ウェントワース・ミラー
ーー今回の作品はシリーズを通して初めて北米以外の地区でのロケを行なったが、イエメンのシーンの多くはモロッコで撮られたそうですね。
『街中でのあそこまでの海外ロケはこれまで経験したことがなかったけど、すごく臨場感があったね。クルーの半分はモロッコの人たちでいつものチームとは違ったけど、すべてがうまくいって挑戦のし甲斐があった。撮影時間は長かったし、スタント、走るシーン、喧嘩、アクション、どれも時差ボケと戦いながらの撮影だったけど楽しかったよ』
ーーマイケルはこのシーズンではまだ見ぬ我が子との再会を果たすことになる、と?
『生物学的にはマイケルは父になっているが、まだ一度も息子に会ったこともなければ、その腕に抱いたこともない。だからこそ彼は必死になって家族を取り戻そうとするんだ。この作品が長く愛され続けているのは、国家レベルの陰謀、脱獄、クレバーなどんでん返しといったいろんな要素があるからだけど、なんといっても一番は家族ドラマだ、という点だろう。これまではそれが兄弟の絆だったけれど、今回は父と子の絆も加わるんだ』
ーーこのドラマの持つ魅力とは?。
『世界各国で人気になったのは、文化の差や言語の違いを乗り越えるような、普遍的なテーマがストーリーの中を流れていて、それはどんな国の人であれ共感でき、楽しめる要因なんだと思うよ』
ドミニク・パーセル
ーー7年ぶりにリンカーン役を演じることについて一言。
『リンカーンっていうのはダークな部分を持ち合わせた面白い人間だと思う。そんなキャラクターは僕に向いていて、僕自身とちょっと似てると思うんだ。だからまた演じることができて、素直に嬉しかったね』
ーーモロッコでの撮影では事故に遭って、大ケガをしてしまったとニュースも流れたが?
『撮影中に、頭の上に鉄の棒が落ちて来たんだ。頭蓋骨が見えるほど割れてしまった。鼻も骨折したしね。あれはエキサイティングだったよ(笑)。モロッコでの撮影は暑かったし、労働状況は決していいものではなかったけど、人々は心が美しくて、いい経験になったね』
ーーシリーズ再開のきっかけについて一言。
『再会したミラーとこのドラマの昔話をしているうちに、話がどんどん進んでいったんだ。僕はシーズン6のアイデアもあるんだよ』