新作「僕のワンダフル・ライフ」では転生しながら元の飼い主に会おうとするけなげな犬が描かれます。これまでの映画の中でも、そういう心に残る犬、忘れられない名犬たちはいっぱいいましたよね。三つのグループに分けて、そんな名犬たちをご紹介しましょう。今回は、名演技を披露した名犬たち編です!(文:横森文/デジタル編集:スクリーン編集部)
クロエ
出演作:「ビバリーヒルズ・チワワ」
「ビバリーヒルズ・チワワ」には、セレブたちに飼われて着飾りまくった犬たちがたくさん登場。そんなセレブ犬で雑誌のモデルも務める白いチワワ犬のクロエが、メキシコで迷子になり冒険をくり広げる展開。登場する犬たちは全員しゃべる擬人化設定のため、困ったり助けを求めたりする時の表情が超豊かでついニヤニヤしちゃう愛らしさ。
マヤたち
出演作:「南極物語」
同名日本映画をリメイクした「南極物語」では、マヤらシベリアン・ハスキーとアラスカン・マラミュートが登場。人間を助けるために紐をひっぱったり、雪の中で懸命に犬同士がかばいあう仕草など、ケナゲな犬のがんばり姿に胸がジーン。特にシベリアン・ハスキーは顔はおっかないけど、本当に人間に従順なのがこの映画を見るとわかるよ。
アーサー
出演作:「人生はビギナーズ」
「人生はビギナーズ」に出てくるアーサーはジャック・ラッセル・テリア。もともと知的で好奇心旺盛な犬種ではあるけど、アーサーはその中でもとびっきり。なにしろユアン・マグレガー扮する主人公の心を投影するという役割をしっかり演じきっているのだから。人をじっと見つめる眼差しが何か物語っているように感じられてステキ。
ジョンの2代目相棒
出演作:「ジョン・ウィック:チャプター2」
「ジョン・ウィック:チャプター2」はチラシ裏に『犬は安全です』と書かれているほど、犬が重要ポジションで登場。亡くした愛妻に代わって心の支えとなっているのが犬だからだ。前作のラストに登場したピットブルが新相棒となっているが、座れと言えばずーっと座っているような、言うことをキッチリ聞く様がとってもカワイイ!
サム
出演作:「アイ・アム・レジェンド」
「アイ・アム・レジェンド」は、人類がほぼウィルスに感染して不気味なダークウォーカーと化した世界が舞台。その中で生きているのは、ウィル・スミス扮する科学者ロバートと愛犬サムだけ。家族代わりとしてロバートの支えとなるサムの存在感はハンパないし、頼りがいもある。演じるシェパードもすごい賢いとウィルも驚嘆していたよ。
主人公の愛犬
出演作:「アーティスト」
トーキーへの移行期を迎えるハリウッドの黄金時代を舞台にした「アーティスト」で、主人公ジョージの愛犬として登場、動揺したジョージと同じ動きをしてみせたり、絶品の演技を見せたジャック・ラッセル・テリア。演じた犬のアギーは本作で犬のアカデミー賞である第1回ゴールデンカラー賞(金の首輪賞)を獲得。その名演は一見の価値アリ。