長編映画監督デビュー作『青いパパイヤの香り』でカンヌ国際映画祭のカメラ・ドールとユース賞をダブル受賞し、近年では、村上春樹の大ベストセラー『ノルウェイの森』の映画化を許された名匠、トラン・アン・ユン監督。その最新監督作『エタニティ 永遠の花たちへ』が9月30日(土)に公開されることが決定した。花と緑に囲まれたフランスの美しい邸宅を舞台に、3世代の女性たちの命の輝きを描く感動の物語だ。
あふれる愛を未来へとつないでゆく3世代の女性たちの人生を描く
原作は、フランスで最も権威のある文学賞の一つであるフェミナ賞の最終候補にもなった作家のアリス・フェルネが、華やかなベル・エポックから幕を開け、やがて激動の時代へと突入していくフランスを舞台に書いた小説。
時に運命に揺れながらも日々の暮らしを慈しみ、あふれる愛を未来へとつないでゆく3世代の女性たちの人生が描かれる。
3世代の女性を演じるのはフランスを代表する三大美人女優。大ヒット作『アメリ』で世界中の映画ファンを虜にしたオドレイ・トトゥ。クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』から感動作『オーケストラ!』まで、多彩な役を演じ分けるメラニー・ロラン。そして『アーティスト』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされたベレニス・ベジョだ。
生きることの素晴らしさを感じさせ、見るものを幸福感で包む
12歳のときに戦争から逃れるために故郷ベトナムを離れ、脈々と続く家系や親族同士のつながりを知らずに生きてきたトラン・アン・ユン監督は、原作に描かれた大家族の絆に心を揺さぶられ、映画化を決意。世代を超え、命が受け継がれていくさまを丹念な描写で描きだしていく。“生”の素晴らしさ、家族のかけがえのなさを感じさせ、見るものすべてを幸福感に包む人生賛歌が完成した。
エタニティ 永遠の花たちへ
9月30日(土)シネスイッチ銀座他にて全国順次ロードショー
配給:キノフィルムズ
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