織物や編み物に用いる糸=“YARN”を題材に、編み物が生活に根ざしている北欧アイスランドで製作されたクラフトアート・ドキュメンタリー。
糸を紡ぎ、編み、表現する4組のアーティストの人生に迫っていく。全身ニット集団と街を闊歩、糸を使ったパフォーマンスなど、個性的なアーティストたちが、その活動から糸=“YARN”に人生そのものを見出してゆく。メガホンを取ったのは、アニメーターとして活躍し、これが長編初監督となるアイスランド出身のウナ・ローレンツェン。
伝統的なかぎ針編みの技法で独自のアートを生み出し、『編むことは言葉』と語るオレク。子供たちの想像力を刺激するカラフルなネットの遊具を世界中で作り続ける堀内紀子。編み物を手芸から“人とつながるアート”に昇華させようとする4組のアーたちの情熱を通して、糸や編み物の魅力を再発見していく。