2人の女性の間で流され続ける“クズ夫”の藤村桔平を演じる木村了さんにお話を伺きました。
(写真・取材・文/SCREEN+Plus編集部)

――「レプリカ 元妻の復讐」のお話が決まった時の率直な感想を教えてください。
不倫相手と再婚して、元妻に復讐される話だと伺った上で、僕の演じる役については、簡単な説明として「クズです」と(笑)。それから台本をいただいて読んでみると、なかなか好きになれない役だなと思いました(笑)。どう料理しようかなと悩みましたが、この役を自然に演じられたら面白いんじゃないかなと思って受けました。
――木村さんにとっては挑戦な役じゃないんですか?
そうですね。今までこういう感じのナチュラルなクズ役はやったことはなかったですね。ただ、見え方によっては巻き込まれているような感じもしました。2人の女性と協力者であるミライによって、いろいろなことに巻き込まれ転落していく。因果応報ではあるんですが、視聴者の皆さまにはそれがどう映るか気になっているところです。
――最近、こういった復讐劇がマンガや深夜ドラマ、海外ドラマでも流行っていると思うんです。個人的には「いいぞ、もっとやれ!」って思って観ていますが。
そう思っていらっしゃるんですね(笑)!
――こういった復讐ドラマって、男性側の視点はどういう感覚なんですか?
僕は復讐ドラマとかを、それほど好んで観ないタイプかもしれません。でも、本作ではやっぱり、花梨は凄いなと思いました。「他人を蹴落としてでも!」という気持ちが逆に清々しいくらいです。欲に忠実というのがハッキリしている。
――すみれ(葵)の方はどんな女性という印象でしょうか?
うーん、怖いかなあ……。実際、執念を持って復讐に巻き込まれたら怖いですよね。
――この2人に板挟みの桔平ですが、どんな男性だと捉えてます?
そもそも、桔平は女性への免疫がなく、純朴な人なんだと思うんです。これまで付き合った相手も、元妻だけですし。学生時代も遊んでこなかった。それでいて、基本的に押しに弱いタイプだと思って役作りをしています。結果、それらがクズに見えればいいなと思っています。
――純粋無垢なクズ、なかなかいないタイプですよね。
アハハ。そうですね、だからこそ桔平には嘘がないように演じています。
――とはいえ、花梨と葵が取り合ったような桔平ですから、男性としての魅力もあるのかなと思います。
そうなんですよ。原作を読んだときはそんな感じの印象を持ちました。
――木村さんから見た桔平の魅力は?
八方美人なところ(笑)。誰にでも優しいので、多分、人に嫌われたくない人間なんでしょうが、それが女性からは魅力的に見えるのかも。
――ミライとも絡んでいくシーンも。以前ドラマ「愛人転生 -サレ妻は死んだ後に復讐する-」でも千賀さんとは共演されていましたね。
そのドラマの現場で共演して仲良くなりました。あまり自分から連絡先とか聞かないタイプなのですが、千ちゃんには初めて自分から連絡先を聞きましたね。
――あの時の千賀さんもなかなかのクズな旦那さん役でしたね。
そうなんですよ、今回、逆転しちゃって(笑)。ドラマが決まってすぐに「また一緒だね~!」ってメッセージを送りました!
――仲がいいですね。物語は殺伐としていますが、現場の雰囲気は?
和気あいあいとしています。トリンドルさんは太陽みたいだし、ほかの俳優陣もキャイキャイしているので、とても明るい現場です。

――整形をした元妻の復讐劇。木村さんは、例えば、家族だった人間が姿形が変わっていても気づきます?
さすがに気づくと思うんですよね。なんとなくその人の雰囲気ってあるじゃないですか、それぞれ。でも、ドラマだと葵からすみれに変わって、桔平は気づかずなんですけど、若干そういう描写もありますね。
――それは懐かしいみたいな感覚ですか?
そうそう。雰囲気が似てるな~と感じるみたいな、そういう描写が出てきます。
――こういったドラマは考察も盛り上がると思うんです。
ぜひ考察してSNSで盛り上がっていただきたいですし、本当に心底桔平が嫌われたらいいなと思います(笑)。
――SCREEN Plusは、映画中心に扱っている媒体ですので、木村さんの好きな映画のお話も伺いたいです。
好きな映画はいっぱいありますが、僕は『処刑人』が好きです。あの当時(約25年前)にしては、とても斬新な撮り方をしている映画で。回想と現在が入り混じるような面白い撮り方で、一気に引き込まれて観た記憶があります。同じ映画を繰り返し観るタイプなので、何度か観ている映画です。
――では、別の質問です。最近、スクリーン(劇場)で観た映画は?
『侍タイムスリッパ―』です。自分がちょうど太秦で撮影をしていたタイミングで上映していたので、まさに京都で観ることができました。面白かった~! 普段は、子どもたちもいるので、なかなか「映画館に行ってくる」と1人で家を出ることもないので、本当に久々に映画館で映画を観ましたね。
――今回、復讐ドラマに出演というのにちなみ、「リベンジシーンが印象に残る映画」はありますか?
ブランドン・リー出演の『クロウ/飛翔伝説』。小さい頃に観て、本当にかっこよくて衝撃を受けました。それこそ、何回も観ている映画ですし、いちばん最初に記憶に残っている復讐劇ですね。
<Profile>
木村了
生年月日:1988年9月23日
出身地:東京都
<近年の主な出演作>
NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(25年)
ドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』(25年)
ドラマ『新・暴れん坊将軍』(25年)
映画『六人の嘘つきな大学生』(24年)
舞台『ピローマン』(24年)
ドラマプレミア23 「レプリカ 元妻の復讐」
毎週月曜 よる11時06分〜11時55分
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送で放送
出演:トリンドル玲奈 宮本茉由 木村了 千賀健永
山崎紘菜 古屋呂敏 葉山奨之 横山由依 入江甚儀
ⓒ「レプリカ 元妻の復讐」製作委員会
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