人気シリーズの続編ありファッショナブルなサスペンスあり
とにかくこの春は「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」に限らず海外ドラマの話題作のリリースラッシュとでもいうべき状況で、見逃せない作品が次々リリースされる。
まず注目すべきなのは、シーズン2の配信も始まった傑作ファミリードラマの続編「フラーハウス」のシーズン1がいよいよDVDで登場することだろう。1987年にスタートし8シーズンも続いた前作「フルハウス」は、日本でも1993年から放映されて大人気となり、現在でも“伝説のドラマ”として人気が高い。
そのオリジナルメンバーがそのまま再結集し、成長した姿を見せてくれるのがこの「フラーハウス」。タナー家の長女D.J.は3人の息子を持つシングルマザーとなっているが、彼女の子育てを助けるため次女ステフと親友のキミーがタナー家改めフラー家に越してきて、三人のママで息子たちを育てることにする。さてその共同生活の行方は……?
続いての必見作はエマ・ロバーツが傲慢でビッチな女子社交クラブの会長を演じるファッショナブル・ミステリー「スクリーム・クイーンズ」。
「glee/グリー」「アメリカン・ホラー・ストーリー」のクリエーター、ライアン・マーフィーの手がける最新作で、エマの他にもアリアナ・グランデ、リー・ミシェル、アビゲール・ブレスリンら若手の女優陣が共演、さらに“初代スクリーム・クイーン”ジェーミー・リー・カーティスが学生部長役で出演するというように、キャスティング面でも凝っている。
20年前に社交クラブのメンバーの女子学生がパーティー中に寮で出産、間もなく死亡してしまったウォレス大学。社交クラブ、カッパ・カッパ・タウの現会長シャネルは女王的存在としてクラブを支配していたが、それを快く思わない学生部長キャシーは希望者全員をクラブに入れるよう指導する。そんなおり、赤い悪魔の紛争をした殺人鬼による連続殺人が開始されてしまう……
DCはポップな雰囲気の新作、マーベルからはシリアスな作品が
アメコミ発の新作も要注目。DCからは地獄の王ルシファーが王座を放棄、ロサンジェルスで高級ナイトクラブを経営しつつ犯罪捜査に協力するという、ジェリー・ブラッカイマー製作総指揮のポップ・クライム・エンターテーンメント「LUCIFER/ルシファー」がリリースされる。「ワンス・アポン・ア・タイム」でロビン・フッドを演じていたトム・エリス主演で、相手役は「シカゴ・ファイア」でも人気のローレン・ジャーマン。
地獄での職務に退屈した王ルシファーは、任務を放棄し現在はロサンジェルスで高級ナイトクラブ、ルクスを経営し気ままな日々を送っている。だが、かつて彼が面倒を見て人気シンガーになった女性がルクスの前で射殺されたことから、ルシファーは事件を担当するLAPDの女性刑事クロエに協力し、捜査にあたる。彼には人の秘密を喋らせる能力があり悪人を許せない正義漢でもあるのだ。
一方のマーベルからは「マーベル/ジェシカ・ジョーンズ」が登場。「ブレイキング・バッド」のクリステン・リッターの主演で、ニューヨークのヘルズ・キッチンで悪と戦うタフな私立探偵ジェシカ・ジョーンズの活躍が描かれる。「デアデビル」や「ルーク・ケイジ」ともクロスオーバーしながら、過去の悲劇と対峙し宿敵を倒すため奮闘するジェシカの、心理的葛藤も含めた孤独な闘いが展開されるアクション・サスペンスだ。
英国ドラマは歴史大作とコメディー
英国からも注目のドラマがやって来る。16世紀の英国。国王ヘンリー八世に仕えるトマス・クロムウェルは、男児を授かりたいと苦悩する王の願いを叶えさせようと奔走するが……「ウルフ・ホール」は映画「ブーリン家の姉妹」などでも描かれたヘンリー8世の治世をクロムウェルの観点から描いた歴史ドラマで、「ブリッジ・オブ・スパイ」でアカデミー賞に輝いたマーク・ライランスの主演、ダミアン・ルイス、クレア・フォイらが共演している。
もう一本、NHK総合で放送されたばかりの、トルストイの有名な歴史小説をBBCがミニシリーズとして映像化した「戦争と平和」もリリースされる。これまで何度も映画化・TVドラマ化されてきた作品だが、最も有名な56年版でオードリー・ヘプバーンが扮したナターシャ役を今回演じているのはTV「ダウントン・アビー」で注目され、「シンデレラ」「高慢と偏見とゾンビ」でブレークしたリリー・ジェームズ。新鮮なナターシャ像を見せている。
コメディー・シリーズも登場する。昨年の東京コミコンで来日したマシュー・ルイスが第1シーズンの9話目、クリスマス・エピソードから登場する「ブルーストーン42 爆発物処理班」がリリース。アフガニスタンに駐留する英軍の爆発物処理班の、チーム内の人間関係、生活上の不満などの日常が、コミカルに描かれていく。主演は「The Office」のオリヴァ―・クリス。第2シーズンは4月リリース予定だ。