日本では“デブゴン”の愛称で知られ、盟友ジャッキー・チェンと並び今も根強い人気を誇る香港映画界のレジェンド、サモ・ハン。彼が20年ぶりにメガホンを取り、自ら主演、アクション監督を兼ねた『おじいちゃんはデブゴン』が5月27日(土)より公開される。
サモ・ハンが演じるのは退役軍人のディン。66歳になるディンは、医師には認知症の初期症状と診断され、体型も丸々としているが、じつは必殺拳の達人。隠居生活を送っていた彼は、中国マフィアとロシアン・マフィアの抗争に巻き込まれた隣人の父娘を救うため、封印していた無敵の鉄拳を解き放つことになる。隣人の父親役でアンディー・ラウが共演しているのをはじめ、ユン・ピョウ、ツイ・ハーク、ディーン・セキらサモ・ハンとゆかりの深い香港映画界の重鎮たちが友情出演しているのも見逃せない。
サモ・ハンがメガホンを取るのは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲』(97)以来、じつに20年ぶり。その衰えを知らない格闘アクションだけでなく、心に傷を抱えた老主人公を体現する味わい深い演技も評判を呼んでいる。サモ・ハン版『レオン』ともいわれる愛と感動のアクション巨編。ファンならずとも感涙必至だ。