2017年に控える超大作の中で異彩を放つのが、日本のコミックを原作にハリウッド実写版が極秘のうちに製作されていた「ゴースト・イン・ザ・シェル」。主演のスカーレット・ヨハンソらが来日し、このベールに包まれた大作の一部を明かしてくれました。
画像1: 秘密のベールに包まれた日本発SFアニメーション「ゴースト・イン・ザ・シェル」。
ハリウッド実写映画版で新たな映像世界が生まれる!
【2017年4月7日公開 】

11月13日、東京・台場で行なわれた「ゴースト・イン・ザ・シェル」エクスクルーシブ・イベント。これが本作の世界初お披露目となることもあって、ハリウッド風な趣きのイベントになった。場内には映画で使用された衣装や小道具などプロップが展示され、DJクラブ風にアレンジされた会見場には、世界中からマスコミらが集まった。最初に登場したのは監督のルパート・サンダーズ。同時に公開された新着映像を見ると、オリジナルの日本製アニメーションにかなり近い世界観が実写化されている。

『オリジナル・アニメーションの押井守監督のビジョンからインスピレーションを受けたものを、いろいろ盗んでくっつけたような感じかな?(笑)僕は元々アニメーション版のファンなので、勝手かもしれないが自分が気に入るような作品を作りたかったんだが、ファンのみなさんにもぜひチェックして欲しい。元々1995年に作られたものだが、テクノロジーが浸透した現在、人類はどこへ向かうのか、また技術はどう扱うべき?といった疑問がわいてくるだろう。そんな世界で邪悪でない希望があると信じることが大切』

続いて現われたのは、ハリウッド映画出演は「JM」(95)以来22年ぶりとなるビートたけし。ここでは主人公の上司・荒巻役を貫録たっぷりに演じている。

『こんばんは、渡辺謙です』と笑いを取ってから、『今考えると昔はアニメというものを少しバカにしていたかもしれない。実際には(オリジナルは)アニメとしてはいい作品だったと思う。こうしたAIなどを描く世界がようやく違和感なく作られる時代になったという思いもあるしね。ただ荒巻役のオファーがあった時、英語のセリフが話せないと断わろうとしたんだけど、なら日本語でいいといわれて、次にセリフ覚えが悪い、と言い訳をしたら、プロンプターを用意してくれて、今度は字がよく見えないと文句を言ったら、あのスカーレットが俺のカンペを反対側で持っていてくれた。これは感激しましたね(笑)。申し訳ないので、それからはちゃんとセリフを覚えました(笑)。彼女は本当のプロだね』と笑いをまじえて、映画クリエーターらしい感想を述べた。

そして最後にステージの中央からセクシーな衣装で登場したのが、主人公の少佐役を演じたスカーレット・ヨハンソン。「ロスト・イン・トランスレーション」の撮影以来、東京に愛着があるという彼女。

画像2: 秘密のベールに包まれた日本発SFアニメーション「ゴースト・イン・ザ・シェル」。
ハリウッド実写映画版で新たな映像世界が生まれる!
【2017年4月7日公開 】

『最初の来日は17歳の時でしたけれど、戻って来るたびに東京にはある種の馴染みを感じます。私はオリジナルを全く知らなかったのですが、脚本を読んで、アニメ版も見た時ちょっと怖いと感じたんです。とても哲学的で、どうやってこれを実写化できるんだろうと。私がどうやって貢献できるかと迷いましたが、同時に魅力も感じました。私の演じた少佐はアンドロイドで、サイバーテロリストを追うチームのリーダー的な存在です。フィルムノワール的でもあり、他にも自己の発見なども描いていて、目にしたことのない未来を見ることができます。彼女を演じたことを誇りに思っていますが、今まで体験したことのない演技が必要でした。通常の人間と違う能力を持ち、内面ではさらに複雑なものを抱えているんです。私としては彼女が純真さを失って生まれ変わる成長の過程を観客に感じてもらえればと願います。また、たけしさんや他の日本の俳優さんたちとの仕事も感動的でした。俳優としていろいろバックボーンが異なる人々が集まって、言葉を越えて一つの体験を共有するのは美しいことですね』と神妙な面持ちでこの意欲的な新作への思いを語った。

これまで我々が体験したことのない新たな映像世界が日本で見られるのは2017年4月7日。今から心待ちにしたい。

画像: 『ゴースト・イン・ザ・シェル』 | 幕間映像 youtu.be

『ゴースト・イン・ザ・シェル』 | 幕間映像

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