カトリック教会から非難が湧き起こり、スペインやイタリアでは上映禁止に至ったが、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。
「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」などの名匠ルイス・ブニュエル監督が20数年ぶりに祖国スペインに戻り、修道女をめぐる受難を描いた問題作。
修道女のビリディアナ(シルヴィア・ピナル)のただ一人の親族である叔父ドン・ハイメ(フェルナンド・レイ)は、亡妻に生き写しである彼女の美しさに魅了され、睡眠薬を飲ませ犯そうと画策する。それは未遂に終わるが、罪の意識に苛まれたハイメは自ら命を絶ってしまう。