日本公開初日に駆け付けた満席の会場を前に『作品を楽しんでくれたようで嬉しいです!もう一度観てくれますか?』 とアンセルの一言で舞台挨拶がスタート 。満面の笑顔を見せるアンセルに司会者が質問を。
Q. 『アメリカでは既に興行成績は 1 億ドル超えの大ヒットを記録、また世界でもドイツ、メキシコなど既に公開された国々で大ヒットとなっています。しかもどの国でも観た後の口コミが大変良く、公開後、 息の長い興行となっていますね。この状況をどんな風に受け止めていますか?』
アンセル『こういう作品に関われた事を本当に嬉しく思っているんです。元々、撮影現場でも、出来上がった作品を 初めて観た時も本当に特別な映画だと思いましたし、それはやっぱりエドガー・ライトという監督が天才であり、素晴らしいヴィジョンを持っているからなんだと思うんです。そして、 「ベイビー・ドライバー」のような作品が大ヒッ トしていてすごく嬉しいなと思う事は、ハリウッドでは超大作のシリーズや原作ものを作ることが多いんですよね。 この作品はエドガーが思い描いたオリジナルの脚本、オリジナルの映画になっています。この作品の成功を受けて、ハリウッドやスタジオがもっとオリジナルの作品を作るようになってくれればいいと思います。そして、皆さんがこうして劇場に駆け付けてくれる事、席をいっぱいにしてくれる事が、オリジナルの作品を観れるきっかけになるので本当に感謝しています』
Q. 『今回演じたベイビーですが、寡黙なキャラクターでその分、表情やちょっとしたしぐさて感情を表したり、なによ り音楽に合わせて振り付けのような動きをしたり、特殊な動きが役だったと思いますが、演じる上で一番大切にした 事は何ですか?』
アンセル『ベイビーのキャラクターは本当に大好きなんです。普通のアクションヒーローのタイプではなくて、若者らしさのあるキャラクターなんです。彼は犯罪的な行為をしてるかもしれないけど、ほとんどアウェイな立場でもあります。最初の脚本を読んだ時からディテールを含めてすぐに気に入ったキャラクターでした。準備のために撮影前に1か月くらい期間を取り、色々な事を学びました。スタントドライビングなど運転絡みのテクニックも教えてもらいましたし、車を飛び越えるようなスタントもやらせてもらえたのですごく楽しかったです。音楽に合わせて動くシーンも撮影前のリハーサルで 1 か月でみっちり特訓しました。というのも、撮影が始まってしまったらリハーサルする時間が全くなかったからなんです。何より僕も観客としてベイビーというキャラクターは本当に大好きで、愛すべきキャラクターだと思ってい ます』
『京都に行くのを楽しみにしています。日本を堪能しつくして、また来日したいと思っています』とアンセル。 最後に会場から選ばれたファンにアンセルと監督のサイン入りのサントラEPのプレゼントを渡し、『「ベイビー・ドライバー」を観てくださってありがとうございます。是非口コミの方もよろしくお願いします。またお会い しましょう!』と日本のファンへ笑顔でメッセージを送った。