「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」などで知られるイタリアの名匠マルコ・ベロッキオ。ベネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞にも輝いた彼が、マッシモ・グラメッリーニのベストセラー小説を映画化。幼少期に負った心の傷から空虚な人生を送って来た男の“目覚め”を描く。
出演は「ローマに消えた男」のヴァレリオ・マスタンドレア、「アーティスト」のベレニス・ベジョ、エマニュエル・ドゥヴォス、バルバラ・ロンキら。
1969年、イタリアのトリノで幸せに包まれた子供時代を送っていた9歳のマッシモ。だがある時、母親の突然の死により彼の人生は閉ざされてしまう。死の原因について誰もマッシオに教えてはくれない。母は天国に行ったのだと神父に言われても、マッシモの心から深い喪失感が消えることはなかった。
20年以上の月日が経ち、マッシモ(マスタンドレア)はローマで敏腕ジャーナリストとして活躍していた。けれども未だに彼の心には何かが欠けており、恋人との関係も長続きしたことがない。そんなある日、ふとしたきっかけからパニック障害を起こし、病院に担ぎ込まれたマッシモ。そこで彼は精神科医エリーザ(ベレニス)と出会い、初めて他人に心を開くように。
やがて父親の逝去を機にトリノに戻ったマッシモは、幼い頃に両親と住んでいた家を売ろうと決心。そこで彼は過去の記憶ときちんと向き合おうとする。
「甘き人生」
監督/マルコ・ベロッキオ
出演/ヴァレリオ・マスタンドレア、ベレニス・べジョ
彩プロ配給。7月15日公開
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