世界史のさまざまな場面で暗躍するアサシン(暗殺者)の活躍を描き、2007年のリリース以来、全世界で一億本近い売り上げを誇る世界最大級のゲーム・シリーズ「アサシン クリード」。それがミステリー・アクション大作として初の実写映画化。一人二役で主演を務めるのは「X-MEN」シリーズのマイケル・ファスベンダー。記憶を呼び覚まされた死刑囚が、15世紀スペインでアサシンとして暗躍した祖先の運命を追体験し、人類の歴史を揺るがす大きな謎に迫っていく。
監督は「マクベス」でもファスベンダーと組んだジャスティン・カーゼル。同じく「マクベス」のマリオン・コティヤールのほか、「ハイ・ライズ」のジェレミー・アイアンズ、「ハリー・ポッター」のブレンダン・グリーソンらの共演。ゲームの特徴であるアサシンのアクロバティックなアクションが、CGではなく生身のスタントを重視して映像化され、全編にリアルなアクションが追求されている。
2016年、殺人を犯した死刑囚カラム(ファスベンダー)は病棟へと運ばれ、遺伝子研究者のソフィア(マリオン)から驚くべき真実を告げられる。それは彼が、世界を支配する力を秘めた秘宝“エデンの果実”を守ってきたアサシン教団のただ一人の末裔だということ。DNAに眠る記憶を呼び覚まされたカラムは、祖先アギラールの記憶を追体験し、“エデンの果実”の真実を解き明かすことになる。
1491年のスペイン。アギラールの属するアサシン教団は、“エデンの果実”を手に入れ世界を支配しようとする宿敵・テンプル騎士団と激しい攻防を繰り広げていた。テンプル騎士団に誘拐された王子を救出するため、アギラールとその相棒マリアの奔走が始まる。
カラムはこのアギラールの視点に入り込み、彼の人生を追体験。何度も体験を繰り返す中で、アギラールの幻影に苦しむようになりながらも、歴史を揺るがす秘宝“エデンの果実”の秘密に近づいていく。
原題『アサシンの教義』2016年度作品。1時間56分。アメリカ映画。20世紀フォックス映画配給 2D/3D公開