本文:萩尾 瞳 (デジタル編集:mari)
INTRODUCTION
名曲、ヒット曲がぎっしり。「SING/シング」はそんな最高に楽しいミュージカル・アニメーション。破産寸前の劇場を立て直そうと、支配人バスターは起死回生の策を打ち出す。タレント発掘の歌のコンテストだ。個性豊かな登場人物(動物?)たちが、それぞれの人生を賭けて歌う色さまざまな曲。意外なスターの歌声と有名曲とのステキなマッチングで紡ぎ出す人生の応援歌。音楽にノッて、ちょっぴりドラマに感動して、なんだか元気になってしまう映画。さらに日本語吹替え版の声優さんたちもかなりスゴイのだ。
「SING」オリジナル・サウンドトラック
(ユニバーサル・インターナショナルより発売中)
映画を彩った数々のナンバーを全23曲コンパイルした超お得なサントラ盤。エンディング・テーマ曲「フェイスfeat.アリアナ・グランデ」(スティーヴィー・ワンダー)も収録。
「ザ・ウェイ・アイ・フィール・インサイド」
「アイ・ドント・ワナ」
「シェイク・イット・オフ」
「ヴィーナス」
「オーディションズ」
「ハレルヤ」
「アイム・スティル・スタンディング」
「セット・イット・オール・フリー」
「マイ・ウェイ」ほか全23曲収録SING」オリジナル・サウンドトラック
誰よりもショーを愛する劇場オーナーバスター・ムーン

マシュー・マコノヒー
©Universal Studios.
劇場の支配人、コアラのバスター。子供の頃に劇場で見た大スター、ナナの歌声に感動し、いつかそんなショーを作りたいと夢見たものの失敗ばかり。それでもメゲないバスターの声はマシュー・マコノヒー。残念ながら歌はないけど、軽妙な声の演技が役を生き生きと出現させる。彼の人生を変えた歌は「ゴールデン・スランバー」。元はビートルズの曲で、ここではジェニファー・ハドソンが圧倒的な歌声を聞かせている。バスターの吹替えは人気コメディアンで俳優・監督としても活躍する内村光良。
©Universal Studios.
日本語吹き替え版キャスト
内村光良
©Universal Studios.
体は小さくても態度はデカいマイク

セス・マクファーレン
©Universal Studios.
路上ミュージシャンのマイクは、小柄だけれど夢も欲望も特大。堂々たるバラードやジャジーな曲が得意で、フランク・シナトラのように歌えるのが自慢。実際、「マイ・ウェイ」などシナトラの代表曲を朗々たるオレさま歌唱で歌い上げる。歌い演じるセス・マクファーレンの代表作は、もちろんあの「テッド」。監督も俳優もする多才人で、実は歌手としてもグラミー賞にノミネートされている。吹替えの山寺宏一も声優界の第一人者で、歌手、ミュージカルまで多才な人。
©Universal Studios.
日本語吹き替え版キャスト
山寺宏一
©Universal Studios.
彼氏の浮気に大ショック!のロッカーアッシュ

スカーレット・ヨハンソン
©Universal Studios.
パンク・ロック好きのアッシュ。コンビを組んだ彼氏の浮気で、ソロを目指す。コンビの歌「アイ・ドント・ワナ」も、クライマックスにソロで歌う「セット・イット・オール・フリー」もこの作品のオリジナル曲。中でも「セット…」で聞かせるパワフルなシャウト歌唱は超ホット。セクシー女優のスカーレット、実はロック歌手の顔も持ち、デーヴィッド・ボウイが参加したアルバムもある。吹替えの長澤まさみはミュージカル『キャバレー』主演が話題になった。
©Universal Studios.
日本語吹き替え版キャスト
長澤まさみ
©Universal Studios.
子ブタの世話に大忙しのママさんロジータ

リース・ウィザースプーン
©Universal Studios.
子ブタたちの世話に多忙のママ、ロジータ。なぜかダンス自慢のグンター(ニック・クロール)と組むことになり、歌って踊って大奮闘。「ヴィーナス」から「シェイク・イット・オフ」まで、パンチの効いた歌声を披露するのはリース・ウィザースプーン。自身がオスカー受賞した「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(05)で実在の歌手を演じ、その全曲を歌って歌唱力は証明済みだ。吹替えの坂本真綾も歌手、ミュージカル女優として活躍中。
©Universal Studios.
日本語吹き替え版キャスト坂本真綾
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歌の力でワルから抜け出すゴリラジョニー

タロン・エガートン
©Universal Studios.
ゴツい外貌に似合わぬ美声を持つジョニー。「ザ・ウェイ・アイ・フィール・インサイド」や「アイ・スティル・スタンディング」も、柔らかな美声で伸びやかに歌い上げる。特にエルトン・ジョンの曲「アイ・スティル…」では、繊細で表情豊かな歌唱によって物語の感動シーンを盛り上げる。エガートンは「キングスマン」(14)で注目された期待の新星。イギリスの王立演劇院出身だけに、演技も歌も見事にこなせちゃう。大橋卓弥は「スキマスイッチ」の一人だから歌唱力は当然。
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日本語吹き替え版キャスト大橋卓弥
©Universal Studios.
シャイな素顔に隠された驚異の歌唱力ミーナ

トリー・ケリー
©Universal Studios.
しなやかな歌声を持つミーナは、シャイなティーンエイジャー。人前で実力を発揮できずに一人ひっそりと歌う「ハレルヤ」はしみじみと胸に広がる。またスティーヴィー・ワンダーの「ドント・ユー・ウォーリー・アバウト・ア・シング」をクライマックスで歌い、ここでは圧巻のソウルフルな歌声を聞かせる。演じるトリー・ケリーはタレント発掘番組とWebから躍り出た歌手で、グラミー賞ノミネートもされている。吹替えは最強歌唱力の歌姫MISIA。
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日本語吹き替え版キャストMISIA
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カッコよすぎる?キレっキレのダンスグンター

ニック・クロール
©Universal Studios.
陽気なラテン気質のグンターは、外見を裏切る軽快なダンスを披露。ロジータとコンビを組み、ショッキング・ブルーの70年代大ヒット曲の「ヴィーナス」、テーラー・スウィフトの「シェイク・イット・オフ」で弾けまくる。エネルギッシュな声と達者な歌唱のクロールは、自身の名を冠したコメディ番組から舞台、映画に活動を拡大中。斎藤司はお笑いコンビ「トレンディエンジェル」の片割れ。人気歌手のものまねも持ちネタだ。
©Universal Studios.
日本語吹き替え版キャスト斎藤司
©Universal Studios.
『SING/シング』吹替版特別予告 90秒
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