2017年5月6日から全国順次公開される新作映画「赤毛のアン」。もちろんこれはあのモンゴメリー女史が著した同名ベストセラー久々の映画版。この映画で永遠のヒロイン、アン・シャーリーを演じたカナダの新星エラ・バレンタインが来日。インタビューに答えてくれた。
ただいま16歳のエラは、アンを演じるにふさわしい聡明さと元気さと魅力を兼ね備えた少女。会った瞬間にそれはわかる。もともと『レ・ミゼラブル』など舞台を経験してきたが、本格的な映画は初めての様子。
『オーディションの時はとても緊張しました。でも自分が選ばれるなんて思っていなかったから、アンを演じることができるとわかってとてもうれしかったです。アンはカナダの国民ならだれでも知っているような存在。親から子供へ受け継がれていく象徴的なヒロインです。私にとってのアンは好奇心旺盛で、どんなときもハッピーであることを見つけようとするポジティブな女の子。この映画は原作者のお孫さんが製作にかかわっているので、オリジナルできるだけに忠実に描かれているんです。だからアンの悲しい過去もきちんと触れていますが、彼女はそんなこともハッピーな発想に変えてしまうんです』
ハキハキと答えるエラの様子は、映画の中のアンそのまま。
この映画の撮影時はまだ12歳だったというエラ。実はこの後、シリーズは3作目まであり、本国では第3弾はカナダ建国記念の7月1日に公開されるとか。
『撮影のことはよく覚えています。一番楽しかったのはみんなでピクニックに行くシーンで、親友のダイアナと初めてアイスクリームを食べるシーンが大好きでした。氷の池に落ちるシーンはあとでCGを加えたものです。水槽のようなものの中に入って演技しました。だから本当は凍えていないんです(笑)。』
日本の観客に映画の見どころをとお願いすると、『責任重大だわ』とじっくり考えてから
『今のような時代はせわしなくて、ゆっくり何かをするようなことはないかもしれませんが、この映画を見ている間はしばらく現実を忘れて、アンのような生き方をゆっくりと楽しんでみてほしいと思います。日本の皆さんにも気に入っていただけると嬉しいです』
としっかりとした口調で答えてくれた。日本でもアンの物語の続きをぜひ見たいものだ。