7年ぶりのハリウッドコラボのお相手はノックスヴィル
「ドラゴン・ブレイド」のジャッキー・チェンが、「ベスト・キッド」(10)以来七年ぶりにハリウッドとコラボしたアクション・アドベンチャー・コメディーで、「ジャッカス」シリーズのジョニー・ノックスヴィルが詐欺師役でジャッキーにも劣らないスタントを見せている。ほかに「X-MEN:フューチャー&パスト」のファン・ビンビン、「イップ・マン 最終章」のエリック・ツァン、ウィンストン・チャオ、シー・シーらが共演。監督は「ザ・ヘラクレス」のレニー・ハーリンで、ジャッキーとは監督作「クリフハンガー」のプレミアでシルヴェスター・スタローンに紹介されて以来の友人で、20年以上に渡って一緒に映画を作る機会を模索していたのだが、今回ようやくそれが実現することになった。
ストーリー
香港警察の刑事ベニー(チェン)は、香港犯罪界のドンと疑う実業家ヴィクター(チャオ)を捜査中に、相棒ヤン(ツァン)を失った。一人娘サマンサ(ビンビン)を託されたベニーは彼女の後見人となる。
9年後。引き続きヴィクターを追っていたベニーは、潜入捜査の失敗から市民に被害を与え停職処分になってしまう。一方、マカオのカジノで働いているサマンサは上司ウィリー(ヨン・ジョンフン)からコナー(ノックスヴィル)という男を連れ戻すよう命令される。だがコナーは詐欺師で、因縁のあるマフィアに拉致されロシアへ。サマンサはベニーに助けを求める。
ロシアへ飛んだベニーはマフィアの手から何とかコナーを奪取、陸路で香港へ向かう。モンゴル、中国と進むうち、実はヴィクターの悪事の証拠をコナーが握っていることを知ったベニー。ヴィクターの配下であるウィリーらの追跡の手を逃れることはできるのか。
CHECK POINTS!
01: 命の危険を感じた筏での急流下り
アクションは得意なジャッキーだが、今回は本当に生命の危機を感じたという。筏で急流を下るシーンで筏から落ちたジャッキーは演技どころではなく、ノックスヴィルの機転で救われたのだ。
02: ロシアでのアクションはマトリョーシカを使用
ジャッキーの映画は各国でロケするが、いつも撮影地の民芸品を小道具に取り入れる。そこで今回はロシア名物マトリョーシカを使ったのだが、実際はなかなかうまく割れず苦労したという。
03: ノックスヴィルも自ら望んでスタントを
共演のノックスヴィルも、もともと「ジャッカス」での過激なアクションが売り物。今回も自分から希望して多くのスタントに挑戦、見事にこなして見せジャッキーも感心したとか。