識しました。裏社会というと見慣れない舞台に感じるかもしれませんが、観てくださる方はタモツと一緒に裏社会に入っていただけたらその世界観にも入りやすいのかなと思います。爽快感がある内容となっているので、楽しんでいただけたらうれしいです」

PROFILE

間宮祥太朗 SHOTARO MAMIYA

1993年6月11日生まれ、神奈川県出身

画像: 間宮祥太朗 SHOTARO MAMIYA

一ノ瀬颯 HAYATE ICHINOSE

1997年4月8日生まれ、東京都出身

画像: 一ノ瀬颯 HAYATE ICHINOSE

作品紹介

連続ドラマW-30「ハスリンボーイ」

〈STORY〉
大学生の久保田タモツ(間宮祥太朗)には、奨学金510万円の借金があり、返済は42歳まで続く計算だった。これに危機感を抱いた彼は、卒業までに完済すべくバイト漬けの日々を送っていた。そんなある日、タモツは詐欺に引っかかり、新たに消費者金融から200万円の借金を負ってしまう。絶望的な状況下、彼を救ったのは池袋の道具屋・九条(玉山鉄二)と偽装師・村田(竹原ピストル)。九条は、消費者金融の裏にいる神保会の許しを得て、詐欺グループから200万円を取り戻す。だが九条は、仕返しで襲ってきた詐欺グループを返り討ちにしたことで逮捕されてしまう。九条は難病を患う娘の治療費を稼ぐために道具屋をしていたと知ったタモツは、彼が釈放されるまで自分が道具屋をすることを決意。池袋の裏社会に足を踏み入れていく──。
並みいる悪人を相手に、命懸けの駆け引きをするタモツがたどり着く未来とは!?

出演:間宮祥太朗
   毎熊克哉 横田真悠 竹原ピストル 駿河太郎 遠藤雄弥 武田航平
   山口祥行 後藤剛範 一ノ瀬颯/玉山鉄二
原作:草下シンヤ・本田優貴『ハスリンボーイ』(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
監督:鈴木浩介
放送・配信:11月1日(金)23:00放送・配信スタート(全8話)
      第1話無料【WOWOWプライム】【WOWOW4K】【WOWOWオンデマンド】

連続ドラマW-30「ハスリンボーイ」第1話まるごと無料配信
YouTube URL
https://youtu.be/5EASggC1HG8

https://www.wowow.co.jp/drama/hustlinboy/

©︎草下シンヤ・本田優貴/小学館©︎2024 WOWOW INC.

This article is a sponsored article by
''.