米国による膨大な個人情報監視の事実を暴き、いまなお国外逃亡し続ける男、エドワード・スノーデン。そんな彼の半生を描く映画「スノーデン」が2017年1月27日より日本公開される。(ショウゲート配給)本作のキャンペーンで監督のオリヴァー・ストーンが来日。「プラトーン」「ウォール街」「JFK」他数々の問題作を世に送り出した彼が、1月18日都内で会見を開き、最新作について熱く語った。
画像: 来日会見でのストーン監督(撮影:久保田司)

来日会見でのストーン監督(撮影:久保田司)

現在もロシアに亡命中(さらに二年滞在期間が延長されたという)スノーデンと9回も直接会って話を聞いたというストーン。『この映画には私の私感は入っていない。すべてスノーデンからじかに聞いたことを描いている』という。映画の中にはスノーデンが横田基地に勤務していた時の逸話も描かれているが、そこでは米政府が日本のインフラに不正なプログラム(マルウェアといわれている)を仕掛けていて、同盟国でなくなれば日本は突然あらゆる面がコントロール不能の状態になると告発するシーンもある。『すべてスノーデン自身の言葉を描いたのだ。彼によれば米国が日本側にすべてを監視下に置きたいと要望を出したが、違法だと断られ、独断でマルウェアを仕掛けたのだといっていた』という恐ろしい警告を鳴らした。

画像: 映画「スノーデン」より(c)2016SACHA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画「スノーデン」より(c)2016SACHA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

ストーンは『原子力爆弾が落とされたときと同じで、いま世界はサイバー戦争という全く新たな戦争の時代に突入している。日本もブラジル、メキシコ、ベルギーといった国々も同盟国ではなく人質といってもいいだろう。この映画はアメリカで金を出すところはどこもなかった。大変苦労してできた作品なので、ぜひ日本のみなさんに見てもらい、意見を持ってほしい』と熱弁をふるった。

画像: 映画『スノーデン』 予告編 youtu.be

映画『スノーデン』 予告編

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