現在興行収入約180億円を記録している、新海誠監督のアニメーション映画「君の名は。」が、米アカデミー賞の長編アニメ部門のノミネート審査対象になったことが8日、分かった。配給の東宝に海外の配給会社から審査の申請が通ったと連絡が入ったということ。ノミネート段階で5作ほどに絞られる。アカデミー会員の投票によるノミネート作は、来年1月24日に発表される。
だがノミネートの5作に選ばれるには、ライバルが多すぎるようだ。本国のオスカー予想サイトでは、日本でもヒットした「ズートピア」や「ファインディング・ドリー」「ペット」の方が候補予想の上位に来ている。また日本のアニメーションでもスタジオジブリの「レッドタートル ある島の物語」(フランスと合作)や、意外だが日本ではあまりヒットしなかった葛飾北斎の娘を描いたアニメ「百日紅」の方が評価が高く、こちらの方がノミネートの可能性が高いという。
とはいえ、これまで世界での知名度の低かった「君の名は。」は、台湾での大ヒットやスペインのシッチェス映画祭での受賞などを受け、ぐんぐん認知度上昇中。はたしてこれからどこまで知名度を上げられるか注目される。