巨匠フランシス・フォード=コッポラの愛娘にして、今や映画界はもちろんファッション界を含め世界中の女性たちのアイコンとして長年に渡り君臨し続けるソフィア・コッポラ。その長編6作目で初めてスリラーに挑んだ最新作『The Beguiled』の日本版タイトルが『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』に正式決定し、2018年2月23日(金)より公開決定した。
注目はソフィア映画史上最も豪華ともいえるキャスト陣
ソフィア映画の真骨頂といえば、最高にポップで可愛いガーリーカルチャー全開の世界観。しかし本作はそのイメージを大きく覆す新境地”スリラー”に挑んでいる。南北戦争期、閉ざされた女子学園に一人の負傷兵が転がり込んで来ることで巻き起こる女たちの愛憎劇で、1971年にクリント・イーストウッド主演(タイトル『白い肌の異常な夜』)で映画化もされている小説が原作だが、ソフィアはあくまでリメイク作品ではなく、原作を”もし女性視点で描いたら”という発想で本作を制作したと述べている。
注目はソフィア映画史上最も豪華ともいえるキャスト陣。秩序を守る女学院の園長役にはニコール・キッドマン、小悪魔な生徒役にエル・ファニング、恋に恋する純粋な教師役をキルスティン・ダンスト、負傷兵役をコリン・ファレルが演じている。企画当初から話題を呼んだ本作は、第70回カンヌ国際映画祭にて世界に先駆けて初披露され、女性としては実に56年ぶり2人目の快挙となる監督賞をソフィアが受賞。世界中のメディアや評論家を唸らせているソフィアの新境地、ファンならずとも必見だ。