メーンイベントであるコンペティション部門の審査員を務めるのは、ジョーンズのほかに、女優のヴィッキー・チャオ、監督のマルタン・プロヴォ、監督・脚本家のレザ・ミルキャリミ、そして日本俳優、永瀬正敏の5名だ。このコンペ部門にはイタリアの「ナポリ、輝きの陰で」、ドイツの「さようなら、ニック」、フランスの「マリリンヌ」、イランの「ザ・ホーム 父が死んだ」、中国の「迫りくる嵐」、トルコの「グレイン」、そして日本から「最低。」「勝手にふるえてろ」など世界の気鋭作家の新作が並ぶ。
気になるのは特別招待作品。オープニングは日本映画「鋼の錬金術師」が飾り、クロージングはアル・ゴア元副大統領の問題ドキュメンタリーの第2弾「不都合な真実2:放置された地球」が決まった。またオープニングスペシャルとして日中合作「空海ーKU-KAIー」の特別映像上映が行なわれる。他にも先日のベネチア国際映画祭で最高賞受賞の「シェイプ・オブ・ウォーター」や、トロント映画祭観客賞の「スリー・ビルボード・アウトサイド・エビング、ミズーリ」といった今話題の新作、「エンドレス・ポエトリー」「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」「Ryuichi Sakamoto : CODA」「Mr.Long/ミスター・ロン」といった作品が一般公開より早く見られる。
他にも企画が盛りだくさんで、アジアの若い才能を発見する『アジアの未来』部門、日本の優れたインディペンデント映画を発掘する『日本映画スプラッシュ』、世界中が今注目する秀作を集めた『ワールド・フォーカス』部門などが例年通り行われる中、『Japan Now』では蒼井優、満島ひかり、安藤サクラ、宮崎あおいの4人の女優をフォーカス。彼女たちの代表作から二作ずつを上映。歌舞伎座スペシャルナイトでは市川海老蔵が舞踊『男伊達花廓』を舞い、名画「地獄門」4Kデジタル復元版を上映する。特集『原恵一の世界』では「百日紅~Miss HOKUSAI」など彼の代表作を集め初の大規模上映。野外上映や、オールナイト、トークイベントも事欠かない。
チケットの一般販売は10月14日から(一部作品は先行抽選販売あり)。詳しくはホームページを参照して、映画三昧の日々を楽しんでほしい。