音楽の力を信じ世論を動かそうとした女性たち
「天使にショパンの歌声を」
近代化政策の余波で廃校の危機に追い込まれた修道院経営の女子寄宿学校。校長と生徒たちは音楽の力で何とか学校を残そうとする。カナダの中で唯一のフランス語文化圏であるケベック州を舞台に展開されるヒューマンドラマで、カナダ映画界を代表する女性監督レア・プール(「天国の青い蝶」)が原案者マリー・ヴィアンと共に脚本を執筆、監督にあたった。
出演は映画、TV、舞台と幅広く活躍するセリーヌ・ボニアー、これが映画デビューとなるピアニストのライサンダー・メナード、エリザベス・トレンブレー・ギャニオンら。
1960年代。カナダのケベック州では政教分離の大改革を含む近代化政策が実施され、そのあおりを受けてマザー・オーギュスティーヌ(セリーヌ)が校長を務める小さな女子寄宿学校も廃校の危機に見舞われていた。音楽教育に力を入れているこの学校は採算が取れないと、修道院の上層部が決定したのだ。
そんなおり、校長の姪アリス(ライサンダー)が編入してくる。難病の母を亡くしたのだ。校長はアリスにピアノの才能を見出し期待するが、彼女は心を閉ざしている問題児だった。
校長は学校を守るためマスコミに訴える計画を立てる。イベントを開いて音楽教育の素晴らしさをアピールし、世論を動かそうというのだ。心を開いたアリスの素晴らしい演奏もあってイベントは成功するが……
スタッフ・キャスト
[監督]レア・プール
[出演]セリーヌ・ボニアー、ライサンダー・メナード
上映時間:1時間43分
配給:2015年カナダ映画/KADOKAWA配給
公開日:1月14日公開
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