TV「マッドメン」のジャレッド・ハリス、「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」のリジー・キャプラン、「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」のマシュー・グードらが共演している。
「完全なるチェックメイト」のスティーヴン・ナイトの書き下ろした脚本を監督したのは「ザ・ウォーク」のロバート・ゼメキス。撮影はゼメキスとは「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」以来25年以上も組んでいる「フライト」のドン・バージェス、音楽は「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」以降の全ゼメキス作品を担当しているアラン・シルヴェストリーと、ゼメキス組とでも呼ぶべきスタッフが集まった。
ストーリー
1942年。イギリスの特殊作戦執行部に所属するカナダ軍のマックス・ヴァタン中佐(ピット)は、極秘任務のためナチス占領下のモロッコに潜入する。フランス軍レジスタンスのマリアンヌ・ボーセジュール(マリオン)と夫婦を装いドイツ大使暗殺という難業に挑むためだ。
任務に個人的感情を持ち込んではいけないと知りながら、2人は次第に惹かれ合っていき、任務決行直前には郊外の美しい砂漠の中でついに体を合わせる。その後、何とか暗殺を成功させて脱出し、マックスはマリアンヌにプロポーズした。
ロンドンに戻ったマックスは、任務で知り合っての結婚は失敗に終わる可能性が高いと執行部の上司フランク・ヘスロップ大佐(ハリス)に危ぶまれながらもマリアンヌと結婚、可愛い女の子にも恵まれた。マックスの妹ブリジット(リジー)は堅物だった兄の結婚を特に喜んでくれた。
現場任務を外れ、デスクワークにいそしみながら、マックスは平穏で幸せな生活を満喫する。マリアンヌもレジスタンス時代の過酷な生活を忘れたように明るく振る舞っている。
だが、そんな平穏な生活に突如暗雲が立ち込める。
マリアンヌに二重スパイの嫌疑がかけられたのだ。仕掛けられた罠によって、72時間後には最終判断が出るという。もしマリアンヌが二重スパイだったら、マックス自身が彼女を始末しなければならない。妻を信じるマックスは、上司から禁じられたにもかかわらずマリアンヌの潔白を証明しようと独自の行動を取る。パリ時代のマリアンヌを知る負傷した軍人を訪ね、さらには単身フランスにまで飛んで証拠を摑もうとするのだが……
愛する妻マリアンヌは一体何者なのか―?全てが明かされた先にある、「涙」の物語がいま始まろうとする。
2017年2月10日公開
原題『同類の』2016年度作品。2時間4分。米=英映画。
東和ピクチャーズ配給