アニメーション映画史上最高のオープニング成績を記録し、16年の全米興収NO.1ヒット(4億8000万ドル超)となった(10月末)ディズニー/ピクサーの超人気作「ファインディング・ドリー」。
おなじみ「ファインディング・ニモ」の続編であり、なんでもかんでもすぐに忘れちゃう青いナンヨウハギ、ドリーを主人公にした新たなアドベンチャーだ。
カクレクマノミの子供ニモが無事に父親マーリンの元に戻ってから1年後、忘れんぼうのドリーは突然、自分に家族がいたことを思い出す。今度は逆にニモたちに助けられながら、ドリーは家族を探す冒険の旅へと出発。ところがその途中で人間たちに捕まって、海洋生物研究所に送られてしまった!
そんなドリーの行方を懸命に追うニモたち。一方ドリーは自分のことを知るジンベエザメのデスティニーやタコのハンクに助けられつつ、家族の手がかりをつかんでいく。果たして彼女は無事に家族に会えるのか?
本当に水中にいるような気分!
魅力的な新キャラクターが次々と登場するが、中でも大注目なのは、伸縮自在の足を使ってすばやく動き、周囲にあわせて体の色を変えたりどんな形にもバケちゃうタコのハンク。不愛想でちょっぴり怖そうなキャラクターだけど、ドリーとタッグを組んで海洋生物研究所で大活躍。
また前作の時よりCGのテクニカルがグッとアップ。
非常に難しいとされる水中の表現も驚異的に本物に近くなった。それをリアルに見せているのは実は光の描き方なんだそう。水に差し込む光のバリエーションがリアリティを生み、実写のような感覚に陥るようなシーンも。
細胞レベルまでリアルさを追求!
ウォルト・ディズニーが作ったアニメーションの伝統、それは本物の動物を徹底的に観察すること。その精神を受け継いだピクサー・スタジオのスタッフは、海の動物を調査研究した。
その様子に密着した映像を見れば、いかに彼らのリサーチがすごかったかがわかる。そんな努力の一つの到達点がタコのハンク。1本1本が違う動きをし滑らかにうねる触手のシステムを作るだけで1年以上をかけた。さらに体色が変化する姿をリアルに見せるため、タコが持つ色素胞に注目。
細胞レベルに及ぶ勉強をして、どうやって色が変わるのかというシステムをコンピューターで作り上げていったのだ。
物語と映像の魅力を両方楽しめるはず!