登山家・田部井淳子の実話をもとに、エベレスト女性初登頂からも亡くなる直前まで山に登り続けたその勇壮な生涯を描く映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』が、スペイン最大の映画祭「第73回サン・セバスティアン国際映画祭」オフィシャルセレクションに選出されることが決定した。
“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登 攀隊長として、 世界最高峰のエベレスト(ネパール名:サガルマータ、 中国名:チョモランマ)の女性世界初登頂に成功した田部井淳子。その後も飽くなき挑戦は続き、生涯で76ヵ国の最高峰・最高地点の登頂を成功させた。そんな、日本を代表する偉大な女性登山家・田部井淳子の実話をもとに、エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けたその勇壮な生涯を壮大なスケールで描く映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』
が、田部井淳子の世界初女性エベレスト登頂という偉業から50周年となる今年、10月31日(金)に公開となる。
9月19日(金)から9月27日(土)まで開催される、スペイン北部のバスク州サン・セバスティアンで毎年開催されているスペイン最大の国際映画祭「第73回サン・セバスティアン国際映画祭」のオフィシャルセレクションに選出され、本作のスペシャルスクリーニングにあわせて、監督を務めた
阪本順治、本作の主人公・多部純子(演:吉永小百合)の息子・多部真太郎役を演じた若葉竜也、そして若葉演じる多部真太郎のモデルであり、田部井淳子の実子・田部井進也のスペイン入りが決定した。毎年多くの映画監督や俳優がゲストとして登場し、国内外から高い注目を集める同映画祭で、≪世界のタベイ≫の物語が日本公開に先駆けて、世界初お披露目となる。
現地入り決定にあたり、映画祭に参加の喜びのコメントが到着した。
阪本順治監督、若葉竜也 喜びコメント
■阪本順治(監督) コメント
25年ぶりのサン・セバスティアン国際映画祭。今もあの美しい海や美味しい料理、そして人々の温かみを覚えています。そして、『てっぺんの向こうにあなたがいる』が、自然豊かなサン・セバスティアンの地で上映されることに、格別の喜びを感じています。大自然に抱かれ、豊かな人生を希求する人々の物語だからです。皆さんの反応が楽しみです!

■若葉竜也(多部真太郎役) コメント
大衆演劇のドサ回りから、サン・セバスティアン国際映画祭にたどり着くなんて想像もしていませんでした。
世界的な映画に出たいという欲求があまりない僕は、「日本の映画」を世界にもっていく。と言うことに喜びを感じています。
この映画はもちろん、日本映画をもって各国をドサ回りしたいと思います。

STORY
1975年、エベレスト山頂に向かう一人の女性の姿。
一歩一歩着実に山頂(てっぺん)に向かっていくその者の名前は多部純子。日本時間 16 時 30 分、純子は女性として初の世界最高峰制覇を果たした―しかしその世界中を驚かせた輝かしい偉業は純子に、その友人や家族たちに光を与えると共に深い影も落とした。晩年においては、余命宣告を受けながらも「苦しい時こそ笑う」と家族や友人、周囲をその朗らかな笑顔で巻き込みながら、人生をかけて山へ挑み続けた。登山家として、母として、妻として、一人の人間として…。純子が、最後に「てっぺん」の向こうに見たものとは―。
『てっぺんの向こうにあなたがいる』
10月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国公開
吉永小百合
のん
木村文乃 若葉竜也
工藤阿須加/茅島みずき 円井わん 安藤輪子 中井千聖 和田光沙
天海祐希/佐藤浩市
監督:阪本順治
脚本:坂口理子 音楽:安川午朗
原案:田部井淳子「人生、山あり“時々”谷あり」(潮出版社)
製作総指揮:木下直哉
製作:「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会 木下グループ 朝日新聞社 読売新聞社 報知新聞社
制作プロダクション:キノフィルムズ/ドラゴンフライ 配給:キノフィルムズ 協力:一般社団法人 田部井淳子基金
©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会