いまも多くの謎が残るアメリカ大統領ジョン・F・ケネディの暗殺事件。それを題材にしたスティーヴン・キングの原作をドラマ化した「11.22.63」が話題になっている。主人公の高校教師ジェイク(ジェームズ・フランコ)が1963年11月22日に起こったケネディ暗殺を阻止し未来を変えようと過去へ旅立つサスペンスだ。原作者であり製作総指揮も務めたキングと、製作総指揮のエーブラムズから届いたコメントを紹介しよう。
‟昔に戻って、人生の一コマを変えられるとしたら挑戦するかい?”
原作を手がけたスティーヴン・キングは本作について『ケネディ暗殺事件には、常に魅了されてきた。ただ、作家である私にとってこの事件の面白さは犯人探しだけではない。歴史を変えたら何が変わるかということだ。ケネディ暗殺の日に、天気予報通り雨が降っていたら、ケネディがオープンカーに立つことはなかったんだ。太陽が歴史を変えたんだよ。そして本作では‟過去”は変えられまいと立ちはだかるが、亀裂さえできれば未来も変えられるんだ』とキング独自の考えを語ってくれた。また、ジェイクを演じたジェームズ・フランコについて『教師姿のジェームズは、小説の中のジェイクが現実に飛び出したようだった』と大絶賛! 実際にセットを訪れた際にも、『スタッフが作り上げたセットを訪ねてみたら、頭の中にあった空間がそこに存在していた』と本作の出来について満足げに振り返った。
製作総指揮を務めたJ・J・エーブラムズは本作について『人を引き込む物語が興味深く、もし仮に……という想像を膨らませるストーリーで、必ず面白くなる題材だと思った。そしてスティーヴン(キング)に、作品に関わってみないか?とメールを送った。映像化の計画は以前からあったけれど、原作は長編大作だったから映画では活かしきれないと思った。だからドラマにした方がいいと彼に伝えたら彼も賛成したんだ』と製作に至る経緯を明かしてくれた。『作品の仕上りに驚いたよ! 妙なリアルさと原作の世界がきちんと表現されている』と彼自身も作品の仕上りに自信を見せた。
最後にスティーヴン・キングが『ここでみんなに聞こう。昔に戻って人生の一コマを変えられるとしたら挑戦するかい?』と語りかけてくれた。
二人のインタビューの様子はブルーレイ、DVDコンプリートBOXに収められた特典映像「もし過去を変えたなら?」で観ることができる。
「11.22.63」
ブルーレイ コンプリート・ボックス
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントより4月12日発売
11300円+税
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